2022年06月23日
アベノマスク、育苗シートに変身 今金高等養護生
アベノマスク、育苗シートに変身
今金高等養護生、在庫を染色し縫製
道新電子版06/23 11:03 更新
今金高等養護生、在庫を染色し縫製
道新電子版06/23 11:03 更新
【今金】今金高等養護学校(飯出広行校長)は、新型コロナウイルス対策として国が2020年に配布した布マスク「アベノマスク」の在庫品を活用し「マルチシート」の代用品を製作した。マルチシートは畑にかぶせて作物の苗などが育つのを助けるもの。7月からミニトマトの育苗に利用する。
同校には一昨年、アベノマスクが計300枚配布されたが、不織布マスクを使用していたため、布製のアベノマスクはお蔵入り状態になっていた。その後、教員と生徒が話し合いマルチシートの代用品として活用することを考え、今年2月から製作に取りかかった。
マスクをほどいて黒く染色してから縫い合わせ、出来上がったマルチシートは縦45センチ、横60センチほど。マルチ1枚につきマスク2枚を使っている。
担当した家庭総合科の亀田倫代(ともよ)教諭は「市販の染料で黒くした後、生徒がミシンで仕上げ合計20枚作った」と説明。農業科の大槻啓二教諭は「ビニール製のマルチと違って、木綿製のため古くなったら土に戻る。国連の持続可能な開発目標(SDGs)の実践と、循環型の農業につながる」と胸を張る。
ミニトマトは秋に収穫した後、同校の教職員に分けられる予定。(大場俊英)
2022年06月23日
ロシア側の関係者は次々と漁船を「訪船」
根室から歯舞へ200隻超が出漁、
ロシア側の関係者は次々と漁船を「訪船」
読売新聞 - 4 時間前
ロシア側の関係者は次々と漁船を「訪船」
読売新聞 - 4 時間前
北方領土の歯舞(はぼまい)群島・貝殻島周辺でのコンブ漁が22日に始まり、200隻を超える漁船が一斉に出漁した。例年は6月1日に出漁するが、ロシアによるウクライナ侵攻の影響で日露間の交渉が難航し、操業が遅れた。

北方領土の歯舞群島・貝殻島灯台の周辺でコンブを採取する漁船
© 読売新聞
根室市の納沙布(のさっぷ)岬の沖合に集まった漁船は、22日午前6時、小倉啓一・歯舞漁協組合長らが振った旗を合図に出漁した。3・7キロ先の貝殻島灯台付近に次々到着すると、棹(さお)を使ってコンブを採取した。
現場海域では、操業ルール順守を求める歯舞漁協の指導船など3隻のほか、ロシア側の警備艇も監視に当たった。ロシア側の関係者は次々と漁船を「訪船」して操業の書類の点検などを行い、漁業者は緊張しながらの漁となった。
漁を終えて戻った歯舞漁協昆布部会長の柿本康弘さん(68)は、「天候に恵まれ、見晴らしもよかった。流氷の影響もありコンブの着生は薄いようだが、生活の糧である操業ができることが第一。これからに期待して一生懸命操業したい」とほっとした表情で語った。操業期間は9月30日まで。
2022年05月26日
愛子さま 12年続ける「蚕の飼育」で
愛子さま 12年続ける「蚕の飼育」で
学んだ皇室の精神“国民と苦楽を共に”
女性自身
学んだ皇室の精神“国民と苦楽を共に”
女性自身
© 女性自身
(写真:時事通信)
(写真:時事通信)

