平成26年第4回(12月)定例町議会・尾田孝人議員の一般質問への答弁と再々質問と答弁

おだっちの菜の花油

2015年01月26日 21:36




平成26年第4回(12月)定例町議会・尾田孝人議員の一般質問への答弁と再々質問と答弁について掲載します。





質問・尾田孝人 議員
質問1国の「まち・ひと・しごと創生法」を先取りし、天の川橋梁を江差線の歴史遺産として保存し、列車の止まらなかった私設天ノ川駅に列車の導入設置を

 本年5月12日にJR江差線が70有余年の歴史を閉じました。木古内駅から江差に至る鉄路の中で、湯ノ岱駅から宮越駅間の天の川沿いに架かる2つの鉄橋は、四季折々の風景や江差線の旅情と天の川沿いの景観が、乗客や鉄道ファンから親しまれてきました。JR北海道では、天の川に架かるこの鉄橋を解体する準備の工事が町発注で行われております。

 国の「まち・ひと・しごと創生法」施行を先取りし、北海道新幹線開通後、わが町と近隣町と共有できる財産として、2つの鉄橋を現況のまま保存させ、有効活用する新たな振興施策として取り組むべきでありますが、町長の所見をお伺いいたします。

 また、北海道夢れいる倶楽部など民間組織が江差線の存続と上ノ国町の振興のため、平成7年7月7日に秘境駅をイメージした天ノ川駅が設置されたものでありました。同駅が設置されて以来、多くの鉄道ファンが訪れておりました。

 JR江差線が廃止された今こそ、JR北海道から江差線を走っていた列車を導入し、列車の止まらなかった天ノ川駅に列車を止め、江差線の歴史博物館列車としたり、同駅から2つの鉄橋を徒歩で歩く体験や観光列車として運行できるなら、「まち・ひと・しごと」を新たに起こすこともできる、夢ある観光産業の振興が期待されるものと考えるものでありますが、町長の所見をお伺いいたします。

答弁▼町長
 JR江差線廃止に伴い、5メートル以上等の橋梁と建物及び停車場などの鉄道施設物は、JRから町が委託を受け撤去することとなっており、本年7月に鉄道施設物撤去工事調査設計委託業務を発注しているところであります。

 天の川第1・第2橋梁とも建設後70有余年が経過しており、老朽化が著しい状況にあると聞いておりますことから、JRから譲り受け保存することは困難なものと思われます。また、列車の運行には、多大な費用負担が発生することから、導入は考えておりません。

再質問・尾田議員
 JRが廃止し、道内にもたくさんの線が廃止されてきたわけでありますが、一番有名なのが幸福駅であります。幸福駅には列車を、走らない列車を置いて、それを自由に観光客の皆さんが利用できるようなことをして、名前がありますけれども、幸福駅に年間10数万人の方々が訪れて、そして町の活性化にもつながっている。また、そこの前には各種のお土産屋さんもできて、町の経済効果にも上がっているという現実の実例があるわけです。

 私は、なぜこのような質問をしたかと言いますと、北海道に入ってきた、新幹線が入ってきた時点で、この上ノ国町の天の川沿いを走っていた江差線のルートが、とても自然豊かな、そして景観のいいところであるということで、このような思いで、何とかこの駅の鉄路を残して、それを町の歴史遺産にして、多くの、これから望まれるであろう観光客誘致の一翼を担ってもらうような施設にしたいと、そのような思いがあるから質問しているわけであります。

 北海道新幹線が函館まで開業されたときに、道南地区を中心に北海道の経済効果は139億円ということが今予想されています。また、札幌まで延伸された場合には1,300億円以上の北海道の経済効果があるということであります。

 そういう点を考えると、この歴史ある北海道発祥の地であります上ノ国、そして江差線をどれだけ、この鉄路を有効に、その歴史遺産として観光客を誘致できる目玉にするのかという思いの中で、ぜひとも、道民の江差線を守りたい、上ノ国町の発展のためにつくりたいという皆さん方が天ノ川駅をつくった。その駅に、幸福駅のように列車を置かせたら、大きな観光の目玉にもなっていくのではないのかと、こういうことであります。

 その点では、多額な費用がかかるというわけでありますけれども、将来の上ノ国に交流人口を増やす。上ノ国で外貨を稼ぐ、お金を落としてもらうという施策からすると、十分それは大きな目玉の事業になるのではないかなという思いがするわけで、その点では改めていかがかお伺いします。

 さらに、列車は、たとえ天の川2つの橋梁を、鉄橋を走らなくても、私はこの2つの鉄橋が残っていることによって、皆さん方は誰しも、あの鉄橋は今まで列車が走っていると立入禁止ですから歩くことはできません。

