違法伐採、さらに80本?--上川

おだっちの菜の花油

2010年09月20日 19:25



     大雪山国立公園国有林
         違法伐採、さらに80本?--上川 /北海道

  

 大雪山国立公園で大規模伐採による生態系への悪影響が指摘されている問題で、日本森林生態系保護ネットワーク(代表=河野昭一・京大名誉教授)は18、19の両日、北海道森林管理局の調査で77本の違法伐採などが明らかになった上川町の国有林を調査した。

 伐採が認められた印がなく違法伐採の可能性がある大径木の伐採跡をさらに80本以上確認し、「悪質な森林窃盗の疑いが強い」と指摘した。

 今回は同局の調査結果の検証を兼ね、範囲を広げて調べた。印が届け出と違う場所から多数見つかったほか、調査では同意を得ずに総延長で2・5倍も長く作られていたと結論付けられた集材路でも複数の個所で調査漏れが判明し、違法作業は調査結果を上回る可能性が高くなった。

 同ネット事務局長の市川守弘弁護士は「国立公園内でめちゃくちゃな作業が横行し、調査も不十分。管理局により詳細な調査を求め、今後も現地調査し徹底的に追及する」と話した。

 同ネットの指摘を受け、同局は10日、森林法で義務付けられている道との事前協議で同意を得た面積を超える集積場・集材路に関する調査結果を公表、業者による77本の違法伐採や上川中部森林管理署が関与した違法な作業を認めた。【横田信行】

(毎日新聞 9月20日(月)11時3分配信)




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