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2009年10月30日

10年で200年分

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  北海道/二風谷ダム:土砂で4割埋まる 
  10年で200年分 当初計画、大幅に超過

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 日高管内平取町の二風谷ダムで上流からの土砂の堆積(たいせき)が進み、総貯水容量(3150万立方メートル)の4割以上にあたる約1307万立方メートル(08年11月時点)に達していることが、北海道開発局の調べで分かった。

 当初計画は、総堆積量を100年で550万立方メートルと想定していた。98年4月の運用開始からわずか10年余りで、その2倍以上にも及んでいる。開発局は「安全性に問題はない」として、当面推移を見守る方針だ。【鈴木勝一】

  ◇専門家「治水機能、数年後に喪失」

 開発局河川管理課によると、二風谷ダムの建設計画にあたっては、流入する土砂の総堆積量を他地域の既存ダムなどのデータをもとに試算した。しかし、台風などの影響で堆積するペースが想定より大幅に速まり、03年には100年分の予測量を超える769万立方メートルに達した。

 このため、07年には予測量の上方修正を余儀なくされ、当初計画の2・6倍の1430万立方メートルに変更。その後も流入はおさまらず、08年11月時点では約1307万立方メートルと予測量の91・4%となった。

 総貯水容量に占める割合は41・5%。開発局が管理する他のダム13基の中で最も高いのは十勝ダム(84年完成)の3・7%、次いで桂沢ダム(57年完成)3・6%で、二風谷ダムの数値は突出している。

 これに伴い、ダムがためることのできる水の量は当初計画よりも減少。今後も堆積が続けば、土砂の除去などの対策が必要になる可能性がある。しかし、河川管理課は「堆積した土砂の形態は、水を排出するときに一緒に流れ出すと推定される。ダム本体の安全性に問題はないので、早急な措置は考えていない」としている。

 これに対し、新党日本代表の田中康夫衆院議員が今月23日に現地を視察した際に同行した今本博健・京都大学名誉教授(河川工学)は「砂の流入が激しいためダムの治水機能は数年後に失われる」と問題点を指摘した。

 二風谷ダムは国の直轄ダム。沙流川(全長102キロ)の利水や発電などを目的に「沙流川総合開発」の一環として計画された。約20キロさかのぼった支流の額平川には、セットで計画された「平取ダム」が建設中だが、前原誠司国土交通相は事業凍結を打ち出している。総事業費は1313億円。
  (10月30日12時1分配信 毎日新聞)


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Posted by おだっちの菜の花油 at 13:12│Comments(0)
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