2008年10月27日
来年度上国寺本堂改修・財政支援へ
９月定例議会の一般質問で尾田議員は、重要文化財上国寺本堂の改修事業費を上国寺・壇信徒に負担させるべきでない旨の質問を行い、宮津副町長が「財源の確保のために北海道との兼ね合いと町の腹づもり含めて、可能性を十分に質問者の意見も踏まえて検討し、その上で取り組んでみたい。」と、答弁していました。
尾田議員はこの答弁を踏まえて、上国寺住職と責任役員の総代長に、今回の一般質問の内容を報告。「重要文化財上國寺保存修理委員会」等で協議なされ、町長と議会議長に要望書を提出なられることが重要である旨を伝えました。
その結果、１０月７日町長と議会議長に、上國寺住職及び責任役員全員と保存修理委員会委員長の連名で「改修工事の円滑な事業推進のために、財政的支援に関する要望書」が提出されました。
町長より議長に対して議員全員協議会開催の要請がなされたため、今日午前１０時より議員協議会が開催されました。
町教育委員会の担当部局より、上ノ国町として財政支援を２１年度予算に編成したいとのことで、事業予算概要について説明しました。
事業名は、重要文化財「上国寺本堂」保存修理事業
事業主体は、宗教法人・上国寺
予定工期は、平成２０年１２月中旬～平成２２年１０月３１日（債務負担行為工事）
修理種別は、半解体修理（復元的修理）
概算事業費は、１億７．０００万円
平成２０年度・９．０００千円、２１年度７０．０００千円、２２年度９１．０００千円
予定財源内訳（北海道・上ノ国町が補助金を交付した場合を想定）
概算事業費は、１億７．０００万円
国庫補助金（全体の８５％）
平成２０年度・７．６５０千円、２１年度５９．５００千円、２２年度７７．３５０千円（合計１４４．５００千円）
道補助金（全体の４．７％）
２１年度３．５００千円、２２年度４．５５０千円（合計８．０５０千円）
町補助金（全体の４．７％）
２１年度３．５００千円、２２年度４．５５０千円（合計８．０５０千円）
上国寺（全体の５．５％）
平成２０年度１．３５０千円、２１年度３．５００千円、２２年度４．５５０千円（合計９．４００千円）
となる計画です。これで道・町の補助がなされない場合には、寺院・壇信徒一戸当たり８５．０００円になり
補助金が交付されることにより一戸当たり３０．０００円の負担ですむことになります。
北海道と上ノ国町の補助金がない場合には、上国寺の負担は概算事業費から２５．５００千円となってしまいます。
議員からは、これまで寺院への補助金が出されたことがあるのか。保存修理後は、いつでも拝観できるようになるのか。建造物としての重要文化財は町民の宝だけでなく、国の宝であるからこそ国が補助金を出すことになる。などの議論となりましたが、出席議員は町の支援策を内諾しました。
９月議会一般質問
重要文化財上国寺本堂の改修事業費を上国寺・壇信徒に負担させるべきでない
尾田議員
１４．重要文化財上国寺の改修事業実施計画は。
重要文化財上国寺の改修事業実施は、どの様な事業費内訳で実施され、工事発注をしていくのか。また、改修事業実施に関わり寺院壇信徒会では、独自の負担をして寺院の改修等を行う計画もあるのかどうか伺います。
金子教育長１
４点目の「重要文化財上國寺の改修事業実施計画は」というご質問に対しお答えいたします。
まず、総事業費は１億７千万円を予定しております。事業期間は平成２０年１１月から平成２２年１０月までの３ヶ年であります。
最終的な補助率は、事業主体であります宗教法人・上國寺の財務状況を勘案し、文化庁が最終決定いたしますので、確定はいたしておりませんが、北海道教育庁の情報に基づき試算しましたところ、事業費の内訳は、国（文化庁）が８５％、檀家を含む上國寺側が１５％という負担割合になると思われます。
なお、工事の発注は、文化庁の指導指針に則り、上國寺檀家総代を中心に組織されました「重要文化財上國寺保存修理委員会」の意見を聞き、事業主体であります上國寺が１１月中旬に発注する運びとなっております。
（尾田議員は再質問、再々質問で、重要文化財の改修事業であり寺院・壇信徒に１５％約２０００万円以上の改修費を負担させる事業でない。町が負担したうえで北海道にも財政支援を要請する行動を起こすべきであることを、強く求めました。
尾田議員は、上国寺住職と重要文化財上國寺保存修理委員会の壇信徒総代長に、一般質問のやり取りを説明し、重要文化財上國寺保存修理委員会を開催して、、上ノ国町に財政支援の要請をすべきことを伝えました。）
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