天皇陛下は5月18日、恒例のお田植えに臨まれた。秋には実った稲穂を陛下が自ら刈り取られ、収穫された稲は伊勢神宮の神事や宮中祭祀に用いられる。
雅子さまも11日、皇居・紅葉山御養蚕所で、御養蚕始の儀に臨まれた。儀式のあと、蚕を育てる蚕室を見て回った雅子さまは、稚蚕が餌となる桑の葉に張り付いている様子などを確かめられたという。
「ご養蚕は明治以降、歴代皇后が受け継いできました。当初の目的は、生糸が重要な輸出品だった時代、養蚕業を奨励することでした。養蚕業が衰退した平成になっても、美智子さまがご養蚕を続けられたのは、この伝統文化を守っている人々に対する、強い共感と連帯のお気持ちを示すためでした。雅子さまも、そういった心を受け継いでご養蚕に取り組まれています。天皇陛下の稲作とともに、皇室において神事に近いお務めといえます」(皇室担当記者)
実は、雅子さまが今年のご養蚕を始められるのと時を同じくして、愛子さまも御所で13年目となる蚕の飼育をスタートされたという。宮内庁関係者はこう語る。
「愛子さまは学習院初等科3年生のころ、授業で蚕の飼育に取り組まれて以来、ずっとその子孫を飼い続けていらっしゃいます。卵を孵化させて成虫になるまでの全過程、愛子さまが自ら面倒を見ておられます。たとえば適切な時期に孵化させるには、温度管理を慎重にやらなければなりません。また、万が一の病気に備えて、2つのグループに分けて育て、次の世代を増やされているといいます。たいへん手間のかかる作業です。それを12年も続けていらっしゃいますから、驚嘆するばかりです」
愛子さまは初等科6年生のころ、皇室と密接な関係があった藤原道長についての研究レポートを書かれるなど、皇室の歴史にも早くから関心をお持ちだった。
「最初は蚕の幼虫が繭を作り、蛹となり、羽化するというプロセスに、生命の神秘を感じられたのかもしれません。ただ、12年も続けられている理由は、やはり歴代の皇后の仕事として受け継がれてきた歴史の重みに触れられたからだと思います。自主的に“神事”に取り組まれることで、皇室の一員としての自覚を強められたのでしょう」(前出・宮内庁関係者)
■蚕を通じて学ばれた“苦楽を共にする”心
昨年10月、秋篠宮家の長女・眞子さんは小室圭さんと結婚し、皇室を離れた。結婚を巡ってご両親と対立し、皇室と決別した眞子さんが、今後、皇室と関わりを持つことはないと思われる。
「女性皇族が結婚後も皇室に残れるようにする皇室典範の改正も検討されていますが、佳子さまはその前に結婚し、皇室を離れてしまわれる可能性も十分にあります。愛子さまはそのような状況を理解されて、ご自身は皇室に残って両陛下を支え続けるご覚悟を固められたのでしょう。難しい蚕の飼育を12年も続けられた間に、皇室に生を受け、天皇の娘となった宿命から逃げないとの意志が芽生えたのではないでしょうか」(前出・皇室担当記者)
愛子さまは今年3月の成年会見でも、皇室の一員としてのあり方についてこうおっしゃっていた。
「私は幼い頃から、天皇皇后両陛下や上皇上皇后両陛下を始め、皇室の皆様が、国民に寄り添われる姿や、真摯に御公務に取り組まれるお姿を拝見しながら育ちました。そのような中で、上皇陛下が折に触れておっしゃっていて、天皇陛下にも受け継がれている、皇室は、国民の幸福を常に願い、国民と苦楽を共にしながら務めを果たす、ということが基本であり、最も大切にすべき精神であると、私は認識しております」
蚕を自らの手で育てることで、養蚕を守る人々の苦労、そして伝統を守ろうとする強い思いを、愛子さまもお感じになっていたのではないか。まさに、蚕の飼育を通じて、愛子さまは小学生のころから、国民と“苦楽を共にする”経験を積まれてきたといえるだろう。精神科医の香山リカさんはこう語る。
「愛子さまが中学生のころに書かれた文章には、愛子さまが看護師となって動物を救う物語や、広島への修学旅行を通じて平和や核兵器廃絶についてお考えになった作文があります。一般的に子供のころは、自分の家族や好きなものなど、自分を主語にした文章を書くことが多いですが、愛子さまの関心は他者、そして社会に向いています。雅子さまにも通じることですが、身の回りの人でなくても、遠い国の人々や、言葉の通じない動物といった存在にも、共感し、痛みを共有できる心をお持ちなのです。
もしかすると子供のころ、愛子さまは大人びすぎていて、同世代とそぐわない部分があったのかもしれません。しかし高校生、大学生と成長され、成年皇族としてのお務めが始まり、愛子さまの責任感や社会への関心の強さを発揮できる機会も増えてきました。今後、本格的にご公務に取り組まれるなかで、きっと愛子さまの思慮深さは、これまで以上に発揮されるはずです」
愛子さまは強い信念で、両陛下、そして皇室を支え続けるーー。
2022年05月15日
沖縄は子ども4人に1人が貧困状態、
沖縄は子ども4人に1人が貧困状態、
団結して問題に立ち向かう…若者代表あいさつ全文
2022年5月15日 15時39分 読売新聞オンライン
団結して問題に立ち向かう…若者代表あいさつ全文
2022年5月15日 15時39分 読売新聞オンライン
◆普天間真也さん 31(沖縄県青年団協議会会長)
本日、沖縄復帰50周年という大きな節目を迎え、私たちがこの大きな舞台で挨拶をさせていただけることに心から感謝申し上げます。
戦争が終わり77年が過ぎました。戦後生まれの親の元で育ち、最近ではコロナ禍の影響により祖父母にも会えず、戦争の体験を聞く機会が益々(ますます)失われつつあります。
しかし、連日報道されているように、ロシア軍のウクライナ侵攻が現実として起こり、先の戦争を知らない私たちも、よりリアルに戦争の無残さを感じています。
沖縄で繰り広げられた地上戦においても、多くの尊い命がたくさん失われ、そのような中、先輩方は必死に生き抜いてきました。
今、私たちがあるのは、そんな先輩方が繋(つな)いでくれた命であることを、決して忘れてはいけません。
戦後も、米軍統治下で自治権等が制限される中、先輩方が中心となり、沖縄の平和と権利を取り戻す活動をしてくれたおかげで、現在の沖縄があります。
先輩方が築いてくれたこの平和な時代を、今度は私たちが守り、後輩に引き継いでいく立場となりました。
沖縄が日本に復帰して50年が経(た)った今、スマートフォン一つで何でも揃(そろ)う便利な世の中になりました。
しかし、今この沖縄では、「子どもの貧困」が大きな問題になっており、子どもの4人に1人が貧困状態で、日々の食べ物に困る子もいます。私たちは、そんな子ども達(たち)に手をさしのべ、この新たな問題に立ち向かいます。
今こそ、私たち沖縄の若者が一致団結し、先輩方がこれまで築いたものを守り、また新たに築き上げ、より良い沖縄を未来へ繋いでいきます。
2022年05月15日
天皇陛下のお言葉(全文)=沖縄復帰50年
天皇陛下のお言葉(全文)=沖縄復帰50年
2022年05月15日 14時49分 時事通信
2022年05月15日 14時49分 時事通信

