さぽろぐ

日記・一般  |その他北海道

ログインヘルプ


2010年09月25日

田野畑村 海のアルプス、漁船で堪能



   私は、平成19年度の政務調査活動として、 「体験交流事業推進による漁業者の漁業外収入の拡大」についてを調査目的として、3月20日岩手県田野畑村を訪問調査しました。
 以下は調査結果の成果とわが町の政策実現の方策についての私見を町長に報告しております。

      調査の成果とわが町の施策実現方策

 「体験交流事業推進による漁業者の漁業外収入の拡大」について、田野畑村漁業者の皆さん等は、特定非営利活動法人「体験村・たのはたネットワーク」のコーディネーターのプログラムに参加して、「サッパ船」三陸漁師小型漁船めぐりには、10人の漁師船長登録しており、年間約100万円の収入を得ています。更に「机浜番屋群」案内ガイドの元漁師の高齢者の皆さんは、年間約100組を案内し30万円のガイド料を得ています。

     

    「サッパ船」の中村船長の操船で海のアルプス陸中海岸を視察調査。
     

                   
  


         写真右から一人目が尾田です。

  

 上ノ国町においても、漁業経営者の経営安定確保のために、漁獲出漁以外の時間帯に、海洋牧場等を中心とした栽培養殖事業の体験、底立網や建網漁等の網おこし体験、やりいか漁体験やこれまでも実施してきた地引き網体験等々があります。また町内小砂子から上ノ国漁港までの海岸沿いを遊覧する「遊覧観光体験型交流事業」等を導入できる地域資源が豊富にあります。

 漁業者が日々営んでいる漁業を、新たな観点に立って漁業外収入を得る手段の有効な資源として位置付けするべきと考えます。
 またこれらの施策導入を推進するためには、プロのコーディネーターを確保し、プログラムの構成、体験型観光交流者を誘導的に誘致を専門に担う組織が必要です。

 上ノ国町を拠点として事務所を置き活動していた、特定非営利活動法人「自然体験学校」の撤退は、わが町にとって大きな損失だったことが今回の調査で明らかにされました。

 第一次産業の地域資源を活かす、「体験型観光交流事業」の促進するためには、プロの民間コーディネーターを確保する道を探りながら、行政内部においても必要な人材育成が急がれるものと考えます。

   以下は、岩手日報社の報道記事です。

     岩手県田野畑村 海のアルプス、漁船で堪能

 「サッパ船」と呼ばれる小さな漁船が奇岩に迫り、岩穴を巧みにくぐり抜ける。見上げれば、高さ約200メートルの絶壁がそそり立つ。ガイド役は地元漁師が務める。

 「あれは『正直穴』といわれています。穴を通る条件は天候が良く、船が小さいこと。もう一つ、正直者でなければだめです。皆さん、大丈夫でしょうか」。船上はどっと笑いに包まれる。

  ▽足元にヒント
 陸中海岸国立公園北部に位置する岩手県田野畑村。漁船に乗って「海のアルプス」と呼ばれる景観を楽しむ体験型観光「サッパ船アドベンチャーズ」は2004年度の本格スタート以来、右肩上がりで乗客が増えている。

 地元漁師の案内で海岸美を楽しむ観光客。そそり立つがけの迫力に歓声が上がる=岩手県田野畑村沖 04年度は342人だったが、09年度は約13倍の4454人に。約1時間のクルージングで料金は2人以上の場合、1人3500円。操船とガイド役はすべて地元漁師が担う。

 横浜市神奈川区から訪れた多田盛さん(70)は「下から見る絶壁の迫力にはびっくり。船がスピードを出して岩間を抜ける。最高に爽快だ」と満面に笑みを浮かべる。

 同村は、高さ120~200メートルのがけが連なる名勝・北山崎などの自然景観に恵まれる。1980年代後半には団体客など年間100万人前後が訪れたが、旅行形態の変化に対応できず、厳しい状況が続いてきた。

