質問と答弁その4

おだっちの菜の花油

2008年09月13日 19:46

 尾田議員の一般質問と教育長答弁(9/9第1回目)その4

  重要文化財上国寺改修事業費を上国寺・壇信徒に負担させるべきでない

 

 尾田議員
 12.誇れる重要文化財群を「まちの活性化」に発展させる方策を。


 勝山館跡から発掘された遺物が重要文化財に指定されました。上国寺、旧笹浪家住宅の重要文化財。さらに今後上ノ国八幡宮本殿の歴史的価値も期待されるところであり、日本の中世歴史の新たな1ぺージを記した遺産をもっている上ノ国町であります。
 このことに私たちは確固とした誇りをもって、歴史的遺産で町民が潤うことのできる「まちの活性化」を図るべきでありますが、第5次町総合発展計画構想にどの様に明確に位置付けさせていくのか、教育長の所見を求めます。

 金子教育長
 10番、尾田孝人議員のご質問にお答えいたします。

12点目の「誇れる重要文化財群を『まちの活性化』に発展させる方策を」というご質問でありますが、

 ただいま尾田議員が申しましたとおり、私たちのふるさと・上ノ国町は、日本史の転換期とも言われる激動の中世という時代に彩られた遺跡群や稀有な出土考古資料、そして先人たちが守り伝えてきた歴史的価値を有する文化財建造物群に恵まれ、そしてそれらが静かに佇む町であります。
 教育委員会としましては、これら歴史遺産の価値を十分に踏まえ、史跡群や建造物群を網羅し、文化的景観の保全をも視野に入れた包括的な「上之国館跡保存管理計画」を平成21年度に策定する予定であります。策定にあたっては、当委員会スタッフによる素案を作成し、その上で、斯道の専門家で構成する「保存管理計画策定委員会」を立ち上げ、種々議論を深め、集約する予定であります。
 「第5次上ノ国町総合発展計画」との関係についてでありますが、保存管理計画の策定作業と並行する形になりますので、両計画の整合性を十分に確保しつつ、歴史文化遺産の保存保護に加え、発信力をもち、かつ魅力ある公開活用を重要課題として、その具体的な方策を発展計画の中に盛り込んで参る所存でございます。

 尾田議員
 13.重要文化財勝山館跡遺物品の常時公開展示を。


 重要文化財に指定された勝山館跡遺物品は、計画的に公開展示をしていくべきでありますが、どの様な手段と場所を利用して常時公開展示させていく考えか伺います。

 金子教育長
 13点目の「重要文化財勝山館跡遺物晶の常時公開を」というご質問でありますが、

 教育委員会としましても文化庁が指導する常設展示の基準を満たした施設の開設開館を1日も早く願っているところであります。
 しかし、施設の新設にかかわる適当な補助制度が見当たらないことと併せ、過去に多くの自治体が華々しくハード事業を展開し豪華な施設を建設しましたが、いまはその維持管理に行き詰まっている状況を垣間見ますとき、それらを大いなる教訓とし、財政状況がかりに好転しても同じ轍を踏むことのないよう施設の新設には慎重にならざるをえないところであります。
 常設展示については、既存の公共施設の遊休状況などを見極め最大限実現に努力したいと考えているところでございます。
 なお、当面の対応としましては、ジョイ・じょぐらで例年行われます町民文化祭において町民の皆様にお披露目をしたいと計画いたしております。当該施設につきましては、文化庁が示しております安全性や防犯、そして空調設備などの諸条件を満たしていますので、実現は可能と判断しているところでございます。

 尾田議員
 14.重要文化財上国寺の改修事業実施計画は。

 

 

 重要文化財上国寺の改修事業実施は、どの様な事業費内訳で実施され、工事発注をしていくのか。また、改修事業実施に関わり寺院壇信徒会では、独自の負担をして寺院の改修等を行う計画もあるのかどうか伺います。

 金子教育長
 14点目の「重要文化財上國寺の改修事業実施計画は」というご質問に対しお答えいたします。

 まず、総事業費は1億7千万円を予定しております。事業期間は平成20年11月から平成22年10月までの3ヶ年であります。
 最終的な補助率は、事業主体であります宗教法人・上國寺の財務状況を勘案し、文化庁が最終決定いたしますので、確定はいたしておりませんが、北海道教育庁の情報に基づき試算しましたところ、事業費の内訳は、国(文化庁)が85%、檀家を含む上國寺側が15%という負担割合になると思われます。
 なお、工事の発注は、文化庁の指導指針に則り、上國寺檀家総代を中心に組織されました「重要文化財上國寺保存修理委員会」の意見を聞き、事業主体であります上國寺が11月中旬に発注する運びとなっております。

 (尾田議員は再質問、再々質問で、重要文化財の改修事業であり寺院・壇信徒に15%約2000万円以上の改修費を負担させる事業でない。町が負担したうえで北海道にも財政支援を要請する行動を起こすべきであることを、強く求めました。
 尾田議員は、上国寺住職と重要文化財上國寺保存修理委員会の壇信徒総代長に、一般質問のやり取りを説明し、重要文化財上國寺保存修理委員会を開催して、、上ノ国町に財政支援の要請をすべきことを伝えました。)



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