沖縄復帰50周年に当たり、本日、沖縄と東京をオンラインでつなぎ、記念式典が開催されることを誠に喜ばしく思います。
先の大戦で悲惨な地上戦の舞台となり、戦後も約27年間にわたり日本国の施政下から外れた沖縄は、日米両国の友好と信頼に基づき、50年前の今日、本土への復帰を果たしました。大戦で多くの尊い命が失われた沖縄において、人々は「ぬちどぅたから」(命こそ宝)の思いを深められたと伺っていますが、その後も苦難の道を歩んできた沖縄の人々の歴史に思いを致しつつ、この式典に臨むことに深い感慨を覚えます。
本土復帰の日、中学1年生であった私は、両親と一緒にニュースを見たことをよく覚えています。そして、復帰から15年を経た昭和62年、国民体育大会夏季大会の折に初めて沖縄を訪れました。その当時と比べても、沖縄は発展を遂げ、県民生活も向上したと伺います。沖縄県民を始めとする、多くの人々の長年にわたるたゆみない努力に深く敬意を表します。
一方で、沖縄には、今なお様々な課題が残されています。今後、若い世代を含め、広く国民の沖縄に対する理解が更に深まることを希望するとともに、今後とも、これまでの人々の思いと努力が確実に受け継がれ、豊かな未来が沖縄に築かれることを心から願っています。
美しい海を始めとする自然に恵まれ、豊かな歴史、伝統、文化を育んできた沖縄は、多くの魅力を有しています。沖縄の一層の発展と人々の幸せを祈り、式典に寄せる言葉といたします。 【時事通信社】
2022年05月04日
札幌・中ノ沢「クマ4頭がウロウロしている…
札幌・中ノ沢「クマ4頭がウロウロしている…」
警察も確認 住宅街すぐ近くにも 北海道でクマ目撃相次ぐ
北海道ニュースUHB 2022/05/04 08:38
警察も確認 住宅街すぐ近くにも 北海道でクマ目撃相次ぐ
北海道ニュースUHB 2022/05/04 08:38
© 北海道ニュースUHB
北海道内では5月3日、札幌市や千歳市などでクマの目撃情報が相次ぎ、警察が注意を呼び掛けています。
札幌市南区中ノ沢では、3日午後5時ごろ、近くの住民が「牧場でクマ4頭がウロウロしている。30分してもいなくならない」などと通報しました。
駆け付けた警察官が、牧場の建物から200メートルほど離れた場所で、クマを確認。クマは親グマ1頭と子グマ3頭とみられ、3日午後6時30分ごろ、近くの林の中に立ち去ったということです。
千歳市桜木4丁目では3日午後8時ごろ、車を運転していた女性が「30メートル先の路上にクマがいた」などと通報しました。
クマは隣接する林の中に立ち去ったということですが、現場は住宅街に隣接する市道で、住宅までは20メートルほど。
近くには小学校もあるということです。
北海道東部の津別町相生の国道でも、3日午後1時ごろと午後5時ごろに、それぞれ車の運転手が道路わきの駐車場にクマがいるのを見つけました。
午後5時の目撃情報では、警察官や町役場の職員、ハンターが駆け付けたところクマがまだいたため、爆竹を鳴らすなどして山の方に追い払ったということです。
いずれもけが人はいません。警察が注意を呼び掛けています。
2022年05月03日
「悔しい、安全意識ない」
産経新聞
「悔しい、安全意識ない」 知床沈没事故で家族3人亡くした男性
「悔しい、安全意識ない」 知床沈没事故で家族3人亡くした男性
観光船の沈没事故で、兵庫県小野市の竹川好信さん(66)と妻の生子(せいこ)さん(62)は、次男の有哉(ゆうや)さん(33)=東京都北区=とともに犠牲となった。家族でただ1人残された30代の長男が2日、取材に応じ、「こんなことになって悔しい。運航会社は重く受け止め、説明責任をしっかり果たしてもらいたい」と語った。
両親らが事故に巻き込まれたと警察から知らされたのは、事故翌日の4月24日未明。運航会社「知床遊覧船」側とも話したが、改めて連絡するといわれたまま音沙汰がなかった。何も口にできず、一睡もできないまま26日に現場へ向かった。
遺体が安置された体育館で、最初に対面できたのは好信さん。生子さんの身元確認には時間がかかった。「2人に傷はなかったが、ライフジャケットを着ていたから鬱血していた。かわいそうだった」と振り返る。
冷たい海中に長時間いたことで体は硬直していた。どれくらい冷たい思いをしたのかと、自身も海に足をつけてみたが、「痛いほど冷たかった」。
運航会社の家族向け説明会に出席し、ほかの家族の話も聞いた。「なぜこんないい家族がこんな目に」と思うと涙が出た。一方、桂田精一社長の説明はあやふやなものばかり。家族側をきちんと見ようとしない態度で、笑っているようにも見えた。思わず「笑うな」と叫んだという。
今後、桂田社長らに対する刑事責任の追及が本格化する。長男は「安全意識に欠けていて、やるべきことをやっていない。船関係の仕事、人の命に絶対かかわるべきではなかった」と語気を強め、真相解明に期待を寄せた。
2022年04月27日
水深30mでソナーの反応、潜水士捜索も中断…
水深30mでソナーの反応、潜水士捜索も中断…
行方不明者や船体の発見に至らず
読売新聞 - 昨日 21:14
行方不明者や船体の発見に至らず
読売新聞 - 昨日 21:14
北海道・知床半島の沖合で乗客乗員26人を乗せた観光船「KAZU I(カズワン)」が消息を絶った事故で、第1管区海上保安本部(北海道小樽市)などは発生から4日目となった26日、知床岬周辺の沖合で範囲を広げて捜索を続けた。行方不明者15人と船体の発見には至らなかった。周辺海域は27日、風が強まり、波が高くなる見通しだ。
天候悪化で捜索活動から戻って来た漁船
(26日午後2時44分、北海道斜里町のウトロ漁港で)=佐々木紀明撮影
© 読売新聞
(26日午後2時44分、北海道斜里町のウトロ漁港で)=佐々木紀明撮影
© 読売新聞

