2022年04月01日
センバツ圧巻V大阪桐蔭の“侵攻”に 日本中の高校から怒りの声!
センバツ圧巻V大阪桐蔭の“侵攻”に
日本中の高校から怒りの声! 関東、東北が“草刈り場”に
2022年03月31日 16時35分 日刊ゲンダイDIGITAL
日本中の高校から怒りの声! 関東、東北が“草刈り場”に
2022年03月31日 16時35分 日刊ゲンダイDIGITAL
■ファンもどっちらけ
「大阪桐蔭と他校の対戦は、まるで大企業と零細企業の戦い。豊富な資金力を背景に全国からトップクラスの中学生だけを集め、圧勝を続ける。あまりに力の差があり過ぎて、相手チームがかわいそう。見ていて不快に感じました」
こう嘆くのは野球ファンで作家の吉川潮氏だ。
■決勝でも近江に18-1の完勝
センバツ高校野球は31日、決勝が行われ、優勝候補の大阪桐蔭が近江(滋賀)相手に18-1の圧勝で4年ぶり4度目の優勝を成し遂げた。春夏合わせた日本一は9度目だ。前日の準決勝では13-4で国学院久我山(東京)に大勝、28日の準々決勝では市和歌山(和歌山)に17-0の圧勝。この優勝で、昨秋の大阪大会から負けなしの20連勝とした。
全国各地から集めたプロ顔負けの凄まじい戦力である。1番・伊藤櫂人(岐阜)、3番・松尾汐恩(京都)ら9人が昨秋の公式戦で本塁打を放った。28日の市和歌山との準々決勝は、大会最多タイの1試合6本塁打。4番・丸山一喜(大阪)は30日、大会タイとなる8打席連続安打をマークした。決勝でも先発全員の16安打4本塁打を放ち、大会新の11本塁打とした。投手陣も凄い。川原嗣貴(大阪)、別所孝亮(岐阜)の3年生コンビに、2年生の前田悠伍(滋賀)はいずれもプロ注目という豪華な布陣だ。高校野球雑誌「ホームラン」元編集長の戸田道男氏がこう言う。
「野球が盛んな地元・大阪の選手がほとんどいないメンバー構成です。1ケタの背番号では4番の丸山のみ。ベンチ入りでは18人中4人だけです。小学6年時に100メートルで全国4位になったという身体能力の高いセンター海老根優大は千葉の京葉ボーイズ出身。『ついに千葉まで手が伸びてきたか』と地元で話題になりました。昨年、大阪桐蔭から西武に入団した仲三河優太は栃木の小山ボーイズ出身。数年前まで関東の子には手を出さなかったのですが、仲三河を皮切りに、関東にも進出してきた印象。関東の強豪校は戦々恐々としています」
大阪桐蔭希望の中学生情報を収集
選手集めのアンテナは全国に張り巡らされているという。戸田氏が続ける。
「大阪桐蔭から声が掛かるのはトップの中学生ですが、スカウトは親を含めて『大阪桐蔭に入りたい』という中学生の情報を収集します。興味があるということは、覚悟があるということ。基本的に投手を指導する石田寿也コーチが中学生のスカウト活動を担当していて、主に交渉が難航した時は西谷浩一監督が直接出馬して口説きます。もともと本人や親が興味を持っているので、春夏合わせて史上最多の甲子園7度優勝の西谷監督に言われれば、他に決まっていてもひっくり返る可能性が高い。今年度の新入生には楽天シニア出身の選手がいます。これからは東北も草刈り場になるでしょう」
■小6大砲をスカウト
こんな情報もある。ある高校球界関係者の話。
「関東に体が大きくて有名な小学生スラッガーがいた。その子が小6の時に出場した大会を西谷監督が見ていて『高校になったらぜひうちに』と声を掛けたそうです」
元横浜高野球部部長の小倉清一郎氏は「高野連はそろそろ県外出身者の野球留学を規制するルールを作る時期がきているのではないか」とこう指摘する。
「少子化の今、私学の経営はどこも苦しい。入学者やベンチ入りメンバーの人数を規制するのではなく、『スタメンは県外出身者4人まで』など、試合に出場する人数を制限するのです。それでも抜け道はあって、中学3年の2学期や3学期に地元の中学に転居させるという方法がある。これは一部の有力校が実際にやっている。一家揃っての転居はいいが、個人的な転居は認めないなど、高野連が細かく規制すること。ここまでやらないと意味がありません。大阪桐蔭の全国1強時代。これでは高校野球がつまらなくなってしまいます」
ロシアのウクライナ侵攻が米国をはじめとする西側諸国の猛バッシングにあっているが、大阪桐蔭の草刈り場になりつつある全国の強豪校からは「いい加減にしろ!」という怒りの声も上がっている──。
2022年02月27日
日本ハム・新庄監督 オープン戦初勝利
日本ハム・新庄監督 オープン戦初勝利 今川がチーム1号、王柏融も続いた
デイリースポーツ - 2 時間前
デイリースポーツ - 2 時間前
「オープン戦、日本ハム4-2広島」(27日、タピックスタジアム名護)

