「核のごみ」文献調査進む北海道神恵内村 36年ぶり選挙戦スタート

おだっちの菜の花油

2022年02月22日 18:43

「核のごみ」文献調査進む北海道神恵内村 36年ぶり選挙戦スタート
毎日新聞


 原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場選定に向けた文献調査が進む北海道神恵内(かもえない)村で22日、任期満了に伴う村長選が告示された。いずれも無所属で、6選を目指す現職の高橋昌幸氏(71)と、新人で元会社社長の瀬尾英幸氏(79)の2人が立候補を届け出た。核のごみ受け入れの是非が争点となる。投開票は27日。



高橋昌幸氏(左)と瀬尾英幸氏
© 毎日新聞 提供


 高橋氏は2020年10月、応募検討を求める請願を採択した村議会の意向を受ける形で文献調査の受け入れを表明。第2段階の概要調査でも村民の意見を重視する考えだ。瀬尾氏は隣接する泊村で脱原発運動を続けてきた立場から、概要調査への反対を打ち出す。

 村長選が選挙戦となるのは1986年以来36年ぶり。過去8回連続で無投票となっており、高橋氏の無投票6選が有力視されていた。瀬尾氏は「無投票だと(村民が原発問題を)考える機会がなくなる」として1月に出馬を表明した。

 高橋氏は事務所前で第一声。文献調査の結果を見守る姿勢を示し、概要調査の実施について「決めるのは私ではない。村民の皆さんです。皆さんの意見を聞き、意思を確認してから決断する」と述べた。

 瀬尾氏は村役場前で出陣式を開き「私の任務は核のごみ問題にくさびを打ち込むこと。概要調査に進むことには反対する」と明言。「泊原発を廃炉とし、北海道を救うための選挙だ」と立候補の意義を強調した。

 神恵内村と同様に文献調査が進む北海道寿都(すっつ)町では21年10月、任期満了に伴う町長選で調査応募を主導した現職候補が新人候補を降している。【高山純二、源馬のぞみ】

立候補者(届け出順)

高橋(たかはし) 昌幸(まさゆき)71[元]村住民課長

⑤無現

瀬尾(せお) 英幸(ひでゆき)79[元]会社社長

無新

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