 廃止された後に、私は大変申しわけないけれども無断であの2つの鉄橋を歩いてみたわけであります。とても新鮮なこの体験をしました。観光客も、これまで誰も歩いたことのなかった皆さん方が、その鉄橋を、天の川を足元に見ながら上ノ国の自然豊かな自然、江差線の歴史を語り学ぶという施設にしてほしいという思いで、その2つの鉄橋を残してもらいたいということで質問しているので、その点ではどうなのかということと、あわせて、もしJRが、町が委託を受けて発注しているわけでありますけれども、この鉄橋を撤去の場合に、支えている橋脚まで全部撤去させることになっているのかどうなのかということをお伺いします。

答弁▼総務課長
 これまでJRを廃止されたところで、尾田議員が言われている愛国と幸福駅ですか、ここについては、これまで廃止された駅を利用していろいろ観光客がたくさん来ている箇所もあると思います。そういう部分で、上ノ国町の天ノ川駅、駅ですか、仮称天ノ川駅についてもそういう魅力あるということでお話はされているのですけれども、ただ、今、今回JRファンが押し寄せたものについても、観光客というよりはJRのマニア的なファンが一過性的に来たような状況です。廃線イベントのときもそのような感じでした。

 それを残して観光資源と活用した後の効果としてどれだけあるのかというのが、はっきり申し上げて、私個人としてはなかなか難しいのかなと。そういう部分で言うと、博物館的なものをあそこに設置するというのは、将来的な効果というのはそれほどないのかなというふうに思っておりますので、金をかけて今後整備するということは、私としては効果は薄いものだというふうに感じるものですから、そのような考え方はないというふうにはっきり申し上げたいと思います。

 それから、鉄道、列車を運行させなくても徒歩で歩くようなものとして天の川の周辺の橋を残してはどうかという部分なんですが、これについても、そういう一時的に短期間の間そういう利用もあるとは思うのですが、ただどうしてもやはり安全管理とか、将来的に鉄路、やはりどんどん、先ほど1問目の1回目の答弁で答えたように、もうだいぶ老朽化が進んできていますので、安全管理の部分とか考えると、壊すものについてもすぐ来年すぐ壊すわけではありません。

 年次計画を立てた上で壊すような形をとっておりますから、その間、一時的に利用することは可能だと思うのですが、ただ、ずっとそのまま存続してそのような利用をするということはなかなか難しいものだというふうに考えております。

答弁▼施設課長
 橋脚のことですが、両側の橋台も含めて全て撤去するような計画でございます。

再々質問・尾田議員
 課長の答弁からすれば、直ちにすぐ解体するということではないということでありますので、そういう状況であればあるほど、安全性を確保しながらこの実験的な事業を行ってみる。町民の方々も含めて、誰も2つの鉄橋を渡ったことはありませんから、そういう町民の皆さんも含め対象にした、江差線の跡地を、鉄路を歩いてみる。

 また、今年から始まった旬感千年北海道のこの大きな目玉として、旬感千年上ノ国という体験観光コースの目玉もつくったわけです。ですから、実験的なそういうこの計画も持ってしかるべきだと思うのですけれども、その点ではいかがでしょうか。

答弁▼総務課長
 多分、江差線の思い出を残すような事業をということだと思うのですけれども、そういうことは今後、皆さんの町民の要望なり、また、観光客を呼ぶ1つのアイデアとしてそういうことはできると思います。
ただ1つ申し上げたいのは、将来ずっと残すということは考えることはできないと思いますので、橋自体も、2回目でお話ししたとおり、年次計画をつくって取り壊すような形になりますので、その状況を見極めながら、その辺について検討してまいりたいというふうに思います。

質問・尾田議員
質問2湯ノ岱スキー場をオフにも活用できる芝スキー(グラススキー)場としての通年開設と、閉校後の湯ノ岱小学校を体験観光の場として町の活性化を

 「まち・ひと・しごと創生法」関連事業として、廃線されたJR江差線の有効活用と一体化させたまちづくりの振興と合わせて、湯ノ岱スキー場のオフ期間を有効活用できる芝スキー(グラススキー)場として整備することや、閉校する湯ノ岱小学校グラウンドを利用したグラススキーのトレーニングコースを設置すること。

 また、閉校後の湯ノ岱小学校を豊かな自然環境をいかに生かした体験交流観光の場として有効活用し、町外からの交流人口を増やしたり、新たな雇用の場を作り出すとともに、湯ノ岱地域の活性化だけでなく、町の活性化につなげる施策実現を図るべきでありますが、町長の所見を伺います。