 そんな中、目を向けたのは、ありのままの地域資源を生かそうという原点回帰だった。ツアーを運営するNPO法人「体験村・たのはたネットワーク」の佐藤辰男副理事長(70)は「景観に加え、漁師の気分も味わってもらえる。足元に大きなヒントがあった」と振り返る。

 「通過型観光」から「体験型」に移行したことで、新聞やテレビなどのメディアへの露出も増えた。09年の観光入り込み客数は久々に100万人を突破。過疎化の波にさらされる小規模自治体は、元気を取り戻しつつある。

  ▽ふれあいが財産
 ガイド役を務める上村繁幸さん(60)は「最初は満足してもらえるか不安だったが、お客さんにほめられ、話すのが楽しくなった」という。今でも口べたを自認する漁師たちだが、観光客とのふれあいが何よりの財産だ。

 小さな自治体の新たな挑戦。上机莞治村長(66)は「地域の宝を見つめ直せば、地理的ハンディは乗り越えられる」と、オンリーワンの村づくりに手応えを感じ取っている。(岩手日報社・熊谷真也)




  お読みになりましたらぜひクリックをお願いします。
    にほんブログ村 地域生活ブログ 北海道情報へ
  
Posted by おだっちの菜の花油 at 19:30Comments(1)

2010年09月25日

共産党員高齢化、活動率低下も



     共産党員高齢化、活動率低下も 志位氏が危機感

 共産党は25日、第2回中央委員会総会を東京都内の党本部で開いた。志位和夫委員長は次期衆院選比例代表の目標について、7月の参院選で掲げた得票650万票以上の堅持を表明。現有9議席以上を確保し、空白ブロックの解消を目指すとした。

 来春の統一地方選は、道府県議選などで現有議席の確保と、空白の場合は議席獲得を目指す方針を示した。

 志位氏は、参院選での議席減に関連して、党員の高齢化が進んでいる上、党費納入率や選挙運動参加率が低い現状を公表。「党勢の後退傾向を脱していない」と危機感を示した。

 同時に、共産党の主張は理想論で現実性がないとの意見があると指摘、「現実の生きた政治情勢に即し、党綱領を具体的事実に沿って訴えないといけない」と強調。参院選の敗因に関しては、財政再建策のアピールが弱く「建設的提案を伝える力が足りなかった」との認識を表明した。

 小池晃政策委員長の落選を陳謝し「悪い情報こそ現場の声に積極的に耳を傾けるべきだった」などと率直な反省も示した。

 中央委員会総会は党大会に次ぐ意思決定機関で27日まで開催する。共産党は参院選で改選4議席を維持できず3議席に後退した。

                  2010/09/25 18:26 【共同通信】




  お読みになりましたらぜひクリックをお願いします。
    にほんブログ村 地域生活ブログ 北海道情報へ
  
Posted by おだっちの菜の花油 at 19:29Comments(0)

2010年09月25日

厚労省、心の病を自宅訪問で支援




     厚労省、心の病を自宅訪問で支援 自殺対策も


 うつ病など精神疾患を抱えた人の自宅を訪問し支援するため、厚生労働省は2011年度に、精神科医や看護師らでつくる専門家チームを医療機関に設置するモデル事業を、全都道府県で始める。

 受診や相談をためらう間に重症化するのを防ぐのが目的で、自殺防止につなげる狙いもある。患者の家族は「社会とのつながりを回復する第一歩になる」と歓迎している。

 厚労省によると、精神疾患があっても、偏見を気にして病院に行かなかったり、途中で治療をやめたりして症状が悪化する人が少なくない。

 国内の自殺者数は12年連続で年間3万人を超え、うち約3割は、うつ病などの精神疾患が原因。担当者は「病院で患者を待つ従来の医療では十分に対応できていなかった」と説明する。

 チームは精神科医や看護師、作業療法士、精神保健福祉士など数人で構成。家族らからの依頼を受け自宅を訪れて家族や本人と話し合い、通院治療などにつなげていく。

               2010/09/25 18:01 【共同通信】





  お読みになりましたらぜひクリックをお願いします。
    にほんブログ村 地域生活ブログ 北海道情報へ
  
Posted by おだっちの菜の花油 at 19:28Comments(0)

