笹子トンネル崩落、接着剤劣化が一部区間に集中
笹子トンネル崩落、接着剤劣化が一部区間に集中
山梨県の中央自動車道上り線・笹子(ささご)トンネルの天井板崩落事故で、崩落した約130メートル区間の東京側、甲府側の両端に、ちぎれたり曲がったりしたボルトが内壁に残っていたことが13日、捜査関係者への取材でわかった。
いずれかの場所で、劣化した接着剤ごとボルトが脱落した後、崩落が拡大、接着剤の固定力が残っていた部分で止まったとみられる。
県警は、劣化現象が一部区間に集中した原因などを調べる。下り線側で見つかったボルトの緩みを含め、危険な状態が見逃されていた可能性が濃厚となった。
捜査関係者によると、崩落区間の中央付近では、大部分のアンカーボルトが接着剤に覆われた状態で落下していた。
ボルトを挿入していたトンネル上部内壁には、樹脂製の接着剤が残っていない穴があり、接着剤が劣化して固定力が落ち、ボルトと一緒に抜けることで崩落が引き起こされた可能性が高い。
読売新聞 12月14日(金)10時46分配信
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