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2009年12月27日

法然ゆかりの阿弥陀仏

   法然ゆかりの阿弥陀仏、真言宗から浄土宗寺院へ


 浄土宗の宗祖・法然(1133~1212)の一周忌供養で作られた「阿弥陀如来立像(あみだにょらいりゅうぞう)」(重要文化財)が、法然八百年大遠忌(だいおんき)(2011年)を前に、所蔵する高野山真言宗・玉桂(ぎょっけい)寺(滋賀県甲賀市)から、浄土宗に戻ることになった。

 他宗寺院にある経緯は不明だが、仏師・快慶の弟子の作とも言われ、文化庁が文化財保護法に基づき、24日付で譲渡を許可。同宗は11年、法然の墓所のある総本山・知恩院(京都市)に安置する。

 高さ98センチの優美な像。1974年の同庁の調査では、精巧な衣紋などが快慶の作風に近いと判明し、弟子作の可能性が高いとされる。

 像内にあった1212年(建暦2年)12月24日付の願文には、法然一周忌に際し、弟子の源智(1183~1238)が全国に呼びかけて作ったとあり、結縁のため、源頼朝ら4万人超の名を記した文書もあった。

 阿弥陀如来は浄土宗の本尊。真言宗寺院にある経緯は研究者らが調べても判明しなかったが、調査にかかわった浄土宗・法蔵寺(甲賀市)の渓(たに)逸郎・前住職は「念仏教団が既存の仏教教団から弾圧された際に隠され、巡り巡って玉桂寺に来られたのでは」と推測する。

 大遠忌を前に浄土宗は「宗派草創期の仏像で重要」として玉桂寺と交渉、有償で譲り受けることになった。重文の仏像が宗派を超えて移されるのは異例だが、文化庁は「保存、公開の観点から認めた」としている。

 浄土宗は当面、佛教大宗教文化ミュージアム(京都市)に収蔵し、11年に知恩院に移す予定。同院の前田昌信・文化財保存局長は「法然上人や源智上人にゆかりの仏像をお迎えできることは大変な喜び」とし、玉桂寺の白井弘敏住職(75)も「源智上人の思いを考えると、いつか戻っていただくべきだと考えていた。感慨深い」と話している。

(12月27日配信 読売新聞)


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Posted by おだっちの菜の花油 at 11:47│Comments(0)
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