2012年12月21日
<東日本大震災>津波考えなかった人43% 被災3県調査
<東日本大震災>津波考えなかった人43% 被災3県調査
内閣府は21日、東日本大震災の津波からの避難実態について、被災3県の浸水域に住んでいた人たちを対象に実施した調査の結果を公表した。
回答した1万1400人のうち、地震発生直後に「津波は来ないと思った」「津波のことをほとんど考えなかった」と答えた人は計43%。
当日中に避難しなかったのは20%で、理由は「過去の地震でも大きな津波が来なかった」「大津波警報が発表されたのを知らなかった」がそれぞれ約2割を占めた。
岩手、宮城、福島各県の沿岸27市町村で8~10月、アンケートを実施。地震直後に「津波が来る」と思った人は全体の56%で、過去に甚大な津波災害を経験してきた岩手県は67%と比較的意識が高かった。
避難した7039人のうち、62%は揺れが収まって30分以内に避難を開始。10分以内は33%、5分以内は16%にとどまった。
36%が最初に避難した場所に「津波が迫ってきた」と回答。市町村が指定した公民館や学校に避難した人の23%は津波が迫ってきたことで再避難を余儀なくされ、津波避難ビルでは再避難した人が31%に達した。
「原則徒歩」とされる移動手段では、車が53%で徒歩の43%を上回った。最も多かった理由は「普段の移動で車を使っているから」の37%だった。
車の避難で困ったことは「渋滞」33%の他、「道路に陥没や段差があった」「信号が点灯していなかった」がそれぞれ22%だった。
大津波警報が出ていることを知ったのは61%で、このうち情報の入手方法は防災行政無線が54%。自宅や職場のテレビの6%を大きく上回った。停電が発生した影響とみられる。【池田知広】
毎日新聞 12月21日(金)20時15分配信
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Posted by おだっちの菜の花油 at 20:43│Comments(0)
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