1管の捜索は朝から巡視船艇9隻、航空機5機で行われた。1管などによると、知床半島付近は、浅瀬から水深100メートル以上に急激に深くなる場所がある。現場周辺の水深約30メートルの海中で、通常と異なる水中音波探知機(ソナー)の反応があった。海上保安庁の潜水士が捜索したが、約30分で風速約20メートルに達し、波が高くなったため中断された。
乗客乗員26人のうち、これまでに11人の死亡が確認された。斜里町関係者によると、11人のうち、福島、千葉、東京、岐阜、大阪、兵庫、香川、佐賀、福岡の9都府県の10人の身元が26日夜までに確認された。
一方、船体が見つかっておらず、1管は船が沈没し、船内に取り残されている人がいる可能性もあると見ている。海保は高精度のソナーをもつ測量船の投入が必要と判断。水深約200メートルまで調査可能な測量船「天洋」(全長約56メートル、430トン)が26日に東京を出発し、現地へ向かった。作業開始までには数日かかる見通しだ。
岬の先端などでは同日午前、「KAZU I」と書かれた浮き輪や救命胴衣が見つかった。絵本や菓子が入ったリュックも発見されたが、乗客に関係があるか分かっていない。
札幌管区気象台によると、現場周辺では、27日早朝に雨が降り、風速は15メートルほどと予想されている。午後から波が高まり、夕方には3メートルとなるという。
2022年04月27日
「沈没しよるけん、今までありがとうね」
「沈没しよるけん、今までありがとうね」 知床観光船から妻に電話
毎日新聞 - 昨日 19:43
毎日新聞 - 昨日 19:43
北海道・知床半島沖で乗員乗客26人を乗せた観光船「KAZU Ⅰ(カズ ワン)」が浸水した事故で、安否が分かっていない佐賀県有田町の70代男性が事故のあった23日午後、妻に「船が沈没しよるけん、今までありがとうね」と電話をしていた。男性は息子と製材所を経営し、かつては商工会の中心的存在だった。家族思いで知られ、親族らは「怖かっただろうに、あの人らしい」と涙を流した。

行方不明者の捜索のため、知床岬の方角に進む漁船=
北海道斜里町で2022年4月26日午前5時55分、貝塚太一撮影
© 毎日新聞 提供
「奥さんにお礼を言いたかったんだろう。優しい人だから」。男性の義弟(69)は寂しそうな表情を浮かべた。男性は地元商工会などで親しかったゴルフ仲間2人と乗船し、事故に巻き込まれたとみられる。
男性の製材所は父から引き継いだ頃、従業員が数人規模だったが、男性の経営手腕で二十数人を雇用するまでに成長した。自身も勤めていた義弟は「仕事に厳しいが、思いやりがある。奥さん思い、家族思いで、孫のことも可愛がってくれる」と話した。
かつては地元の西有田商工振興会で理事を務めた。男性を知る有田商工会議所の川原耕洋事務局長は「いつもにこにこしていて、みんなに慕われている。地域の発展に尽くした人だ。無事に帰ってきてほしい」と祈るように話す。
ゴルフ仲間の男性(72)は17日にゴルフをした時、男性から「北海道に行く」と聞いていた。「しっかり者で慎重な人だから(カズ ワンが)昨年、事故を起こしていると知ったら乗船していなかったと思う。周囲もこんな事故が起きないよう対処してほしかった」と悔やんだ。【山口響、城島勇人、峰下喜之】
2022年04月25日
悪天候で別の観光船船長は制止「出航は異常」
事故の船 船首に亀裂の目撃証言 悪天候で別の観光船船長は制止「出航は異常」
スポーツニッポン新聞社 - 2 時間前
スポーツニッポン新聞社 - 2 時間前

◇知床沖観光船事故今年2月に陸揚げされた「KAZU I」
© (C) スポーツニッポン新聞社
今回の事故で焦点になっているのは主に2つ。1つは事故を起こしたカズワンの船首に亀裂が入っていたという目撃証言だ。
運航会社「知床遊覧船」とは別の観光船乗組員は「自分が見た限り、船の右前部分に亀裂が入っていた。そこから水が入った可能性がある」と指摘。別の観光船でかつてアルバイトしていた女性は24日、2月にウトロ港に陸揚げされたカズワンの写真をツイッターに投稿。船首に近い部分に亀裂が確認できた。地元の漁師は「亀裂が入ったままの観光船に人を乗せていたなら、あり得ない」と指摘した。
出港3日前の20日には船舶検査を受け、異常がないことが確認されている。小型船舶を所有する札幌市在住の60代男性は「救命胴衣、浮輪といった法定備品のチェックに重点が置かれることが多い。検査によっては強度や構造的な部分が見落とされる可能性はある」とした。
そして最大の疑問は「なぜ荒天で出港したのか」。斜里町では23日未明に強風注意報が、朝からは波浪注意報も出されていた。午後から海が荒れることが予想され、地元漁師も午前中で引き揚げた。
その中、カズワンは午前10時に出港。同業者らは豊田徳幸船長(54)に「行くな」と止めたが、甲板員の曽山聖さん(27)とともに船を出した。「23日の気象条件で出港することは異常」(観光業界関係者)との声がある一方、当時のウトロ港に吹いていた風が比較的弱かったとされることが誤った判断につながった可能性も指摘されている。
国土交通省によると、カズワンは昨年、事故を2回起こしていた。5月、浮遊物と衝突して乗客3人が軽傷を負い、翌6月には出港後まもなく浅瀬で座礁する事故を起こした。いずれも同省の監査と指導を受けた。豊田船長は6月の座礁事故について、今年1月に業務上過失往来危険容疑で書類送検されていた。1管は今回の事故も業務上過失致死容疑などでの捜査を検討している。
関係者によると、現地ではカズワンの運航会社など4社で「知床小型観光船協議会」を組織し、気象や海の情報を共有。複数の船が海に出ることで、もしもの際に助け合えるなど、会社の枠を超えて安全対策を講じていた。大型連休に合わせてシーズン入りする同業他社に先駆けて、知床遊覧船だけが船を出したことに、関係者は「集客が見込めるからではないか」と話す。一刻も早い知床遊覧船側の説明が求められる。
2022年04月24日
去年座礁したのに「修理していなかった」との指摘
観光船捜索 発見された10人全員の死亡確認
去年座礁したのに「修理していなかった」との指摘 北海道
北海道放送
去年座礁したのに「修理していなかった」との指摘 北海道
北海道放送