答弁▼教育長
 本スキー場は、町民の冬期スポーツ・レクリエーション活動の拠点として地域に根付き親しまれており、学校の授業や家族のレジャーに広く利用されているところであります。
本スキー場の現状は、芝スキーを想定したものではなく、芝スキーのできる環境を整備するためには現在のスロープを盛り土整地、転圧し直し、かつ、張り芝も2万平方メートルもの施工を要するところであります。

 また、現在、日本国内における芝スキー場は全国に24カ所、道内にはわずか1カ所になっており、北海道内においての利用人口は極めて少ないものと想定されますので、さまざまな状況を考慮し、芝スキー場への活用は現在のところ考えておりませんので御理解のほどをよろしくお願いいたします。

答弁▼町長
 閉校後の湯ノ岱小学校の有効活用につきまして、主幹職で組織する廃校利活用推進作業部会が他の自治体の活用事例を参考にするために2つの施設の視察をいたしました。
まず1カ所目は、美唄市にあり現在は野外彫刻公園に整備されている施設でございます。この施設は校舎が市民ギャラリーに、体育館はアートスペースとして利用されており、平成25年度の入館者数は約2万8,700人ほどとなっておりますが、入館料が無料であることから、施設の管理運営費として毎年2,000万円ほどの支出となっている状況でございました。

 次に2点目、2カ所目として、共和町にある郷土資料館として整備されている施設でございます。この施設は校舎を収蔵展示室とし、新たに隣接して一般展示室が建設されていて一体的に運用されており、平成25年度の入館者数は約3,100人ほどとなっておりますが、入館料を安価に設定していることから、施設の管理運営費として毎年850万円ほどの施設費となっている状況でございました。

 議員ご指摘の、豊かな自然体験を生かした体験交流観光の場として有効活用できないかを、若い事業家と直接会って打診した経過もありましたが実現には至っておりません。今後も、地域の歴史的・文化的拠点である廃校施設の利活用にあたっては、地域の理解を得ながら、町のホームページやインターネット、広報等で、創造的なアイデアの提案を広く募集してまいりたいと考えております。

再質問・尾田議員
 グラススキーの活用については、これも道内には少ない、道外でも26カ所と教育長が答弁したとおりであります。私はここでもなぜこういう質問をしているのかというと、やはり新幹線開通後、東京から5時間で上ノ国に来るという時代になるわけですね。

 道外の多くの観光客や、またファミリーをこれをどう町に誘致するのかという思いで質問をしているわけであります。その部分ではいいですけれども、学校施設をどう有効活用するのかということであります。

 平成26年度で湯ノ岱小学校、早川小学校、小砂子小学校の3校が閉校になるわけで、その閉校をどう有効活用するかということで、先般は15日に町長のほうから、早川小学校については民間の、町内の民間の企業が何とか植物工場を将来建設、つくりたいということで町に話をしているということも議会の全員協議会の場で報告されております。

 しかし、主幹の皆さんで構成した廃校利活用推進作業部会の皆さんが、それぞれの学校をどう有効に活用するのかという目的をそれぞれ持って現地調査に行っているのか。湯ノ岱の小学校をどのように有効活用させるべきか。そのためにはどういう目的を持って、この利用させていくのかというそういう趣旨を検討部会でどのように議論されてているのか。2カ所の視察調査を行ってきているのか。その点についてお伺いさせていただきます。

答弁▼施設課長
 まず、検討部会のほうでは、湯ノ岱小学校の現状、これについていろいろ、大きさとか立地条件、その他を検討していまして、それについていろいろ役場内から利用方法を募集してはみました。ただ、それが実現性のあるものないものというか、ほとんどがないもの。もしくは、やるにしてもお金のかかるものが大多数でした。

 それではということで、他の自治体の実例を見に行ったということでございますので、湯ノ岱はこういうふうにできるのではないかという具体的なことを考えて行ったわけではございません。あくまでも似たような状況にあるといいますか、ある程度有効に利用されている美唄市、それから共和町、この2点について視察に行ったということでございます。

再々質問・尾田議員
 主幹と言ったら次の課長職ですよね。その皆さん方が、町の財産をどう有効に活用するのかというふうなことで、自らの政策もなくて、ただ、廃校になった学校をどう有効に活用されているのか、ただその目的だけで見に行くというのは、政策なしで見に行っているんですよ。それをどう有効に活用するのかという目標を持っていない。そういう視察だからこういう町長のこういう答弁せざるを得なくなるんですよ。

