虚偽で包んだブランド商品

おだっちの菜の花油

2007年08月16日 21:09

 北海道銘菓として、
 北海道に来たらお土産に持ち帰る、
 道外、国外の観光客にも知られる、
 「白い恋人」である。

 同商品を製造販売する石屋製菓が、
 賞味期限を改ざんしている事実が、
 内部告発によって明るみに出された。

 同社の社長が、
 連日マスコミ等への記者会見をして、
 事実経過を説明していたが、
 事もあろうに、
 11年前から社長自身が知っていたことも、
 更に明らかにされたのである。

 また、アイスクリーム類に、
 大腸菌群が検出されていたことも、
 立ち入り検査で明らかにされた。

 更に、
 製造工程における衛生管理の、
 ズサンな実態も確認されている。
 消費者・市民に安全な食品を提供し、
 その対価としてお金をいただく、
 企業であるのにもかかわらずである。

 食肉偽装事件の「ミートホープ」と
 なんら変わらぬ企業体質であったことは、
 多くの北海道内の食品加製造販売企業に与える、
 悪影響が心配されるものである。

 ブランド商品として売れ出し、
 高収益を得ていくと、
 消費者によってブランド価値と、
 利益を与えてもらっていることを忘れ、
 わが社が、社長がと言う、
 おごりに陥ってしまう、
 経営者・会社となっていたことになる。

 全国では、
 北海道産品は安全・安心、
 新鮮で美味しいとのイメージが、
 定着しつつある今日、
 消費者からそのイメージを失っていくことは、
 今後、
 北海道産品の生産、製造、販売に、
 大きなダメージを与えかねない、
 事件となったと言わざるを得ません。

 北海道や関係機関・業界も含めて、
 市民・消費者の不安解消を図り、
 北海道のイメージである、
 安全と安心の信頼を回復するために、
 徹底した原因究明をすべきです。