知床半島沖で26人を乗せたまま行方不明になっている観光船の捜索で、これまでに発見された10人全員の死亡が確認されました。
24日の捜索では、連絡が途絶えた場所から北に15キロほど離れた知床岬の先端で10人が見つかり、その後、死亡が確認されました。
10人は男性が7人、女性が3人で、子どもは含まれていません。
記者リポート
「現場で発見された人が、今、学校に搬送されて来ています」
運航会社(知床遊覧船)は「全員が救命胴衣を着用していた」と説明していましたが、10人のうち少なくとも半数の5人は身に着けていませんでした。
26人を乗せた「知床遊覧船」の「KAZU I(カズ・ワン)」は、23日午後1時過ぎに「浸水した」と通報し、午後2時すぎ、会社に「船体が30度傾いている」と連絡したのを最後に消息を絶ちました。
ウトロ漁協 深山和彦 組合長
「観光船の船長の判断の仕方ですよね。知床は急に風が下りて来たり変わるのが早い。その辺は慣れていると思うんですけど」
別の会社の観光船の乗組員は「KAZU I(カズ・ワン)」は、去年座礁したにもかかわらず、「亀裂を修理していなかった」と指摘しています。
別の観光船の乗組員
「(亀裂の大きさは?)大体これくらい。修理していないからそのまま冬を越したと思う」
こうした中、斉藤国土交通大臣が24日午後、現地を視察しました。そのあと、午後4時過ぎに国土交通省の担当官が運航会社に特別監査に入りました。
(24日午後5時50分の糸賀舜アナウンサーのリポート)
知床半島のウトロ漁港です。
さきほど午後4時すぎから国土交通省の担当官などが、消息を断っている「KAZU I(カズワン)」を運航する知床遊覧船の本社事務所に出向き、特別監査を行っています。
知床遊覧船は去年2回事故を起こし、北海道運輸局から指導を受けています。
24日、現地に入った斉藤国土交通大臣は、今回の事故が過去の事故とどういう関係にあるのかしっかり検証したいと述べました。
船は現在も見つかっておらず、残る16人の捜索も、なお続けられています。
4月24日(日)午後5時30分~「Nスタ」
2022年04月24日
運航会社はなぜ会見開かず、乗船客名簿を公表しない?
知床観光船遭難の事故対応に批判続々
運航会社はなぜ会見開かず、乗船客名簿を公表しない?
日刊ゲンダイDIGITAL
<まずは乗船客名簿を明らかにする方が先ではないか><なぜ、乗っていた人の情報が出てこないの?>ーー。こんな怒りと疑問の声がネット上に溢れている。

観光船「KAZU I」が出発したウトロの港を視察し、
取材に応じる斉藤国交相(左)=24日午後、北海道斜里町(C)共同通信社
23日、北海道・知床半島の沖合で乗員乗客26人が乗った観光船が遭難した事故。第1管区海上保安本部などによると、24日午後6時時点で10人が救助されたものの、全員の死亡が確認された。
同本部は、乗組員の船長が豊田徳幸さん(54)、甲板員が曽山聖さん(27)だったことを明らかにしたが、疑問を感じざるを得ないのは、なぜ、観光船の運航会社が会見を開き、詳細を明らかにしないのか、ということだろう。
NHKなどの報道によると、別の観光船運航会社の社長が「(風が強くて海が)荒れるのが分かっているから、(運航を)やめた方がいい」と忠告したにもかかわらず、事故を起こした船は出航していたという。
これが事実であれば、運航会社としての考えをきちんと説明するべきなのは言うまでもない。
少なくとも会社として責任を感じているのであれば、まずは乗船客名簿を公表した上で、漁船すら船を出すことをためらうような状況下であえて出航に至った当時の海の状況をどう考えていたのか。なぜ、もっと早い段階で救助要請できなかったのか--などを速やかに明らかにするべきだろう。
ありえないことだが、「新型コロナで落ち込んだ会社の売り上げ確保のために観光船を運航した」「大騒ぎなるのを避けるために救助要請が遅れた」なんて状況であれば最悪だ。
一刻も早い真相解明が求められる。
運航会社はなぜ会見開かず、乗船客名簿を公表しない?
日刊ゲンダイDIGITAL
<まずは乗船客名簿を明らかにする方が先ではないか><なぜ、乗っていた人の情報が出てこないの?>ーー。こんな怒りと疑問の声がネット上に溢れている。

観光船「KAZU I」が出発したウトロの港を視察し、
取材に応じる斉藤国交相(左)=24日午後、北海道斜里町(C)共同通信社
23日、北海道・知床半島の沖合で乗員乗客26人が乗った観光船が遭難した事故。第1管区海上保安本部などによると、24日午後6時時点で10人が救助されたものの、全員の死亡が確認された。
同本部は、乗組員の船長が豊田徳幸さん(54)、甲板員が曽山聖さん(27)だったことを明らかにしたが、疑問を感じざるを得ないのは、なぜ、観光船の運航会社が会見を開き、詳細を明らかにしないのか、ということだろう。
NHKなどの報道によると、別の観光船運航会社の社長が「(風が強くて海が)荒れるのが分かっているから、(運航を)やめた方がいい」と忠告したにもかかわらず、事故を起こした船は出航していたという。
これが事実であれば、運航会社としての考えをきちんと説明するべきなのは言うまでもない。
少なくとも会社として責任を感じているのであれば、まずは乗船客名簿を公表した上で、漁船すら船を出すことをためらうような状況下であえて出航に至った当時の海の状況をどう考えていたのか。なぜ、もっと早い段階で救助要請できなかったのか--などを速やかに明らかにするべきだろう。
ありえないことだが、「新型コロナで落ち込んだ会社の売り上げ確保のために観光船を運航した」「大騒ぎなるのを避けるために救助要請が遅れた」なんて状況であれば最悪だ。
一刻も早い真相解明が求められる。
2022年04月24日
2カ月前の写真には“船首の亀裂”が写っていた
「知床遊覧船」の観光船が行方不明に。
2カ月前の写真には“船首の亀裂”が写っていた
ハフポスト日本版 2022/04/24
2カ月前の写真には“船首の亀裂”が写っていた
ハフポスト日本版 2022/04/24