 わざわざ美唄まで行かなくても良いんですよ。一番のところは黒松内のぶなの森自然学校でしょう。ここはちゃんと目標があるんです。目標を持ってやっているんです。だから、そういう目標を、いろいろな今のこの情報社会の中で情報を得て、湯ノ岱、早川、小砂子、それぞれの学校、地域の置かれている状況や上ノ国が置かれている状況を十分把握して、じゃあ湯ノ岱小学校はこういう活用で、早川小学校はこういう活用で、小砂子小学校はこういう活用で町の活性化、地域の活性化、町民の一人一人の町民の皆さんの有効に利用できるような施設にしたほうが良いだろうという思いがなければ、ただ物見てきて終わりです。

 黒松内はこうなんですよね。その学校開設の段階でね。現在もそうです。自然体験型の地域産業体験学習の場にする。そして、自主自立した次の世代の人材を育成していこう。それで、子供たち中心にした地域の交流の場にしていこう。そして黒松内を地域で活用する。そういう大きなモデルもあるんですよ。これはもう、湯ノ岱小学校は本当にこれに適用している。私はそう思うんです。

 ですから、一つ一つそういう目標を持ってしなければ、町長が先ほど、町民の皆さんが意識が変わってきていると言っている。それもわかるんです。しかし、幹部職員次の幹部職員になる皆さん方が、そういう目標を持たないで、ただ有効活用にどうするんだというふうなことで行くようでは、やはり、事は、町民の皆さんに還元できる、上ノ国町の地域の活性化につながらないと思うんです。

 私が最低、少なくともそういう目標を持って有効活用していくというふうな施策をぜひ、まだ時間がありますから、湯ノ岱小学校は本当に豊かな自然、四季折々全部活用できる学校になるから体験型の学校にしたらどうなんだという提案しているんです。

 冬期間はスキーできる。春になると山菜も採れる。川でも川遊びもできる。魚釣りもできる。七ツ岳の登山もできるというふうなそういういろいろなものを、メニューをそれぞれ皆さん方が、我々も含めてつくって、それをまず金がかかるかからないでなくして、どうつくっていくのかという観点をなぜ持てなかったのか。それを一つ一つどうクリアしていくのかという考えでこの事業を進めていくような形になぜなれなかったのか改めてお伺いいたします。

答弁▼町長
 今、尾田議員の、その目標を持って、目的を持って行ったかどうかというその視点の違いは正直あります。今言いましたように、施設課長言いましたように、その主幹のほうからさまざまな案を受けました。私も見ました。これは突飛がないとか、これはちょっと弱すぎるなとさまざまやっています。

 今言いましたように湯ノ岱の例をとります。私、前に言いました。後ろにスキー場がある、前に鮎とれる天の川清流があって保養センターもある。5月になると山菜が採れると。これだけのロケーションはないだろうなということで。ただ1つ言えるのは、今、今の黒松内ですか、そこで私はどういう形態しているかわかりませんが、それはあくまでも民間の力で、私はやってもらいたいというのが第一条件です。

 そういう中で、今、あそこの絵を描くのは幾らでも書けます。うちの職員でも幾らでも書けます。ただ問題はやれるかどうか。やる人がいるかどうかという観点の中で、私、前に全員協議会でもお話ししました。大体どこの閉校でも、大体8割はその郷土資料館といって農機具を利用してただやっている。ここにありましたように共和町ですか。似たような形で悪いって意味でないですよ。ただ言えるのは、三浦議員も質問していますが、どこにもない、そして、木古内から新幹線が来たら20分という、この最高の場面をどうつくるかということなんです。

 ですから、今言いましたようにうちの職員もそういう形で協議しました。ただ、いかんせん尾田さん、常に言ってますけれども、外見てこい、外見てこい。見てこないと、ただ見に行くのでなく意識して見に行って、ところが、行ったことによってこういう方法、私も報告受けました。今の1カ所の美術館は、そこの人が著名な彫刻家だから来たんです。目的、偶然にその休校はあったのですが、それは自然とは違いますという報告を受けていますので、私は、今、尾田議員が言いましたように、目的がなくて行ったんでないんです。そういう意味での目的あって行ったということを理解してほしいと思います。

 それと2つ目として、今、私、今回も答弁いたしました。そういうレストランやってワインをつくってというそういう若い事業家とも話ししました。何とかあそこを利用して、そうすると、今言う自然体験学校、また、そういう話を実は、今回出していませんけれども、東京でアパレルに勤めている、取締役やっている若いメンバーが何かをやりたいということで話もしています。うちのほうでこういうものあるのですが何とかしてくださいという、そういうアプローチは、今回、細かいことしていませんけれども、うちのほうでは何回もしています。

