北京―上海の高速列車、故障37回…回収へ
北京―上海の高速列車、故障37回…回収へ
【北京=加藤隆則】列車車両メーカー「中国北車」が、6月末に開業した北京―上海間の高速鉄道で運行している「CRH380BL型」について、計54編成の回収を鉄道省に申請したことが12日、明らかになった。
中国紙「21世紀経済報道」などが同日伝えた。全面的な改善を行い、安全な運行を確保するためという。
同型は独シーメンスの技術をもとに開発。北京―上海間で運行開始後、警報装置やパンタグラフなどの故障が計37回相次いだという。中国北車は8日、同型の生産・出荷を停止していた。今回の回収措置によって、北京―上海間では現在の1日88往復から66往復に減る見込みだ。
浙江省温州で衝突事故を起こした車両は「中国南車」製。北京―上海間では南車製の「CRH380AL型」も運行しているが、回収の動きはまだ出ていない。
(読売新聞 8月12日(金)19時38分配信)
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