さぽろぐ

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2007年12月02日

森を壊すのはだれ?報告その1

  12月1日(報告その1)
   <シンボジウム>森を壊すのはだれか?

   =森を守る法的手段 = 
   市川守弘弁護士

    (ザ・フォレストレンジャーアズ代表、日本環境法律家連盟理事)

 上ノ国違法伐採の刑事告発
  この事件は平成17年9月から10月にかけて、
  檜山郡上ノ国町奧湯ノ岱の国有林で、
  大規模にブナ林が違法伐採された事件である。

 本来の伐採方法

 1、伐採は本来伐区を設けて、桧山森林管理署の職員が、
  その伐区内で伐採する木を調査し、ナンバーテーブを貼り、
  スプレーで印をつける。

 2、次に、この調査の結果、何本のブナを切り出し、
  どのくらいの丸太を作るかを決めて、
  伐採の請負 契約として入札にかける。

 3、請け負った業者は、印の付いた木を切り出し、
  土場まで運んできて丸太を作り、山積みにする。
  この作業は森林官が巡回して
  契約どおりの伐採が行われているか監督する。

 4、山積みされた丸太は、それぞれいくらの値段が付くか、
  予定価格を調査する。
  最初に調査した段階で丸太の量が分かるため、
  丸太の量もここであらためてチェックすることになる。

 5、土場にある丸太の山を入札にかけて
  製材業者などが買い取っていく。

 しかし実際には何が行われていたか?

  

 1、伐区を越えて、ナンバーテーブもなく
  スプレーも付いていないブナが大量に伐られた。
  最低でも204本は存在する。

 2、しかも、伐区を大幅に超えており、
  監督の森林官が気づくはずであるが、
  報告書では「契約どおり行われている」とされている。

 3、予定以上のブナを伐採したため、予定していた土場が足りず、
  尾根近くに「隠し土場」が作られた。 
  この「隠し土場」については、森林官は何も触れていない。

 4、土場に積まれた丸太の量は
   「契約どおりの量」であり、予定価格が決められた。

 5、丸太販売の入札は、
  木材業者でつくられている民間団体に委託され、
  入札が行われたことになっている。
  しかし、入札記録はなく、
  正しく行われたかは検証ができない。

 違法行為を検察庁に告発

  
           知事の許可のない集材路
  
                   「隠し土場」の跡

  伐採現場は、土砂流出防備保安林である。
  保安林については伐採について北海道知事との協議、
  土場造成、集材路造成には知事の許可が必要である。

  越境伐採や「隠し土場」、
  無数の集材路については無許可であることは明確。
  またナンバーテーブのないブナの伐採と搬出は盗材である。
  しかも、これらには森林管理署の職員が関与せずには実行できない。
  そこで、署長以下の職員を森林法違反で刑事告発した。

  世論の動きで函館地検を動かしていくことが重要となっている。
  シンポジウムで市川弁護士は、
  報告時間の都合で一部を文書報告としました。


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Posted by おだっちの菜の花油 at 21:29Comments(0)議員活動