© ハフポスト日本版
「しろまる最北日記」さんが2月にウトロ漁港で撮影した「KAZU I」の写真より
北海道の知床半島沖で4月23日、「知床遊覧船」が運行する観光船「KAZU I(カズワン)」が消息を絶った。
約2カ月前に陸揚げされた「KAZU I」を道内の観光客が撮影した写真には、船首部分に亀裂のようなものが写っていたことが分かった。
■「船首が浸水し、沈みかかっている」と乗組員から通報
NHKニュースなどによると、23日午後1時すぎ、乗組員から「船首が浸水し、沈みかかっている。エンジンが使えない」と救助要請の通報が海上保安庁にあった。
この船には乗員乗客を合わせて26人が乗っており、海上保安庁などの捜索の結果、24日夕方までに計10人が救助された。第1管区海上保安本部は10人全員の死亡を確認した。
■2月に撮影された写真には「船首の亀裂」が写っていた
別の運行会社の男性は「去年、2回ぐらい座礁事故を起こしている。自分が見た限り、船の前側の方が割れていた。そこが大きく亀裂入って水が入った可能性がある」とテレ朝newsに話していた。
稚内市在住の「しろまる最北日記」(@Asuka_Shiromaru)さんは、2月に観光で斜里町を訪れた際に、流氷を避けるためにウトロ漁港に陸揚げされた「KAZU I」を撮影。その写真を24日にTwitterに投稿した。
この写真を見ると、船首に描かれた「KAZU I」のロゴの右側に、亀裂のようなものが走っていることが分かる。
「しろまる最北日記」さんは以前、知床の別の観光船運行会社でアルバイトしていたという。行方不明になった船について、「他社よりも屋根のあるキャビン内の席が多いので、多少天気が悪くても、他の会社を差し置いて出港しがち」だったと記した。
2022年04月23日
知床観光船 乗員・乗客26人の安否不明
知床観光船 乗員・乗客26人の安否不明
海保到着、手がかりなく
毎日新聞
海保到着、手がかりなく
毎日新聞
23日午後1時15分ごろ、北海道・知床半島の沖合を航行中の観光船「KAZU1」の乗員から「船首部分が浸水している。沈みかかっている」と118番通報があった。海上保安庁によると、船には乗客24人、船長、甲板員の計26人が乗船しており、巡視船と航空機で救助に向かっている。

北海道・知床半島=本社機「希望」から手塚耕一郎撮影
© 毎日新聞 提供
現場は北海道斜里町の観光名所「カシュニの滝」近くの海域とみられる。海上保安庁は巡視船5隻、航空機2機を現場海域に派遣。ヘリコプター1機が午後4時半ごろ、現場海域に到着したが、手がかりは見つかっていない。KAZU1を運航しているのは「知床遊覧船」で、同社のホームページによると、船の定員は65人。乗客の24人には子ども2人も含まれる。船体が30度ほど傾いているとの情報もあり、海上保安庁は捜索を急いでいる。
知床遊覧船では、知床半島の沿岸を周遊する3コースを設けている。海上保安庁によると、KAZU1は斜里町のウトロ漁港を出港し、知床半島先端の知床岬で折り返して帰港する予定だった。航行時間は約3時間で、午前10時に出発したという。
知床半島を巡る遊覧船は5社が運航しており、地元観光案内所スタッフは「岩壁や奇岩があり、ヒグマが時々現れる場所もある。大自然を味わえるので非常に人気がある」と話す。冬は波が高く流氷もあるため、遊覧船はゴールデンウイークごろから10月末まで運航される。知床遊覧船は各社より早くスタートし、23日が今年の運航の初日だったという。
斜里町のウトロ漁業協同組合の話では、23日は現場周辺の海では波が高く、漁に出た船は午前中に港に戻っていたという。同漁協でも海保から要請があった場合に備え、待機している。
一方、第1管区海上保安本部によると、KAZU1は2021年6月11日、ウトロ漁港近くの浅瀬に乗り上げる事故を起こしていた。この時、船は自力で離礁して漁港に戻り、乗客20人、乗員2人にけがはなかった。【三沢邦彦、木下翔太郎】
2022年04月11日
米アカデミーの見識疑う声
ウィル・スミスに出禁通達も“侮辱発言”の司会者はお咎めなし…
米アカデミーの見識疑う声
女性自身 2022/04/11 11:00
米アカデミーの見識疑う声
女性自身 2022/04/11 11:00