2010年09月25日

首相の国際公約実現に内政の壁



     首相の国際公約実現に内政の壁 掛け声倒れも


 菅直人首相は25日、国連総会一般討論の演説で、直面する少子高齢化や財政問題の解決に向けた“日本型モデル”を国際社会に向け提示する考えを示した。

 難問への処方せんを明らかにして世界をけん引するとの意気込みだが、実現には抜本改革とそれを裏付ける法整備が不可欠。まず、衆参両院の多数派が異なる「ねじれ国会」という内政を打開できなければ、「掛け声倒れ」に終わる。

 首相は25日の帰国後、10月1日に召集される臨時国会に向け所信表明演説の準備に着手。提出を予定する2010年度補正予算案の審議を呼び水に、国会運営で野党の協力を取り付けたい考えだ。

 野党との連携の見通しが立てば、参院選大敗により封印した消費増税論議や、年金など社会保障制度改革に関する協議に入りたいとの青写真を描いている。

 首相は国連演説で「少子高齢化や財政問題は世界共通の課題」と位置付けた。野党側を協議の土俵に上げるため、反対しにくい「大義名分」を掲げる思惑もありそうだ。

                   2010/09/25 16:34 【共同通信】





  お読みになりましたらぜひクリックをお願いします。
    にほんブログ村 地域生活ブログ 北海道情報へ
  
Posted by おだっちの菜の花油 at 19:27Comments(0)

2010年09月25日

中国、謝罪・賠償を要求




     中国、謝罪・賠償を要求 交流停止長期化も 
     中国漁船衝突事件
  

 【北京=川越一】中国外務省は25日未明、沖縄・尖閣諸島(中国名・釣魚島)周辺海域で起きた漁船衝突事件について、「中国の領土と主権、中国国民の人権を著しく侵犯したことに対し強烈な抗議を表明する」などとする声明を発表し、日本側に謝罪と賠償を求めた。これにより、閣僚級以上の対日交流停止などの対抗措置の解除が遅れ、日中間の対立が長期化する可能性が出てきた。

 声明は、処分保留のまま釈放された中国漁船の●其雄(せんきゅう)船長(41)の帰国を待って発表された。日本側による船長らの拘束を改めて「違法」と批判。「釣魚島と付属の島は古来、中国固有の領土で、中国は争う余地のない主権を有している」と従来の主張を繰り返した。

 24日の時点では、中国側は「日本側が取ったいかなる司法手続きも違法かつ無効である」などと抑制した談話を発表するにとどめていた。しかし、インターネット上には「謝罪と賠償」を求める声が殺到した。

 「中日両国が戦略的互恵関係発展の方向を堅持することは両国民の根本的利益に符合する。対話と協調を通じて問題を解決し、両国関係の大局を維持すべきだ」としつつも、国内向けに強硬姿勢を取る必要に迫られたとみられる。
                   
 外務省幹部は25日午前、中国側が謝罪と賠償を求めていることについて「何を根拠にそういうことを言い始めたのか分からない」と批判、「全くの言いがかりで、到底受け入れられない。拒否する」と述べた。

(産経新聞 9月25日(土)15時32分配信)



  お読みになりましたらぜひクリックをお願いします。
    にほんブログ村 地域生活ブログ 北海道情報へ
  
Posted by おだっちの菜の花油 at 15:50Comments(0)

2010年09月25日

船長釈放は「日本の降伏」




     船長釈放は「日本の降伏」=地域にも悪影響―米識者
   

 【ワシントン時事】

 米保守系シンクタンク、ヘリテージ財団のクリングナー上級研究員は24日、日本が尖閣諸島沖で起きた漁船衝突事件で逮捕した中国人船長を釈放したことについて、「日本の降伏」と厳しく批判した。