 ただ1つ、もう一つ言えるのは、今、外国資本ができたら来たいという話も来ています。ただ、私は、今、倶知安やニセコのように外国資本でなく、あくまでも国内資本でないと、何かあってだめだった場合すぐ行ってしまう。じゃあ、その跡地をどうするということありますので、そこの部分、相当考慮しながら、やはり、私はネットも使いながら広告もしながら足で稼いで、いかにネットワークを使った中で来てもらうかということをこれからやっていくのが一番だろうなと。

 そういう意味でも、私の役目が一番大きいのはそこだろうなと思っていますので、何とかこれから、また皆さんのネットワークも借りながら、さまざまなそういう実現できるような、一日も早く実現できるようなことをしたいと思いますので、その点で御理解願いたいと思います。

質問・尾田議員
質問3よそ者を招へいし地域をひらく人材を活用し、新鮮な目線で町の再発見と宝物探しを

 9月議会での一般質問でも一般質問を行いましたが、近隣町では、愛知の女子学生を町内に招き、農家等に民泊などを行い交流を深める中で、大学所在地の名古屋に帰ってからも『魅力発掘女子隊!「あっさ部」』として、大学内はもちろんのこと、市内のイベントなどに積極的に参加して、町の宣伝隊の役割を果たすだけでなく、町内の特産品・農産物の紹介や販売に取り組んでおります。また、それだけでなくフェイスブックで情報発信も盛んに行っております。

 さらに、町が招へいした「地域おこし協力隊」員も、町内での交流活動を積極的に情報発信をしております。今こそ近隣町の取り組みを素直に学ぶべきであります。町民の一人一人の目線も重要でありますが、我が町の再発見と宝物探しは、よそ者の皆さんの人材を活用し地域をひらくことがわが町に求められております。

 都市部から有能な人材を招へいする戦略を組み立て、その目標実現のために招へいした皆さんが何のこだわりもなく、新鮮な目線や肌で感じ取っていただきながら、まちづくりの一翼を担ってもらい、定住と町内での活動の輪を広げさせていく施策実現を図っていくべきでありますがいかがか、町長の所見をお伺いいたします。

答弁▼町長
 私は、まちづくりの根底はやはり住民であると思っております。そのために私は就任当時から職員と共に現場に出向き、会話を重ねてまいりましたが、町民の意識は醸成していると確信しております。

 なお、大学生等を招へいし活用する施策につきましては、第3回定例会でもお答えしましたが、既に大学等との連携を実施しているものもあります。
なお、昨年、北海道大学生を中心とするヨサコイチームが、エゾ地の火まつりで町内の若者と準備の段階から一緒に協力しながら交流を進めている姿を見て、新しい可能性を感じました。今後は、町外の若者との交流を積極的に推進するよう努めてまいりたいと存じます。

再質問・尾田議員
 これも9月にも質問しておりますけれども、町長のほうからも答弁いただいております。ほぼ9月と変わりない答弁であります。ここでも町長は、町民の意識は醸成しているということであります。しかし、言おうと言わないとにかかわらず、情報化社会の中でネットがどんどん普及してきて、本当にこれも前も言いました、幼稚園や保育所の子供でもネットでゲームやっている時代なんですね。

 これは一番新しい今月、チーム奥尻、都内に在住する有志の皆さんがチーム奥尻を結成しまして、奥尻をどんどん世界にアピールしていこうということでネットでアピールしてきました。これは9月にも言いました厚沢部町の『魅力発掘女子隊!「あっさ部」』これは名古屋の女子大生です。皆さんは厚沢部に農家の皆さんと農作業をし民泊して、そして厚沢部をよく見て、それで帰って、町に帰って、名古屋に帰ってどんどん厚沢部の宣伝の先導を果たしてくれている。

 残念ながら、町長は、今年は天の川祭りに北大のふんどし部隊が来ましたけれども、それは単なるイベント参加だけなんですよね。じゃあ、そのふんどし部隊が上ノ国を、ネットを使ってどんどんアピールしてくれているかということになりますと、全くそういうところまでまだ交流を深めていないというのが現状なわけですね。

 私たち町民も、自分が生まれ育って今日まで60年、70年暮らして町の良さが、もう普段生活しているのでその良さが実感ならないということなので、私はよその人の目でその町の良さを再発見してもらい、町民の皆さんの共通の認識にしてもらう。そしてどんどん町を誇りに思って売り出していこう、まちづくりの役割を果たしてもらおうということで質問しているわけであります。

