所管事務調査

おだっちの菜の花油

2009年03月19日 16:47

 平成21年第1回町議会定例会開会の11日、総務文教常任委員会の閉会中の所管事務調査報告が行われました。

 おはようございます。
 総務文教常任委員会から閉会中の継続調査について、その経過と結果をご報告いたします。
本委員会は、去る一月二十八日、委員五名が出席して役場・連絡調整室において総務文教常任委員会を開催し、文化財の保存・保護、管理などに関することについて、所管事務調査を実施いたしましたので、その結果をご報告いたします。

 上ノ国町文化財保護条例に基づいて町が指定している文化財は、全部で三十五件の指定状況となっております。
 この内訳として、有形文化財では上ノ国八幡宮本殿、清浄寺本堂、久末家住宅の三件が建物として、円空作観音座像四点など二十九件が美術工芸品として指定されており、このほかに有形民俗文化財としての円空作観音座像一件、無形民俗文化財として大留獅子舞及び石崎奴の二件が指定されております。

 上ノ国八幡宮本殿については、平成十九年十一月、上ノ国町史跡整備検討委員会の専門家による調査の結果、これまで考えられていた一千七百七十年より遡る、一千六百九十九年の建築物であることが明らかにされたことから、文化財としての今後の位置づけが注目されるところであります。

 町指定文化財の保護・管理については、それぞれの所有者によるものとされており、町としての特段の予算措置はなされていないところですが、将来的に維持・保存に限界が予想され、保存状態の劣化が懸念されるものについては、管理のあり方について今後の検討も望まれるところであります。

 国指定重要文化財・上國寺本堂の保存修理事業の実施概要については、平成二十年十月二十七日に開催された町との議員協議会において明らかにされたところですが、国庫補助事業として平成二十年度から二十二年度までの三箇年にわたり、総事業費約一億七千万円で半解体修理が計画され、第一期工事はすでに平成二十年十二月二十三日より着工されております。
 この保存修理に対する町費支援についての協議があったところでありますが、町費負担が国庫補助残に対する道費補助の前提とされているということもあり、このたびの所管事務調査の実施のなかで本委員会としても十分に理解できるものとするところであります。

 旧笹浪家住宅、上ノ国八幡宮、上國寺そして史跡勝山館跡と、これら歴史遺産の効果的公開、利・活用を図るうえで観光バス駐車可能な駐車場の整備が長年の懸案事項となってきたところですが、このほど国の平成二十年度第二次補正予算において創設された交付金制度を活用することにより、この展望が開けようとしていることは誠に喜ばしい限りであります。

 年々減少してきている勝山館跡ガイダンス施設、及び旧笹浪家住宅観覧者数の増加対策として、公開展示の創意工夫、あるいは効果的普及宣伝のあり方など、検討されるべき事項が何点かあるなかで、この駐車場の整備はひとつの大きな要因となるものと期待するものであります。

 次に、総務文教常任委員会は諸般の情勢を鑑み、本・定例会においては閉会中の継続調査の申し出をしないことに決定いたしました。以上、ご報告いたします。



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