集団自衛権行使「許されない」=河野談話検証、必要なし―村山元首相

おだっちの菜の花油

2014年02月25日 19:53




     集団自衛権行使「許されない」=河野談話検証、必要なし―村山元首相

 村山富市元首相は、時事通信のインタビューに応じ、安倍政権が憲法解釈変更による集団的自衛権の行使容認を目指していることについて「歴代自民党政権は『日本の憲法は集団的自衛権の行使を許さない』と統一見解で言ってきた。それを強引に、法制局長官を替えて憲法解釈でやろうとしても無理だ。許されない」と厳しく批判した。

 従軍慰安婦制度への旧日本軍の関与を認めて謝罪した河野洋平官房長官談話に関し、菅義偉官房長官が検証の可能性に言及したことには「慰安所は旧日本軍が必要として設けて、政府も関与してつくったのは間違いない」と指摘。「『あの談話が根拠がない』とあげつらって、何の国益になるのか」と述べ、検証は必要ないとの考えを示した。

 一方で、米国内で韓国系市民団体などによる慰安婦像設置の動きが広がっていることについて、村山氏は「そんな像を作ってどんな意味があるのだろうか。『反日』を世界に宣伝する材料に使っている印象だ」と懸念を示した。

 昨年末に成立した特定秘密保護法をめぐる国会審議に関しては、「国会の議論も全然足りなかったし、国民も内容は分からないまま。強行採決がまかり通り、それでも大きな問題になっていないのは、議会制民主主義が形骸化して死んでしまったということだ」と語った。

時事通信 2月25日(火)16時38分配信