 そういう点で、何でそういうネットを使った、よそからどんどん多くの方々、若い世代を中心に町に招へいすることを上ノ国はできないのか。町長はいつも同じような答弁になるんです。私は、これからの時代は本当に、今のままいけば上ノ国は段々人口が少なくなる、取り残されていくのではないのかということで危惧するわけです。

 上ノ国町から1万人以上の町民の皆さんが上ノ国を離れた。その人たちが上ノ国をふるさとにもっている皆さんに、情報を発信しながらこの新たな上ノ国づくりをしていく。そして若い世代を上ノ国に招いて、上ノ国の新たな情報発信のその根っこになってもらう。そういう役割を果たしてもらいたいと思うのです。その点で、改めて、なぜそういうことで招へいできないのか改めてお伺いしたいと思います。

答弁▼総務課長
 やはりネットの社会で情報発信するというのは、その個々の思いの中で発信していくものだというふうに。その中で、今までの交流がそこまで達しなかったのかわかりませんけれども、そういう部分ではもっともっと情報発信するようにというのではなくて、交流が必要なのかなというふうに思っております。

 ここの1回目の答弁でありましたとおり、前回、9月の定例会ですか、そのときも答弁しましたけれども、実は先日も、町長が振興局の幹部職員とお話をしている段階で、ほかの自治体の例も参考にしながら、いろいろなやはり若い世代と交流を進めていきたいということで、今回、1回目の答弁の中で積極的に進めたいということで、それで、やはりいろいろな、町だけでなくて各方面からそういういい、やはり来てもらうためにはいい、参考になるような大学、そういうところとやはり連携しなければならないという部分がありますので、その辺、話をしながら、今後そういう取り組みを進めていきたいというふうに考えています。

 その上で、交流しながら、やはりそういう上ノ国町に対する思い入れを高めると必然的にそういう情報発信とかしていくのかなというふうに思っています。
ただ1つ、私的に心配なのは、ネット社会というのはいい情報だけでなくて、やはり悪い情報も簡単に流れる心配があります。そういう分、ネットを、今のネット社会というのは悪い情報というのはどんどん広まる可能性もありますので、その辺については慎重に取り組みを進めていかなければならないというふうな部分は持っております。

再々質問・尾田議員
 ですから、その交流する相手もちゃんとして選ばなきゃならないということなんですよ。その相手も見きわめながら、上ノ国に大いに交流してもらう、ここはわかります。
では、その交流させて、交流する段階で、どこの範囲でこれまでやってきたのか。交流させてきているのか。

 それを本当に、まずは行政職員の皆さん、いろいろなつながりの中で中心になって、また何人かの町内の若手青年グループとも交流もあるだろうけれども、より広く町民の皆さんとそれぞれ交流できるようなままでこの視野を広げて展開していかなければ、一部の人の範疇の中での交流だけになって町民全体のものにならないわけです。

 厚沢部の例は、第1次産業に係わった女子協力隊は、第1次産業の厚沢部の農業をどんどん振興させるために、厚沢部の、農業の後押しのために活動をしていってくれるわけです。
 そういう目的を持ちながらそれぞれの交流人口をふやさせていって、町民との交流の範囲を広げていくという体制が、目標を持って取り組んでしかるべきだと思うわけでありますがその点でいかがかお伺いします。

答弁▼総務課長
 何を目的にするかというのは、今の段階でなかなか答弁できない部分であります。当然相手先もあるでしょうし、また、こちらのほうの受け入れ側の問題もあるでしょうし、それについては、相手を見きわめながら、こちらの、例えば町内に募集をかけるなり、また、町内では、今、先日も新聞などで出たように、若手のメンバーで一所懸命活動している若者も出てきていますので、そういう方々のこういう交流の場に参加できるような形をとるのが一番いいのかなというふうに思っていますので、今、目的については、具体的にはなかなか答弁できませんけれども、そういう活動を通じながらどんどん交流を広めていく必要があるのかなというふうに考えております。

質問・尾田議員
質問4 若い世代の移住促進施策の実現を

 わが町の子育て施策の充実においては、赤ちゃんから高校生までの医療費無料化、妊産婦の検診料は回数制限なしで、交通費も含めて助成しております。10月より基金5億円を10年間積み立てし、保育料の無料化、小学生から中学生までの学校給食費の無料化、留守家庭児童・学童保育所措置費の無料化など、一部制限条例の対象はありますが、無料化を実現させました。

 また、地元高校への通学費の助成など、子供を持つ若い世代が安心して子育てできるまちとして、全国の市町村自治体の中でトップであると言っても過言でない政策の実現を図っており、町民の皆さんがこぞって大いに誇るべきことであります。