勝利にナインをたたえる新庄ビッグボス(撮影・金田祐二)
© (C)デイリースポーツ

勝利にナインをたたえる新庄ビッグボス(撮影・金田祐二)
© (C)デイリースポーツ
日本ハムの新庄剛志監督(ビッグボス)にとって、オープン戦初勝利を挙げた。
二回に九里のワイルドピッチに1点を奪うと四回。2死三塁の場面で、広島・黒原から打った瞬間にガッツポーズで本塁打を確信する大きな2ランを放った。新庄監督も、ビッグボスポーズで軽くタッチをして祝福していた。
新庄監督は五回、三塁を守らせた万波が、1死一、三塁での三塁へのゴロで、本塁に送球する野選で1点を奪われた際は、頭上で大きく輪をつくって、OKサインを出すような動きも見せていた。
守備では二塁に入った杉谷、一塁の清宮らが、キレのある動きを見せていた。
2022年02月24日
新庄監督“室伏メソッド”に驚きっぱなし
新庄監督“室伏メソッド”に驚きっぱなし
相手は年下も「俺、ずっと敬語使ってる」
デイリースポーツ
相手は年下も「俺、ずっと敬語使ってる」
デイリースポーツ
「日本ハム春季キャンプ」(24日、名護)

室伏広治氏の指導を受ける新庄ビッグボスらナイン(撮影・金田祐二)
© (C)デイリースポーツ
新庄剛志監督(ビッグボス)が、この日、キャンプを訪問して選手・スタッフを指導している室伏広治スポーツ庁長官の指導に舌を巻いた。
午前から、股関節や骨盤まわりの筋肉の使い方など、室伏氏は体をほぐす段階から入念に指導をしている。この様子を見守った新庄氏は「パワー系のトレーニングとか、瞬発系のトレーニングとかをみっちりされてきた方かと思ったら、逆だった。こういう細かい体の1つ1つをやわらかくしていくとか。さすがだと思った」と感想を語った。
「だって俺、現役のときボールをもって1個1個するなんてもう面倒くさくて仕方なかった。何分かかるのって。俺はウォーミングアップ前に半身浴をして、ストレッチをする選手ではなかったから。温めて、ウォーミングアップに間に合うくらいの動きをしてからすぐウェートトレーニングだったから。俺、こういう細かいことやっていたら多分いい選手になってたよ」と自身の現役時代の頃を振り返っていた。
阪神時代に、野村克也監督から「練習すればいい選手になるんだけどなあ、もったいないよなあ」などとぼやかれていたことを懐かしがったが、「俺、陰でめちゃめちゃ練習していたから。実力、俺、これやんて」と自虐ネタも。「いまの子たちね、こういう風に室伏君から教えてもらったら、たぶんユニホームを着られる年数も、地味なことだけど、増えそうな気がしますよ」と効果を期待していた。
ただ、これでも「たぶん省略しているよね。彼のトレーニングのすべてじゃない」と見た新庄監督。「47歳だよ。(自分は50歳で年上だけど)俺ずっと敬語使っている。貫禄があるよね」と感心しっぱなしだった。
2022年02月08日
新庄剛志監督が選手も驚く
新庄剛志監督が選手も驚く
「内外野シャッフル」で対外試合初勝利
「捕って投げて楽しみなさい」
デイリースポーツ
「練習試合、阪神2-6日本ハム」(8日、宜野座村野球場)
対外試合初采配で勝利し、ウイニングボールを掲げる新庄監督(撮影・田中太一)
新庄剛志ビッグボス(50)が初の対外試合を勝利で飾った。
「内外野シャッフル」で対外試合初勝利
「捕って投げて楽しみなさい」
デイリースポーツ
「練習試合、阪神2-6日本ハム」(8日、宜野座村野球場)

対外試合初采配で勝利し、ウイニングボールを掲げる新庄監督(撮影・田中太一)
新庄剛志ビッグボス(50)が初の対外試合を勝利で飾った。
初回に今川の2点適時打などで3点を先制。1点差で迎えた五回には2死走者なしから万波、五十幡、細川の3連打で加点。六回には代打佐藤のソロ本塁打で突き放した。投手陣も阪神打線を6安打2得点に抑える快勝だった。
「おつかれさまでーす」とにこやかに報道陣の前に現れたビッグボス。「じゃーん」とウイニングボールを披露すると、「あげる。これ」と惜しげもなく横にいた記者に手渡した。
「楽しかったなあ」と試合を振り返る。前日に打順はガラポンで決めると話していたが、「ガラガラね。故障していた。1個出てこないのよ。いかんなと思って、次また頼む。新しいヤツを」と笑った。
打線にはこだわりを見せた。内野手の野村、細川を外野で、外野手の五十幡、万波、王を内野で起用。試合途中には二塁で先発した杉谷も中堅に回し、途中出場の内野手・難波も外野で起用するなどポジションをシャッフル。しかも選手は場内発表でそれを知るという、味方へのサプライズも披露した。
ビッグボスは「野村君とか本当に外野守ったことないのにようこの風で捕ったなと。難波君とか。プロ野球選手、高いレベルで見ていないから。オレは捕って投げて楽しみなさいって言っている。捕って楽しんで、帰ってきて楽しんで。それが打席で楽しいのが繋がって打ったという。難波君も2本打ったでしょ」と振り返る。野球は楽しんで。初戦で自身の思いを投影するかのようだった。