第3セクターに聖域はなし

おだっちの菜の花油

2007年11月28日 20:55

     
  日本海情報交流館「文珠」


 上ノ国町には
 平成3年に開設した鉄筋コンクリート造2階建(968㎡)の
 日本海情報交流館「文珠」があります。(道の駅が併設)

 同施設内のレストランを運営するために町は、
 第3セクターの株式会社上ノ国町観光振興公社
 (社長・上ノ国町長)を設立しました。
 発行株式総数800株、
 資本金額4,000万円、
 株主48名
 内町が2,000万円を出資。


 株式会社上ノ国町観光振興公社は
 平成4年からレストラン経営を15年間行ってくる中で
 損出金を4,430万円も抱えて
 経営
をしている現況にあります。

 同施設の管理委託を昨年の9月より
 同公社を指定管理者として
 平成20年度まで管理委託することが議会に提案され
 賛成多数で議決し管理委託することにしました。
 (反対・尾田、干場、(工藤・当時))

 管理委託費は
 18年度管理委託費1,686万円
 19~20年度支出予定額3,450万円となっています。

 同公社の昨年度の決算は
 町からの管理業務委託収入1,686万円で
 収支の帳尻を合わしている実態にあります。

 町は同施設に設置されている
 海の図書館を4月から休館しています。

 同図書館を来年度より「物産館」に転用する計画で
 準備作業を進めています。

 町財政が厳しい状況化にある中で
 15年間も実質赤字経営をしているレストランを
 更に町から1,700万円近い一般財源
 管理委託費として住民の税金をつぎ込んでいくことへの
 行政の説明責任が求められるものです。

 物産館が開設されたとしても
 第3セクターの株式会社上ノ国町観光振興公社の
 経営が改善されていく見通しは五里霧中です。

 上ノ国町は、
 第3セクターのあり方を聖域にてはなりません。
 住民からあずかった税金を無駄ずかいすることは
 あってはならないことです。

 物産館構想と切り離して
 真剣に住民の視線で議論をしていかなければなりません。
 そのことは町行政の責任だけでなく
 議会としての責任にもなります。


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