 同研究員は「中国の圧力に対する日本の降伏は日本、米国、地域に否定的な影響を及ぼす」と指摘。中国人船長釈放という「日本が送ったシグナルは、アジアの平和と安定の将来にとって危険なものだ」と述べた。

 また、米政府が今回の事件を受け、日米同盟による強力な支援を表明したことを評価。ただ、日本が中国の圧力に屈服したことで、中国は挑発行為をさらに強める恐れがあり、米国が地域・世界の脅威に対処するため日韓両国との同盟強化を図るのがより困難になるとの見方を示した。

 一方、米外交評議会のシーラ・スミス上級研究員は、中国政府が対応をエスカレートさせたことが、近隣諸国に不安をもたらしたと中国側の対応を批判。これに対し「菅内閣は事件に率直かつ冷静に対処したことで高い評価に値する」と語った。 

(時事通信 9月25日(土)14時18分配信)




  お読みになりましたらぜひクリックをお願いします。
    にほんブログ村 地域生活ブログ 北海道情報へ
  
Posted by おだっちの菜の花油 at 15:49Comments(0)

2010年09月25日

菅首相帰国へ、厳しい国連デビュー




     菅首相帰国へ、厳しい国連デビュー   

 「国のリーダーがまず果たすべき役割とは、最小不幸社会を築くことだということです」(菅首相、国連総会・24日)

 国際社会へ向けた所信表明とも言える一般討論演説は、各国の首脳にとって、まさにメインイベント。菅総理はここでも、「最小不幸社会」という政権のキーワードにこだわり続け、開発途上国支援や核軍縮など4つの分野で国際貢献していくと宣言しました。

 「日本には核兵器の惨禍の実相を将来の世代に語り継ぐ責任があります。核軍縮・核不拡散教育の普及に努めてまいります」(菅首相、国連総会・24日)

 今回は菅総理にとっての国連外交デビューでしたが、終始、尖閣諸島の漁船衝突をめぐる中国側の強硬姿勢に振り回されました。同じくニューヨークに滞在していた中国の温家宝首相は、度々、日本批判を展開。まるで尖閣諸島に領土問題が存在するかのような流れを作り出しました。

 同じ国連外交の舞台にいながら、温家宝首相と接触せず、日中問題を静観し続けた菅総理。今回、漁船の船長の釈放が決まったことで、まるで日本が中国側の強硬姿勢に屈したかのような印象を国際社会に与えることとなりました。

(TBS系(JNN) 9月25日(土)12時46分配信)




  お読みになりましたらぜひクリックをお願いします。
    にほんブログ村 地域生活ブログ 北海道情報へ
  
Posted by おだっちの菜の花油 at 15:48Comments(0)

2010年09月25日

中国船長釈放 菅政権に失望感 




    中国船長釈放 菅政権に失望感 
          揺れる民主 小沢氏“復権”も

   

 那覇地検が、尖閣諸島周辺の日本領海での巡視船への衝突事件で逮捕、送検されていた中国人船長を処分保留で釈放する決定を公表したことに24日、与党・民主党からも失望や疑問の声が相次いだ。

 党代表選後、内閣支持率の上昇に勢いを得た菅首相だが、中国の圧力に屈服した格好の今回の決定は、今後の政権運営に大きな影響を与えそうだ。菅直人首相の求心力低下にもつながり、民主党代表選で首相に敗れたばかりの小沢一郎元幹事長の「復権」を早めることになるかもしれない。

 「内閣支持率はがた落ちでしょ。10ポイントは落ちるんじゃないか。いや、60%から40%に20ポイント落ちるかも。首相も仙谷由人官房長官も謙虚さが足りない」

 民主党中堅幹部は釈放決定のニュースを聞いて、天を仰いだ。

 仙谷氏らは検察当局の判断だと強調するが、世論の不満や野党などの批判は「政治主導」を掲げる首相らに向かうのは必至だ。

 党内のリベラル系議員からは「中国も怒っているし、やむを得ない決定だ」(中堅)と擁護の声もあるが、首相支持派の中堅議員は「これは禍根を残す。首相や仙谷氏が決めたといわれても仕方ない」ともらした。