 このような子育て施策を一層アピールしながら、お子さんを持つ若い世代の皆さんを、わが町へ移住していただくために、引っ越し料や家賃への助成制度の創設、移住促進住宅の建設など、子育て世代を迎え入れる施策の充実を図っていくべきと考えますが、町長の所見をお伺いいたします。

答弁▼町長
 子育て支援施策につきましては、本年10月から実施した保育料の無料化等により、出産から高校卒業まで、切れ目のない施策を実施することができました。おかげをもちまして、現在、保育所の入所児童数は、10月末現在で昨年度より27人多い、117人となっております。保育所の入所理由を見てますと、「新たに就労する」が最も多く、新たな子育て支援策を実施したことにより、勤労意欲が沸いたことは大変喜ばしく、住民の所得向上が図られるものと評価しているところでございます。

 議員ご指摘の子育て世代を迎え入れる移住促進施策につきましては、町内に住んでいる各世代との整合性を図らなければならないなどの課題もあるため、現在のところ早急に実施する考えはございませんが、若い世代の定住に向けては、今後とも各種施策を検討してまいりたいと存じます。

質問・尾田議員
質問5松前藩にコメを献上した史実がある上ノ国として地酒の醸造開発を

 管内では早くから、せたな町では吟子物語、よしこ、北の白虎、風海鳥(かざみどり)などの4銘柄酒を醸造。奥尻でも地酒づくりを進めております。管内の各町がすでに地元産米を使用した地酒造りに取り組んで一生懸命取り組んでおりますが、歴史に記録された文献はなかったため、北海道の米づくり発祥の地は北斗市・旧大野町文月となりましたが、松前藩に米を献上した史実は、町内木ノ子米が献上されていたことが、上ノ国村史に記載されているところであります。

 その中で、上ノ国町が今日に及んでもまだ地酒が十分醸造されていないことなど大変残念なことであります。町が米づくり農業者に呼びかけて、「地酒開発研究会」等を組織していただき、町と一体となった取り組みを図るべきと考えますが、町長の所見をお伺いいたします。

答弁▼町長
 米の生産調整が2018年度をめどに廃止されることが決定され、生産者や農業団体が需要に応じた生産量を判断する制度への移行が検討されている現状から、酒米等の栽培も選択肢の1つであると考えられます。
しかしながら、議員ご指摘のように、過去に町内において地酒を委託製造して販売した経緯がありますが、残念ながら売れ行き不振等により1回きりで終わっておりました。そのため、地酒を醸造開発するとしても、単発で終わることのないようにするため、販売の可能性と併せて、生産農家の協力が必要なことから、まずは、米生産農家等への意向調査を検討したいと考えております。

再質問・尾田議員
 地酒の醸造でありますけれども、本当にかなり前に上ノ国でも酒づくりしてきた経過があります。これも長年歴史あるせたなの地酒づくり、これは単発でなく続いてきているわけであります。また、木古内のみそぎの舞も、これも単発で終わっていないと。その点では、ほかの町のそういう継続してずっと、その1つの町のお土産、名物の地酒として定着して今日まで至ってきているのが、どういうこの経過でなっているのか。

 その点は十分認識して、地酒では米農家、町内の農家の皆さんにも、こういうことでやってきているので、何とか上ノ国に1つのそういうお土産、地酒づくりに挑戦していくこの機運を盛り上げていくためにも、そういうところを十分把握しなければだめだと思うので、その点ではどのように認識しているのかお伺いいたします。

答弁▼町長
 今回、尾田議員のほうから地酒のって言ってました。ただ、御存じのとおり、私は一切今まで地酒という項目を出していませんので、担当自体が、出た時点で検討したというのが正直な答えであります。

 今言いましたように、問題は、私はさまざませたな、木古内とあります。ですが、1つ尾田さんに理解してほしいのは、ここで米をつくって、全く違うところの空気と酵母でつくった酒が本当に、尾田議員いつも言うように本物なのかなと。本来は、今の山口県の岩国に旭酒造ってあります。そこは若い杜氏を呼んで、そしていろいろなお酒をつくって外国まで輸出していると。私は本物をつくるのであれば、ここの地でつくらなければ、尾田議員いつも言う本物でないと思います。

 実は、そういうことで、江差の町長も、地酒という項目出してますんで、実は、先日彼と会った中で、彼もやりたいという中で、ただ、今言いましたように本物でなければだめだよという話の中で、彼自体は、じゃあ、うちの町に昔つくった酒蔵があるだろうということで、そしたら、あなたのところでそういうものをつくれば、うちのほうでも、もしやる農家がいるのであれば一緒にやったらどうかという話はしています。

