第3セクターに聖域はなし
日本海情報交流館「文珠」
上ノ国町には
平成3年に開設した鉄筋コンクリート造2階建(968㎡)の
日本海情報交流館「文珠」があります。(道の駅が併設)
同施設内のレストランを運営するために町は、
第3セクターの株式会社上ノ国町観光振興公社
(社長・上ノ国町長)を設立しました。
発行株式総数800株、
資本金額4,000万円、
株主48名
内町が2,000万円を出資。
株式会社上ノ国町観光振興公社は
平成4年からレストラン経営を15年間行ってくる中で
損出金を4,430万円も抱えて
経営をしている現況にあります。
同施設の管理委託を昨年の9月より
同公社を指定管理者として
平成20年度まで管理委託することが議会に提案され
賛成多数で議決し管理委託することにしました。
(反対・尾田、干場、(工藤・当時))
管理委託費は
18年度管理委託費1,686万円
19~20年度支出予定額3,450万円となっています。
同公社の昨年度の決算は
町からの管理業務委託収入1,686万円で
収支の帳尻を合わしている実態にあります。
町は同施設に設置されている
海の図書館を4月から休館しています。
同図書館を来年度より「物産館」に転用する計画で
準備作業を進めています。
町財政が厳しい状況化にある中で
15年間も実質赤字経営をしているレストランを
更に町から
1,700万円近い一般財源を
管理委託費として住民の税金をつぎ込んでいくことへの
行政の説明責任が求められるものです。
物産館が開設されたとしても
第3セクターの株式会社上ノ国町観光振興公社の
経営が改善されていく見通しは五里霧中です。
上ノ国町は、
第3セクターのあり方を聖域にてはなりません。
住民からあずかった税金を無駄ずかいすることは
あってはならないことです。
物産館構想と切り離して
真剣に住民の視線で議論をしていかなければなりません。
そのことは町行政の責任だけでなく
議会としての責任にもなります。
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