 松原仁衆院議員、金子洋一参院議員ら保守系有志5人は「法秩序を蹂躙(じゅうりん)する」と抗議し、釈放の撤回を求める緊急声明を出した。

 代表選で小沢氏を支持した平野博文前官房長官は「おかしい。勾留(こうりゅう)延長して途中で(釈放決定)というのは、どういう理由なのか、はっきり説明しないといけない。何のために延長したのか意味がよく分からない」と指摘した。

 同じく小沢氏を支持した山口壮(つよし)政調筆頭副会長も「国益の観点から筋が通らない」と決定を批判した。

 党代表選で、国会議員の勢力でほぼ拮抗(きっこう)した首相支持派と小沢氏支持派は、相手の失策がそのまま自陣営の力を増すことになる。

 小沢氏は24日昼、都内のホテルで開いた政治資金パーティーのあいさつでこう述べた。
 「今度こそしばらく静かにしている。ただ、天命が下ればその時はまた、命を懸けて国のためにがんばりたい」

 首相の政権運営を当面静観するものの、将来は再び天下取りへ乗り出すことへの意欲の表れといえる。

 出席者によると、小沢氏は「(代表選は)マスコミのネガティブキャンペーンなど逆風の中だった」とこぼしたが、支持者からは「次は勝てるぞ!」とのかけ声が飛んだ。
 パーティーの直後に流れた中国人船長釈放決定は、小沢氏にとって「天命」につながっていくかもしれないニュースといえる。

 昨年暮れに党所属議員140人以上の大訪中団を率いたような小沢氏が政権の責任ある立場にいれば「今回の事件に適切な対応をとったかは疑問」(菅支持の党幹部)だ。しかし、「一兵卒」として菅政権に距離を置いたことが結果的に、小沢氏に有利に働くことは十分あり得る。(榊原智)

(産経新聞 9月25日(土)7時56分配信)





  お読みになりましたらぜひクリックをお願いします。
    にほんブログ村 地域生活ブログ 北海道情報へ
  
Posted by おだっちの菜の花油 at 15:47Comments(0)

2010年09月25日

首相「超法規的措置は取れないのか」



     いらだつ首相「超法規的措置は取れないのか」     

 「『超法規的措置』は、取れないのか」
 22日の訪米を控えた菅首相は、周囲にいらだちをぶつけた。沖縄・尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件で、中国の対抗措置の報告が次々に上がってきていた。

 首相は「民主党には(中国で副首相級の) 戴秉国 ( たいへいこく ) (国務委員)と話せるやつもいない。だからこういうことになるんだ」とこぼした、と関係者は語る。

 首相とその周辺が中国人船長の扱いをめぐる「落としどころ」を本気で探り始めたのは、船長の拘置期限が延長された19日以降のことだ。この日を境に中国政府は、日本人4人を拘束し、レアアース(希土類)の対日輸出禁止の動きに出るなど、本格的な「報復カード」を相次いで切った。

 実際に「船長釈放」に動いたのは、仙谷官房長官と前原外相だったとされる。
23日朝、ニューヨーク。日中関係の行方を懸念するクリントン米国務長官と向かい合った前原外相は、こう自信ありげに伝えた。

 「まもなく解決しますから」
 那覇地検が船長を釈放すると発表したのは、その半日余り後の日本時間24日午後2時半だった。東京・霞が関の海上保安庁に、寝耳に水の一報が入ったのは、そのわずか10分ほど前。

 「戦争になるよりはいい。このまま行けば、駐日大使の引き揚げ、国交断絶もありえた」――。首相に近い政府筋は24日夜、船長釈放に政治判断が動いたことを、周囲に苦しげに認めた。

