2014年03月08日
元農林水産大臣山田正彦「TPP秘密交渉の正体」
元農林水産大臣山田正彦「TPP秘密交渉の正体」
Facebook元農林水産大臣 山田 正彦氏
米国のパブリック・シチズンのBurcuさんから、シンガポールでのTPP閣僚会議での報告を受けました。
閣僚会議の状況は、私の出版パーティーの途中に生中継で首藤信彦(国民会議事務局長)から現地での報告を受けていましたが、その通りで白けた雰囲気のなか、次回のことすら決められずに終わりました。
これでTPPは漂流が決定的となりました。今年はマレーシア、ベトナム、チリも大統領が変わって反対となれば、WTOのようにドーハ化して頓挫する可能性がでてきました。
これは、米国で国会議員が秘密協定の内容にアクセスできるようになって、与党、民主党のほとんどの議員が反対に回ったからです。
オバマ大統領も、安倍総理と自民党が5品目のうちコメと麦、砂糖が守れれば、牛、豚肉などは段階的に関税撤廃はやむを得ないとしても、のむわけにはいかなかったのです。
ここで、私達が気を付けなければいけないのは、米国の議員が反対に回ったのは色々有りますが、一番は雇用の問題です。
カナダ、メキシコとの北米自由貿易協定で経済が成長するどころか、メキシコから安い労働力が入って米国人が500万人失業して、40000の工場がメキシコに出て行って、工業の25%か、空洞化したのです。
結果、給料が41年前まで下がったのです。
ここでアジアとのTPP協定を結んだら、経済が成長するのではなく、米国民の雇用が失われることを心配したのです。
今日は久し振りにブルクーさんにお会いして、一緒に食事いたしました。
少しほっとしたところです。
ニュージランドのケルシー教授も米国のローリーワラックさんも喜んでいます。
Posted by おだっちの菜の花油 at 09:10│Comments(0)
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