 当然、杜氏が必要ですから、じゃあそこで、協力隊員として杜氏を呼んで、具体的にですよ、ただ来てくれじゃなく、こういう形で3年から5年以内に起業するという者ができるのであればそういう方向もあるなという話はしています。

 ですから、今、我々が町として、農家に呼びかけるにしても、まだ正直言って土台はありません。たった今来てすぐって言ったって誰もうんと言いません、はっきり言いまして。特に、前に失敗した例もありますので、そこは十二分に詰めた中でこれからやっていかなくてはならない大きな課題だとそう思っていますので御理解願います。

質問・尾田議員
質問6町内湯ノ岱中ノ沢地区に路線バス停の設置とJR江差線中の沢橋梁の再利用の要請を

 町内湯ノ岱中ノ沢地区の皆さんはJR江差線廃止後、代替バスが運行されましたが、湯ノ岱停留所まで湯ノ岱小学校の坂道を上って歩かなければならず、高齢者には大変難儀をなされております。中ノ沢地区にバス停の新設を町に要望なされていると思いますが、いかがかお伺いいたします。

 また、中ノ沢地区の7世帯の皆さんが、中ノ沢川とJRの線路に挟まれた飛び地に、篤志の方から用地を借り墓地として使用しております。これらの方々は、普段はとく長靴で川をこいで墓参しております。雨が増水すると墓参が困難となっている状況にもあります。JR江差線が廃止されたいま、JR江差線中ノ沢鉄橋、約25メートルぐらいありますが、その解体されることなく墓参道に利用できればとの願いがあるようでありますので、関係者の思いが実現できるよう、JR北海道と交渉していただきたいと思いますが、町長の所見をお伺いいたします。

答弁▼町長
 湯ノ岱中ノ沢地区へのバス停留所の設置につきましては、本年11月に地区住民より要望がありましたので、運行事業者である函館バス株式会社と協議したところ、来春の設置に向けて準備を進めてまいりたいとの回答を受けております。

 次に、JR中の沢橋梁の再利用についてでございますが、撤去工事はJR北海道から委託されて町が行うこととなっております。鉄道が廃止された現状において、当該橋梁を撤去することは、今後の保安管理を考慮した場合に致し方ないものであると考えておりますが、当面は撤去を先送りして、墓地への通路として存置するようにしてまいりたいと考えておりますので御理解願います。

質問・尾田議員
質問7道しるべマップ大看板の設置を

 北海道新幹線の新車両が津軽海峡トンネルを試験運行して通過いたしました。開業が目前となり、新幹線が停車する木古内町と隣接する上ノ国町として、町の道しるべマップの大看板を作成し、町内の主要箇所に数カ所設置し、町のアピールや宣伝を積極的に行うべきと考えますがいかがか、町長の所見をお伺いして1回目の質問とさせていただきます。

答弁▼町長
 北海道新幹線平成27年度末開業に向け、地域の魅力を発信するため、檜山・渡島の公共機関や関係団体が連携・協力しながら、ポスターやDVDなどを作成し、仙台・盛岡を中心とする東北地方で観光PRに取り組んでいるところでございます。

 また、先月には観光客誘致の取り組みを推進していくことを目的とした青森県・函館デスティネーションキャンペーン推進協議会が設置され、当町も会員となったところでございます。
このようなことから、大看板設置の御提案については、観光客などの利便性向上を図るため、積極的に検討してまいりたいと考えております。

再質問・尾田議員
 大看板についてはそのとおりで、私は、町の観光マップのあのマップが一番適切な、その町のアピールしていく、とりあえずの大きな看板になるのではないのかなと。本当に、新幹線が来るので町内の湯ノ岱地区とか、また、もちろん役場前、小砂子方面に立てるとか、主な人の集まるところに、やはりこれも早急に、この事業計画をして進めていくべきだと思うわけでありますので、改めて、具体的なそういう方向づけについてどのように考えているのかお伺いさせてもらいます。

答弁▼水産商工課長
 現時点では、まだ新幹線が木古内駅に何時の便、何便とまるのかということがまだ不明確だということと、今、さまざまな観光関係の団体で、特に、この地方を含めまして二次交通の問題ございます。

 その辺の検討結果を踏まえながら、設置場所の検討ですとかそういうことをしていかなくてはいけないのかなというふうには考えてございますので、設置は非常に必要なことだというふうに認識しておりますので、少し時間をかけながら設置していきたいというふうな検討をしていきたいというふうに考えております。





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