 「那覇地検の判断なので、それを了としたい」
 仙谷官房長官は24日夕の記者会見で、ひたすら「地検の判断」を繰り返し、政治の介入を否定した。

 柳田法相もこの後すぐ、法務省で記者団を前に「法相として検察庁法14条に基づく指揮権を行使した事実はない」とのコメントを読み上げた。質問は一切受けつけなかった。

 だが、こうした弁明は、世間には通用したとはとても言えない。首相官邸には直後から「弱腰だ」といった抗議電話が殺到。官邸職員は対応に追われた。

 民主党代表選での再選、内閣改造・党役員人事を経て、ようやく本格的な政権運営に着手したばかりの菅首相。「中国に譲歩した」と見られて再び世論の支持を失う失態は、できれば避けたかった。

 首相がそれでも「政治決断」を選択したのは、中国の反発の強さが当初の予想を超えていたためだ。

 19日の拘置延長決定後、中国は、20日に日本人4人を拘束、21日にはレアアース(希土類)の対日禁輸に踏み切るなど、たたみかけるように「対抗措置」を取った。日本側はこれらを公表しなかった。

 だが、ニューヨークにいた温家宝首相は21日夜(日本時間22日朝)、在米中国人約400人が出席する会合で、船長釈放を要求する異例の動きに出た。これが、官邸内に広がりつつあった「このままではまずい」という思いを、政府の共通認識にまで押し上げるきっかけとなった。

 「あそこまで強硬にやるとは……。海上保安庁の船長逮捕の方針にゴーサインを出した時、甘く見ていたかもしれない」。政府関係者は、そもそも「初動」に判断ミスがあった、と苦々しげに振り返る。

 菅政権の政治判断の背景には、郵便不正事件をめぐって大阪地検特捜部の主任検事が最高検に証拠隠滅容疑で21日に逮捕されたことで検察の威信が低下し、「今なら検察も言うことをきくだろう」との思惑が働いていたとの見方がある。

 実際、船長以外の船員と船を中国に帰すにあたっては、「外務省が検察にかなり強く働きかけていた」と証言する日中関係筋もいる。

 検察幹部も「外務省から、起訴した場合の日中関係への影響などについて意見を求めた」と話し、双方で早い段階からやりとりをしていたことがわかる。その際、起訴に向けた表立った異論はそうなかったとみられる。政府内に「迷い」が生じたのは、やはり19日に船長の拘置延長が決まった後だったようだ。

 船長釈放は、結果として日米首脳会談直後というタイミングになった。このため、「米国からこれ以上の日中関係悪化について、いいかげんにしろ、と圧力がかかったのでは」との指摘すら出ている。

 政府・民主党内でも、官邸の判断に対する評価は分かれる。「中国ではスパイ容疑は最悪、死刑が適用される。4人の人命がかかっていた」との危機感から理解を示す声がある一方、「レアアース問題は、世界貿易機関(WTO)に提訴すれば中国は負ける。ごり押しすれば勝てる、と中国にまた思わせただけだ」といった批判も多い。

 「菅も仙谷も、外交なんて全くの門外漢だ。 恫喝 ( どうかつ ) され、慌てふためいて釈放しただけ。中国は、日本は脅せば譲る、とまた自信を持って無理難題を言う。他のアジアの国々もがっかりする」。党幹部はうめいた。

(2010年9月25日(土)03:16 読売新聞)





  お読みになりましたらぜひクリックをお願いします。
    にほんブログ村 地域生活ブログ 北海道情報へ
  
Posted by おだっちの菜の花油 at 15:46Comments(0)

2010年09月25日

ハウスの菜の花





















  お読みになりましたらぜひクリックをお願いします。
    にほんブログ村 地域生活ブログ 北海道情報へ
  
Posted by おだっちの菜の花油 at 12:06Comments(0)環境・自然

2010年09月25日

施肥実証畑播種3週間目



   秋まき麦用(10a当たり40kg、

   防散炭カル(10a当たり20kg)を基準として施肥し、

   播種して3週間になった今朝の菜種の生育状況です。























  お読みになりましたらぜひクリックをお願いします。
    にほんブログ村 地域生活ブログ 北海道情報へ
  
Posted by おだっちの菜の花油 at 09:08Comments(0)