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2010年09月27日

<秘境駅>JRヒット「へんぴさ」売り 探訪ツアーや農作業




     <秘境駅>JRヒット「へんぴさ」売り 探訪ツアーや農作業
  

 人里離れた山奥などにあり、鉄道以外で到達するのが難しい「秘境駅」が人気を集めている。紹介した愛好家のホームページなどが火付け役となり、JR東海が今年5月の大型連休に企画した探訪ツアーはたちまち完売した。JR四国の秘境駅では農作業もあわせたツアーを企画、町おこしにつなげようとしている。関係者は「何もないことが癒やしになっているようだ。ローカル線や地域の活性化にも一役買っている」と指摘する。【牧野宏美】

 秘境駅は古い木造駅舎に趣があったり、絶壁に張り付くように建っていたりする。普段はひっそりとしたホームが今年、多くの人でにぎわっている。天竜川をのぞみながら険しい渓谷を走るJR飯田線の六つの秘境駅を巡るツアーの参加者だ。

 飯田線の担当社員らが「ローカル線をもり立てたい」と企画。当初は5月の大型連休のみの限定企画だったが、申し込みが相次ぎ、定員175人はすぐいっぱいに。6、7月に追加のツアーを組み、8月からは休日限定の臨時急行列車「飯田線秘境駅号」の運行を始めた。中高年の夫婦や子ども連れの家族が参加し、停車時間に周辺を散策するなどして楽しむという。

 企画担当者は「鉄道ファンばかりかと思っていたが、意外に幅広い層から支持された。在来線の輸送状況が厳しい中、へんぴな点を強調する逆転の発想で観光の素材にできた」と話す。

 ◇けもの道へ
 山間の谷底に位置するJR四国土讃線の坪尻駅(徳島県三好市)を管理する阿波池田駅の兵藤文市駅長(56)は「最初は『何というところだ』と絶句しました」と話す。1日の平均乗降客は1人。自動販売機さえなく、聞こえるのは鳥のさえずりだけ。一番近くの集落までけもの道を約30分歩いて上らなければならない。しかし、不思議と心が安らいだという。

 ◇町おこしに
 「この駅の魅力をもっと発信しなければ」と駅長着任の07年以降、折に触れて臨時列車を走らせていたが、今年8月には地域住民と協力。子どもたちが駅を出て集落まで歩き、ソバの種をまく体験型ツアーを始めた。今後、収穫とソバ打ちまで行う予定だ。兵藤駅長は「秘境駅を通じて都会からの訪問者と地域の交流が進み、町おこしにつながれば」と期待を寄せている。

 ◇秘境駅
 造語で、全国の駅を訪ね歩いた広島県三次市の会社員、牛山隆信さん(43)が99年、「秘境駅へ行こう!」という名称のホームページ(HP)を立ち上げ、その後、著書や写真集を出版したことなどから広まったとされる。

 牛山さんによると、秘境駅は全国に約200駅あり、HPではそれらをランキング形式で紹介。1位は北海道の室蘭線の小幌(こぼろ)駅。飯田線の小和田駅や田本駅、土讃線の坪尻駅もトップ10に入っている。


(毎日新聞 9月27日(月)8時19分配信)




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Posted by おだっちの菜の花油 at 09:35│Comments(0)
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