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2013年06月20日

尾田孝人議員の一般質問に対して町長・教育長の答弁です。


  
  今日20日開会された平成25年第2回定例町議会で、
  尾田孝人議員の一般質問に対して町長・教育長の答弁です。
  再・再々質問と答弁は会議録ができ次第掲載します。


尾田議員
 1、JR江差線廃線後の有効活用方策の具体化を。


 国土交通省はこの2月に、JR北海道が開発を続けているDMVの実用化に向け、更に歩みを進めるために「DMVの導入・普及に向けた検討会」の会合を開催しています。

 鉄道駅から離れた観光地などへのアクセスが容易なDMVの特性を活かした観光利用を目的として今日、夕張市や青森県の津軽鉄道がその導入に強い意欲を示しております。

 JR江差線の廃止期日が決定される以前の4年前から、同線へのDMV試行運転をJR北海道に要望することなども提案しましたが、JR北海道の江差線廃止の経営方針に伴う消極的姿勢から実現できませんでした。

 廃止の既定方針から私は、鉄路が払い下げされた後、天の川沿いの線路を有効利用したトロッコ電車を走らせて観光客等への体験観光事業の実現についても提案しています。

 JR北海道は同線の廃止期日を決定した後、イベント列車などの運行を行っています。
 また、一時的出来事として多くの鉄道マニアが「北海道夢れいる倶楽部」が設置した、天の川沿いに設置した「天の川駅」で列車の写真を撮ろうと訪れています。
 JR北海道が廃線として檜山管内の瀬棚線、渡島管内の松前線は、関係町が駅舎等の一部ををモニュ-メントとして残しただけで、その後の有効活用がなされない寂しい廃路跡だけとなっています。

 北海道新幹線開通後、わが町の新たな体験観光客を誘致するためにも、廃線鉄路の有効活用はわが町にとって重要施策として位置付けしなければなりません。
 天の川沿いをトロッコ電車だけでなく、レ-ルマウンテンバイクを走らす。また、ジョギングロ-ドやサイクリングロ-ドなど、町民の英知で新たなまちおこし事業として具体化を急ぐべきでありますが、町長の所見を求めます。

工藤町長
10番、尾田孝人議員のご質問にお答えいたします。
1点目、「JR江差線廃線後の有効活用方策の具体化を」のご質問であります。


JR江差線廃線後の鉄道用地及び施設等については、町へ有償譲渡されることとなっておりますが、具体的には今後JRと協議のうえ決定することから、協議が整い次第、議員ご提案の件に関しましては、検討して参りたいと存じます。
 (尾田議員、再・再々質問を行っています。)

尾田議員
 2、各史跡から発掘された未処理遺物の迅速な処理保存計画の具体化を。


 国指定史跡上之国館跡、花沢館跡 、洲崎館跡 、勝山館跡の保存管理計画は、地域の歴史景観や自然・地形環境などの復元や、今後の持続的な活用の新たな出発点をも意味するものであり、専門家や関係機関との協力・連携体制を構築して、史跡に対する地域住民の理解と関心を一層深めることを目標に掲げ、文化遺産の価値を損なうことなく協働して保護・保存・活用に努め、北海道で唯一「きたの中世世界」を体感できる固有の歴史文化遺産とし、優れた歴史景観や自然環境とともに後生にへ伝えて行く責務を負うものであるとしています。

 このような位置付けにある史跡上ノ国館跡等各史跡から今日まで発掘された未処理遺物や、鉄・銅製品、木製品などの脆弱な遺物の劣化が進行しているのではないかと心配しています。
 これらの遺物を早急に科学的な保存処理をすることが求められていますが、迅速な保存処理計画はどの様に具体化されているのか。教育長の所見を求めます。

金子教育長
 2点目は、各史跡から発掘された未処理遺物の迅速な処理保存計画の具体化についてのご質問であります。


遺物保存処理につきましては、昭和58年度から平成14年度までの実施で2万5583点の処理を終えており、現在におきましても平成23年度から平成27年度までの5ヶ年継続の国庫補助事業を利用して鋭意取り組んでいるところであります。

議員ご指摘のとおり、鉄製品・銅製品・木製品・骨角器など、脆弱な遺物の劣化が進行しているものや、早急に保存処理が必要な遺物、又、再処理を必要とする遺物について1万2000点の保存処理を行う予定となっております。

なお、現時点までの進捗状況と致しましては、平成23年度は2515点、平成24年度は2432点を実施しており、本年度については、2539点を実施する予定であり、未処理のものを含め5ヶ年の事業内で保存処理が必要な遺物については全て完了する見込みとなっております。


尾田議員
 3、学芸員の増員と遺物処理整備センタ-及び恒常的公開施設整備計画の具体化を。


 教育委員会文化財グル-プに一名の学芸員が配置され、発掘事業や遺物整理、公開現地見学会等に主体的に対応している現状にあります。
 遺物発掘現場の管理や遺物処理の対応など一名の学芸員への職務負担の軽減を図り、プレハブ棟内に未処理遺物等の整理のためにも、学芸員の増員を早急に図るべきでありますが如何か。

 また、旧上ノ国中学校体育館にある民族的歴史資料物や、史跡上ノ国館跡等の発掘遺物など、歴史文化遺産を恒常的に公開できる施設と遺物処理整備センタ-の施設整備計画の具体化を図っていくべきでありますが、教育長の所見を求めます。


金子教育長
 3点目は、学芸員増員と遺物処理センター及び恒常的公開施設整備についてのご質問であります。


まず、学芸員の増員についてでありますが、現在継続して発掘調査を行っている状況では無く、工事等に係る埋蔵文化財包蔵地の発掘調査が主となっており、平成25年度以降についても当分の間、発掘調査は予定しておりません。

しかしながら、近い将来に於いて洲崎館跡発掘調査を検討しておりますことから、そういった状況を見据えた中で人的補充等の措置についても考慮していかなければならないものと認識しております。

また、後段の民族的歴史資料や史跡上之国館跡等の発掘遺物など、歴史文化遺産を恒常的に公開できる施設と遺物処理整備センターの施設整備についてのご質問でありますが、先の予算審査特別委員会でも申し上げましたように、公有施設の利活用を含め今後中長期的に検討をして参りたいと考えております。
 (尾田議員・再質問を行っています。)


尾田議員
 4、町指定有形文化財・上ノ国八幡宮本殿の詳細調査と併せた保存修理を。


 町指定有形文化財・上ノ国八幡宮本殿は、重要文化財上国寺寺院、旧笹浪家住宅より早く造営された年代にあるとされていることが、これまでの史実記載資料等の調査によって明らかにされています。

 現在は、改築された上ノ国八幡宮内本殿に安置されていますが、史跡上之国館跡保存管理計画策定委員会の構成員となった、諸先生方の意見を伺いながら保存修理計画を具体化すべきでありますが、教育長の所見を求めます。 



金子教育長
  4点目は、町指定有形文化財・上ノ国八幡宮本殿の詳細調査と併せた保存修理についてのご質問であります。


上ノ國八幡宮については、旧上ノ国町史跡整備検討委員会委員の鈴木先生や宮本先生にも平成19年度に調査頂いており、元禄12年造替えの可能性が大きいと思われるとの調査報告を受けているところであります。

また、重要文化財上國寺や旧笹浪家住宅に囲まれていることからも、上ノ國八幡宮本殿についてはその歴史的建造物としての価値も含め、町指定有形文化財にとどまらず、上位の道指定や国指定と言った中で保存修理について検討していかなければならないと考えております。








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Posted by おだっちの菜の花油 at 17:51│Comments(0)議員活動
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