北海道上ノ国町・天の川菜の花油工房　尾　田　孝　人

　政府の地震調査委員会は１７日夕、福島県沖を震源とするマグニチュード（Ｍ）７．４、最大震度６強の地震について臨時会合をオンラインで開いた。昨年２月１３日にほぼ同じ位置でＭ７．３、最大震度６強の地震が起きた際は断層の滑りが南へ広がり、今回は北へ広がったことが明らかにされた。

福島県沖地震について記者会見で説明する平田直地震調査委員長＝１７日夜、文部科学省
　平田直委員長（東京大名誉教授）は記者会見で「同じ場所が２度破壊されるのは不思議だが、主な破壊領域が違うので納得した」と述べた。その上で「昨年２月に比べ、今回は宮城県で震度６強や６弱を観測する所が多かったのは、マグニチュードが少し大きかったほか、断層の滑りが北へ進んだためだ」と説明した。

　二つの地震は陸海のプレート境界より深い所で発生。いずれも海側プレート内部で押す力が働き、断層が上下にずれる「逆断層型」だった。

　昨年は２月の福島県沖地震後、宮城県沖を震源として３月２０日と５月１日に最大震度５強の地震が相次いだ。平田委員長は「日本海溝沿いはもともと地震が起きやすい上、２０１１年のＭ９地震（東日本大震災）の影響が重なっている。今後も強い揺れや津波に備えてほしい」と話した。　



  

ロシアによるウクライナ侵攻が続く中、「命のビザ」で知られる外交官・杉原千畝の生誕の地、岐阜県八百津町で募金活動が行われています。 第二次世界大戦中、杉原はナチスの迫害を逃れてきたユダヤ人にビザを発給し、何千人もの命を救ったとされています。


八百津町はその精神を受け継ぎ、ユダヤ人と同じように故郷を追われたウクライナの人たちを支援しようと町の施設や銀行など11カ所に募金箱を設置しました。

また、ウクライナを象徴する花、ヒマワリが描かれたカードに平和を願うメッセージを記入してもらう活動も行っています。

「みんな幸せになれる権利があると思う。そういった権利が持てる世の中になればいいなということをメッセージを書きました」（メッセージを書いた学生）

募金などの活動は、4月22日まで行われ期間中は、町内の「命のビザモニュメント」がウクライナ国旗の青と黄色にライトアップされます。


  

ロシアのウクライナ侵攻に対し、４６都道府県議会で抗議の意思を示す決議案が１８日までに可決されたことが産経新聞の調べで分かった。抵抗を続けるウクライナ国民への連帯を表明し、日本政府に毅然(きぜん)とした対露外交を促す狙いがある。地方単位では東北６県で最も早く決議がまとまった。

ロシアによるウクライナ侵攻を非難する決議を採択した大阪府議会＝１日、大阪市中央区
© 産経新聞
ロシアによるウクライナ侵攻を非難する決議を採択した大阪府議会＝１日、大阪市中央区
決議文の主な内容はロシアに軍事侵攻を非難した上で、武力行使の即時停止、ウクライナからの完全撤退を求めるもの。

全国に先駆けて茨城県議会が２月２５日の本会議で、ロシア軍が２４日に開始したウクライナ侵攻について「国際秩序の根幹を揺るがすもので断じて看過できない」と抗議する決議案を可決した。

週が明けた２８日に秋田や埼玉、千葉、静岡、滋賀、山口の６県議会で対露決議が可決され、各地で動きが広がった。東北６県は今月４日に岩手県議会が決議し、決議が出そろった。

石川県議会は県知事選（３月１３日投開票）の影響でウクライナ侵攻前の２月１８日に２月定例会が閉会されたため、都道府県議会で唯一決議されなかった。そのため、今月１６日にロシアのウクライナ侵略を非難する議長声明を出した。



  

ロシアがウクライナの首都キエフへの攻撃を続ける中、ビタリ・クリチコ市長が、日本メディアとして初めて、フジテレビのインタビューに答え、キエフを守る強い決意を語った。


クリチコ市長「今キエフでは、ジェノサイドが起きている。子ども・女性含むウクライナ市民をたくさん殺している」

ロシア軍は、ウクライナ中心部からおよそ15kmの地点に展開し、攻撃を続けているが、ウクライナ側の強い抵抗にあい、前進を阻まれている。

クリチコ市長「毎日砲撃が起きている。ミサイルは民間人の建物を直撃している。キエフを守りたい、キエフは私たちの家族であり、子どもであり、私たちの未来だ。私たちはロシアに屈することはない」

ボクサー時代に何度も日本を訪れたというクリチコ市長は、「戦争を終わらせるには経済制裁しかない」として、日本にもいっそうの協力を訴えた。

一方、ロシアとの停戦交渉で、ウクライナ代表団のポドリャク大統領府顧問は17日、「ロシアと食い違っている部分で合意するには、数日から1週間前後かかりそうだ」と発言した。

ただ、「交渉は複雑だ」ともしていて、何らかの進展がみられるかは予断を許さない状況。




  

［１７日　ロイター］ - 米カリフォルニア州元知事で俳優のアーノルド・シュワルツェネッガー氏は１７日、ロシア国民向けに動画を公開し、ウクライナ侵攻を巡り誤った情報を国から与えられていると訴えた。



ツイッターに公開した動画で、ロシア政府がウクライナ攻撃の理由を「非ナチ化」などと説明しているのは国民への意図的なうそだと主張。

侵攻は「人類の大惨事」だとし、ロシアの人々がそうした情報を広めるよう要請。ロシアでの抗議デモ参加者に対しては、世界が注目しているとし、「あなた方は私の新たなヒーローだ」と語り掛けた。

また、プーチン大統領には侵攻を中止するよう促したほか、指導者のうそで何千人ものロシア兵が亡くなっていると指摘。兵士にも「あなた方の命、身体、そして未来は無意味な戦争の犠牲になっている」と訴えた。