2012年09月30日
<宮城沖漁船衝突>救助者の証言で船内の様子明らかに
<宮城沖漁船衝突>救助者の証言で船内の様子明らかに
宮城県・金華山の東約900キロの太平洋で三重県紀北町のカツオ一本釣り漁船「堀栄丸」とパナマ船籍の大型貨物船が衝突した事故で、乗組員の事故当時の状況が明らかになりつつある。
第2管区海上保安本部(宮城県塩釜市)は、同県石巻市の沖合に停泊している貨物船から、台風の通過後に船体の衝突痕などを調査し、事故原因解明を進める。
2管の説明や堀口剛漁労長(46)の証言によると、救出された9人は事故当時、ブリッジ、1階、地下1階の3カ所の船室などにいた。
堀口漁労長と下地英久機関長(59)ら3人は、ブリッジの操舵(そうだ)室の後方にある船室で就寝中。インドネシア人実習生のシャリフ・デインさん(20)が1階食堂でお茶を飲んでいた。
このほか、1階では甲板員の浜畑富平さん(60)ら2人が、地下1階ではヘリ・ハルヤントさん(22)らインドネシア人実習生3人が、いずれも船室で就寝中だった。他の漁船員らによると、同船の規模の漁船では、特に1階以下の船室から船外に出る通路は狭く、避難しにくいという。
また、堀口さんは事故直後、操舵室で当直をしていた甲板員の駒田伸吾さん(58)を目撃しているが、駒田さんは行方不明になっている。
一方、生存者と家族は30日、三重県紀北町に着いた。宮城県多賀城市内のホテルからバスで出発する際、乗組員や家族は淡々とした様子だった。
毎日新聞 9月30日(日)20時9分配信
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Posted by おだっちの菜の花油 at 20:29│Comments(0)
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