コメディアンのクリス・ロック(57)に対する平手打ちが世界中で物議を醸したウィル・スミス(53)。映画芸術アカデミー理事会は4月8日、そんなスミスに対し今後10年間授賞式の出席を禁止すると発表したが、この審判がさらなる波紋を呼んでいる。
ことの発端は3月27日、米国で行われた第94回アカデミー賞受賞式。「長編ドキュメンタリー賞」のプレゼンターを務めたロックがスミスの妻・ジェイダ・ピンケット・スミス(50)に向けて放った発言が引き金となった。
「ジェイダは2018年に脱毛症を患っていることを公表し、昨年7月にはスキンヘッドにしています。ロックはそんなジェイダに対し、『“G.I.ジェーン2”が早く見たいよ』と、坊主頭の女性が主人公の映画になぞらえて揶揄しました。
スミスはそのことに激怒したといい、ロックを激しく平手打ち。ロックは突然の出来事に驚いた表情を浮かべながらも、冷静に式を進行させました」(映画関係者)
主演俳優賞受賞後のスピーチでスミスは「アカデミーに謝罪します。賞にノミネートされた候補者のみなさんにも謝りたいです」と涙を流しながら謝罪。さらに後日、自身のインスタグラムでも《クリス、あなたに公式に謝罪したい》と綴っていました。
しかしロックの弟で俳優のケニー・ロックは「兄は(ジェイダの脱毛症を)知らなかった」「あれは“本物(の謝罪)”ではないと思うので、受け入れられません」と兄を擁護した。
そんななか、スミスに対し10年間の“出禁”を言い渡した映画芸術アカデミー理事会。「スミス氏のステージ上での受け入れがたく、そして危険なふるまいは授賞式に暗い影を落とした」と厳しい評価を下す一方で、“侮辱発言”をしたロックに対しては「異常な状況の中で冷静さを保っていたことに深く感謝したい」と述べた。
「スミスはすでに自らアカデミーから退会しましたが、アカデミー側は更なる処分が必要だと判断したようです。スミスの暴力も認められるものではありませんが、日本ではロックの発言も“言葉の暴力”として咎められるべきという声が多数。日米間の文化の違いが明らかになった出来事でした」(前出・映画関係者)
アカデミーの決定に対してはインターネット上でも疑問の声があがっている。
《クリス・ロックが賞賛されてんの、マジで意味がわからない。あの夜を台無しにした元凶は彼なのに》
《なんでウィルスミスが10年出禁なのにクリスロックはお咎めなしなんだよ どう考えたってあの司会者にも制裁与えるべきだろ》
《クリス・ロックへの賞賛ムーブをまさかアカデミー側が行うとはね 正直失望としたというかなんというか…》
2022年04月01日
“ヤジ排除”裁判で北海道警側が控訴
【速報】“ヤジ排除”裁判で北海道警側が控訴
「警察が表現の自由を侵害」との判決受け
北海道ニュースUHB 2022/04/01 11:49
「警察が表現の自由を侵害」との判決受け
北海道ニュースUHB 2022/04/01 11:49

© 北海道ニュースUHB
2019年に札幌で街頭演説をしていた安倍元首相にヤジを飛ばし、警察官に排除された男女が表現の自由の侵害だとして損害賠償を求めた裁判。
3月25日、札幌地裁が「排除は違法」などと原告の訴えを認める判決を言い渡していましたが、4月1日北海道警側が判決を不服として控訴しました。
この裁判は2019年7月、札幌で街頭演説をしていた安倍元首相に「安倍やめろ」「増税反対」などとヤジを飛ばした男女が、北海道警の警察官に排除されたのは表現の自由の侵害で精神的苦痛を受けたとして、北海道に損害賠償を求めていたものです。
道警側は「周囲とのトラブルの危険性から適切に対応した」などと主張していました。
3月25日札幌地裁は「警察官の行為は表現の自由の侵害で排除は違法と言わざるを得ない」などとして原告の訴えを認め、計88万円の損害賠償を命じていましたが、1日付けで道警側が判決を不服として控訴。地裁に受理されました。
北海道警察本部監察官室は「本日裁判所に控訴状を提出しております。今後、控訴審において当方の考え方を主張してまいります」とコメントしています。
2022年04月01日
1915年に沈没した「エンデュアランス号」を発見
史上最も困難な難破船捜索…
南極の水深3000mの海底で、
1915年に沈没した「エンデュアランス号」を発見
Joshua Zitser - 昨日 19:00
南極の水深3000mの海底で、
1915年に沈没した「エンデュアランス号」を発見
Joshua Zitser - 昨日 19:00

エンデュアランス号の船尾の手すりと舵輪。
© Falklands Maritime Heritage Trust/ National Geographic
エンデュアランス号の船尾の手すりと舵輪。
アーネスト・シャクルトンが率いた伝説のエンデュアランス号が、2022年3月に海底で発見された。
今回の捜索では、1915年当時の座標記録とともに、最先端の海底探査技術を用いて沈没船を探した。
ほぼ1世紀にわたって海底に沈んでいたにもかかわらず、エンデュアランス号の状態は極めて良いことが、写真から判明している。
1915年に南極のウェッデル海で叢氷にとらわれて沈没したことで知られる「エンデュアランス号」が、2022年3月に捜索隊により発見された。
イギリスの有名な探検家アーネスト・シャクルトン(Ernest Shackleton)率いる南極探検で沈没して以来、エンデュアランス号は1世紀以上のあいだ行方不明だった。
大方の予想では、107年間にわたって海底に沈んでいたのだから、完全に破壊されているか、ひどく損傷していると見られていた。
だが、2022年3月に捜索隊「エンデュアランス22」が発見したエンデュアランス号は、驚くほど「元のままの姿」であり、保存状態が極めて良かった。
「木造の沈没船としては、今までに見た中でもっとも状態がよい」と、エンデュアランス22の捜索を率いる海洋考古学者、メンスン・バウンド(Mensun Bound)は話している。
「海底にしっかり直立し、元のままの姿を保ち、素晴らしい保存状態だった」
「ENDURANCE(エンデュアランス)」という船名までもが、船尾にしっかり残っていた。

