2011年09月30日
30日夕方に解除へ 除染などさまざまな問題も
福島第1原発事故 緊急時避難準備区域
30日夕方に解除へ 除染などさまざまな問題も
福島第1原子力発電所の事故で設定された緊急時避難準備区域が、30日夕方に解除される。南相馬市の20km~30km圏内や、田村市や川内村の20km圏より外の全域などが指定されていた。
政府は、原子炉の安定的な冷却対策が達成されたこと、そして、対象となる5つの市町村が復旧計画を提出したなど、解除の要件がそろったとして、30日夕方の原子力災害対策本部で解除を正式決定する。
しかし、住民が安心して生活していくためには、除染やライフラインの整備など、さまざまな問題が山積している。
緊急時避難準備区域が解除される広野町。
福島第1原発から、およそ25kmの距離にあるJR常磐線の広野駅は、仮設ホームの工事がほぼ終了し、今後鉄道が復旧する計画もある。緊急時避難準備区域は、30日に解除される見通しだが、すぐに住民が帰還できるわけではない。
広野町では、およそ5,000人の人口のうち、現在、ここに居住している人は、およそ300人となっている。30日も避難先から自宅に戻り、除染している人がいた。
除染していた人は「きちっとやっぱりね、除染をしてもらわないと。われわれ年配の人はいいけれども、子どもね。子どもたちはやっぱりね、本当にちゃんとね、やらないと、帰ってこないと思います」と話した。
緊急時避難準備区域には、広野町をはじめ、5つの市町村が該当し、人口は5万9,000人となっている。
それぞれの市町村が、復旧計画書を政府に提出しているが、広野町では、除染をして安全が確保できれば、段階的に住民の帰還を始めるとしていて、市町村によって住民の帰還時期も違う。交通機関や学校、そして病院の再開、除染が大きな課題となる。
フジテレビ系(FNN) 9月30日(金)12時12分配信
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Posted by おだっちの菜の花油 at 15:06│Comments(0)
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