岡田氏、重要閣僚に起用へ…幹事長に輿石氏の名

おだっちの菜の花油

2011年08月30日 11:51



     岡田氏、重要閣僚に起用へ
            …幹事長に輿石氏の名

    
 民主党の新代表に就任した野田佳彦財務相(54)は30日午後の衆参両院本会議で、第95代、62人目の首相に指名される。

 野田氏は29日、幹事長など党役員や閣僚の人事に着手した。自民、公明両党との協力関係構築に尽力してきた岡田幹事長は重要閣僚として起用する方向で調整しており、官房長官や財務相への起用が浮上している。

 党運営の要になる幹事長には、挙党態勢の構築に向けて、代表選で海江田万里経済産業相を支持した小沢一郎元代表に近い輿石東参院議員会長を推す声が出ている。

 代表選の決選投票で野田氏の支援に回った鹿野道彦農相についても、重要閣僚で処遇する案が出ている。

 野田氏は30日、国民新党の亀井代表と会談し、同党との連立政権の継続を確認する。「ねじれ国会」による政権運営の行き詰まりを打開するため、自民、公明両党との大連立も視野に、政策協議を進めたい考えだ。野田氏は代表就任後の29日夕、国会内で自民党の谷垣総裁、公明党の山口代表とそれぞれ会談した。

 これに関連し、民主党幹部は29日夜、組閣日程について、「9月2日か5日になる」と語り、今週後半以降にずれ込む可能性があると指摘した。自公両党との政策協議に丁寧に時間をかける狙いがあるとみられる。

 野田氏は29日の代表就任記者会見で、幹事長などの党役員人事について「早急に決め、トータルとして党を挙げた態勢を作っていきたい」と述べ、挙党態勢の構築に努める考えを示した。

 2009年衆院選政権公約(マニフェスト)の主要政策見直しに関する自公両党との3党合意は「誠実に守っていく」と強調した。また、大連立について「信頼できる相手だと思ってもらえる関係になることだ。粘り強くお付き合いし、視野に入れていく」と語った。

 衆院解散・総選挙については「政治空白を作れる状況ではなく、今はできない」と否定した。ただ、「いろいろなことが起きれば、解散はあり得る」とも語った。

 一方、民主党の小沢元代表は29日、自らのグループの会合で、野田氏に協力するかどうかについて、「これからの体制次第だ。言葉だけの挙党一致かどうか見極めなければならない」と述べ、党役員人事などを見極めたうえで判断する考えを示した。

 (2011年8月30日(火)3時5分配信 読売新聞)




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