船名と北極星のシンボルマークが残るエンデュアランス号の船尾。
© Falklands Maritime Heritage Trust/ National Geographic
エンデュアランス号が、長い時の中で凍りついたように元の姿を保っていたのは、木を食べる海洋微生物が、南極の氷の海では生き延びられないからだと、極地の深海生物を研究するミシェル・テイラー(Michelle Taylor)はBBCニュースに説明している。
しかしながら、過去100年の間に他の海洋生物たちがこの船を占拠していた。
「幽霊船のように見えるエンデュアランス号のそこかしこに、驚くほど多様な海洋生物が生息している。ホヤ、イソギンチャク、さまざまな形態の海綿動物、クモヒトデ、ウミユリ。どれも、ウェッデル海の深海の冷たい水から、栄養を得て生きている」というテイラーの説明を、BBCは伝えている。
捜索責任者を務める海洋考古学者、メンスン・バウンド(左)と、捜索チームのリーダーを務めたジョン・シアーズ。
© Esther Horvath
捜索責任者を務める海洋考古学者、メンスン・バウンド(左)と、捜索チームのリーダーを務めたジョン・シアーズ。
沈没船は、9869フィート(約3000メートル)の深海で発見された。1世紀前にエンデュアランス号のフランク・ワースリー(Frank Worsley)船長が記録した当初の位置からは、南に4マイル(約6.4キロ)ほど離れていた。
ワースリーの航海技術と、1915年11月の「詳細な記録」は、沈没船の位置を特定するための「貴重な」情報だったとバウンドは話している。
今回の捜索では、過去の座標記録のほか、最先端の技術を用いて、150平方マイル(約390平方キロメートル)の範囲を探査し、行方不明の船の痕跡を探した、とニューヨーク・タイムズは伝えている。
2022年04月01日
「窓ガタガタ…恐怖」 北方領土でロシア"射撃訓練"
「窓ガタガタ…恐怖」 北方領土でロシア"射撃訓練"
地鳴りのような音 照明弾のような赤い光も
北海道ニュースUHB
地鳴りのような音 照明弾のような赤い光も
北海道ニュースUHB
北方領土で謎の光…。

3月30日夜、根室市内で地鳴りのような音が響き、北方領土の国後島方面に複数の閃光が確認され住民から警察などに通報が相次ぎました。3月30日午後6時半ごろ、根室市内で「地鳴りのような音がして海で光が見える」と住民から警察や海上保安庁に通報が相次ぎました。根室海上保安部によりますと、巡視船が国後島方面で照明弾のような光を複数回確認していて、ロシア側からは国後島の南部で射撃訓練を実施するとの通知があったということです。根室市民:「窓もガタガタとガラスが割れるぐらい。恐怖というのはあるよ」ロシア国防省は3月25日、北方領土などで3000人による戦闘訓練を始めたと発表していましたが、夜間にこうした光や音が確認されるのは珍しいということです。
北方領土の"謎の光"の正体は…
ロシアの軍事事情に詳しい、東京大学先端技術センターの小泉悠専任講師に話を聞きました。海上保安庁がロシア側から、国後島南部と択捉島で射撃訓練を行うという連絡を受けていた。今回確認された光は国後島南部での訓練によるものと考えられる。
訓練は小規模か?大部分は"ウクライナ戦線”に
毎年春に行われている訓練と大きな違いは見られず、領土問題への直接的影響はない。ロシア国防相は3000人規模の訓練を開始したとしたが、大部分をウクライナの戦線に投入しており、実際の訓練規模は発表よりも少ないとみている。
2022年03月31日
八海山のゲレンデに縦横70mの巨大な「平和」
八海山のゲレンデに縦横70mの巨大な「平和」
読売新聞 2022/03/30
読売新聞 2022/03/30
© 読売新聞 ゲレンデに浮かび上がった「平和」の文字(25日、新潟県南魚沼市で)

新潟県南魚沼市の八海山麓スキー場のゲレンデに
巨大な「平和」の文字(縦約70メートル、横約70メートル)が出現した。
新型コロナウイルス禍やロシアによるウクライナへの軍事侵攻、
北朝鮮による拉致問題など、不穏な世界情勢の正常化を願い、
地域活性化に取り組む地元経営者ら約20人が、
今季の営業を終えたゲレンデに黒い融雪剤をまいて3日間で完成させた。
同市茗荷沢、会社経営の男性(45)は「文字を眺め、平和を願ってほしい」と話した。
巨大な「平和」の文字(縦約70メートル、横約70メートル)が出現した。
新型コロナウイルス禍やロシアによるウクライナへの軍事侵攻、
北朝鮮による拉致問題など、不穏な世界情勢の正常化を願い、
地域活性化に取り組む地元経営者ら約20人が、
今季の営業を終えたゲレンデに黒い融雪剤をまいて3日間で完成させた。
同市茗荷沢、会社経営の男性(45)は「文字を眺め、平和を願ってほしい」と話した。
2022年03月25日
大坂なおみが2回戦で格上に圧勝
大坂なおみが2回戦で格上に圧勝し完全復活をアピール「もっと多くのことを達成できる」
東スポWeb - 2 時間前
東スポWeb - 2 時間前
女子テニスで世界ランキング77位の大坂なおみ(24)は24日(日本時間25日)、マイアミ・オープン(米マイアミ)女子シングルス2回戦で同15位と格上のアンゲリク・ケルバー(ドイツ)に6―2、6―3で圧勝し「元世界1位」の自信を取り戻した。

ケルバーを破った大坂(ロイター=USA TODAY Sports)
© 東スポWeb
大坂はここまで4連敗中の苦手選手にエースを6つ決め、ダブルフォールトなしとまさに完勝だった。4大大会4勝の実績を誇る大坂は昨年にメンタルヘスケアのため休養し、ランキングも急降下した中で「ケルバーは私が今年打ち負かした最初のハイシード選手です」と、自信を示した。
前週のBNPパリバ・オープン2回戦では観客からのやじを浴びせられて涙を見せ、そのまま敗退。今大会に向けてセラピストから指導を受けるとメンタル面も安定し、1回戦では好プレーを披露した。続く2回戦も完勝し「私にとっては大きな意味がある」し「うまくいけば私はもっと多くのことを達成できる」と力を込めた。
3回戦では同74位のカロリナ・ムホバ(チェコ)と対戦する大坂について、米メディア「スペクトラムニュース1」は「ケルバーに勝利したことで大坂は確実に優勝候補に見える」と伝えるなど、周囲に完全復活を印象付ける完璧なパフォーマンスだった。