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2007年11月20日

なぜ90億円の借金つくったのか?ふるさと高校生議会

   なぜ90億円の借金つくったのか?ふるさと高校生議会

11月19日午後1時30分より、平成19年度「ふるさと高校生議会」が、上ノ国高等学校2学年(A・B37名)を代表して、7人の議員が、「何故90億円の借金をつくってしまったのか」「訪問介護サービスもっと増やしたら」「教育予算の増額を」「町の活性化につながる観光アビールを」など、ふるさとを思う高校生の思いを町長に質問しました。

松谷美咲さん(2B)が議長を務め一般質問の議事進行を図りました。質問事項は次の通りです。

質問者 太田 宣利 議員
質問事項
【町の借金について】
 私の質問は、町の借金についてです。
 町は現在、約90億円の借金があり、年間約8億円強を返済しております。
このままの状態でいくと約10年間で返済が終わる予定となっておりますが、きちんと計画どおり返済し終えるのでしょうか。今後、まだ借金が増える可能性があるのでしょうか。また、何故90億円もの借金をつくってしまったのかお聞かせ下さい。


答弁(町 長)
 7番、太田 宣利( おおた のぶとし) 議員のご質問にお答えいたします。
ご指摘のとおり本町には一般会計、特別会計を合わせ約90億円の借金があります。長引く経済不況や地方交付税の大幅な削減などにより、大変厳しい状況にありますが、計画どおり返済するため財政運営をしております。

 次に、今後まだ借金が増える可能性があるかということについては、財政運営を見直した自立プランに沿い、皆さんの生活に付随する道路の改良、住環境の整備等緊急に迫る事業を実施するうえでの借金はやむを得ないと考えておりますが、現在は借金よりも返済額の方が上回っている状態です。

 また、何故90億円もの借金をつくってしまったのかというご質問ですが、大きな要因としては、町民皆さんの要望を受けて、皆さんが勉強してこられた町内の小学校、中学校、現在通っておられる上ノ国高校の建設、老朽化の進んだ公営住宅の建て替え、下水道などの環境整備事業が考えられます。

質問者 吉見 梓 議員
質問事項
【介護保険サ-ビスについて】
 私の質問は、介護保険サ-ビスについてです。
 上ノ国町は高齢者が年々増えています。その中で寝たきりの老人などの家庭を定期的に訪問して、介護をする「訪問介護サ-ビス」をもっと増やしてほしいと思います。また、足腰の弱い高齢者のために、階段の手すりを設置したり、車イスを利用している人の負担を軽減するために緩やかな坂を造ってほしいと思います。そして高齢者にとって住みやすい、街づくりをしてほしいと思いますので、町長のお考えをお聞かせ下さい。


答弁(町 長)
 1番、吉見 梓(よしみ あずさ 議員の)ご質問にお答えいたします。
 国全体と同様、上ノ国町も高齢化が進み、平成19年10月末では人口が6,470人に対して、65歳以上高齢者は1,938人を占め29.95%と約3人に1人が高齢者という状況にあります。
 さて、こうした状況の中で、現在在宅で生活をされている寝たきりの方等は、介護保険サービスや町独自の在宅サービスを利用されておりますが、介護保険サービスは介護の状態により、軽い状態の要支援1から一番重い要介護5までに認定区分されてから、本人やご家族が希望する在宅サービスを利用することになります。
 現在、訪問介護サービスは90件、訪問看護サービスは72件、通所サービスは87件の方がそれぞれ利用され、本人がサービス利用料の一割負担をしております。

 さて、訪問介護サービスについては、受診介護のサービス、入浴などの身体介護のサービス、自宅における、家事や食事などを行う家事支援サービスなどありますが、いずれも本人や家族が利用したい、と希望していただかなければ、サービスは利用できません。
 また、足腰の弱い高齢者のための手摺りなどに対しては、介護保険サービスによる住宅改修の制度があり利用されておりますし、トイレ設備や入浴設備に関する福祉用具購入サービスもあります。
 ご質問の、車いすの利用者にとって緩やかな坂の設置ということにつきましては、町内で一部利用出来る所もありますが、町全体となりますと、福祉行政全般を含めた他の事業との調整など、なかなか難しい状況にあります。しかし、障害を持つ高齢者の福祉向上のため、引続き検討していきたいと考えております。


質問者 滝本 帆乃加 議員
質問事項
【教育予算の増額について】
 私の質問は、教育予算の増額についてです。
 私は教育予算を増やしてほしいと思いました。なぜなら、就学資金などの教育予算が増額することにより、高校などへの就学が困難な人が少しでも減ると思いますので、教育予算の増額について町長のお考えをお聞かせ下さい。


   なぜ90億円の借金つくったのか?ふるさと高校生議会

答弁(町 長)
 2番、滝本 帆乃加(たきもと ほのか)議員のご質問にお答えいたします。
就学が困難な児童・生徒に対して、国・道や本町などで様々な助成制度を設けております。
 まず、国の助成制度として、就学困難な児童及び生徒に係る就学奨励についての国の援助に関する法律に基づき、町内の小中学校に在学する児童・生徒が経済的理由により就学にお困りの家庭に対して学用品費や給食費などの就学援助をしています。ただ、この制度は高等学校では対象となりません。あくまでも義務教育を受けている間の制度です。

 では、議員の在学している上ノ国高等学校に修学している生徒に対する助成制度では、どのようなものがあるかといいますと、本町教育予算の中で通学費の助成金として797万円の予算措置をしております。対象としましては、議員もご存じとは思いますが、上ノ国中学校スクールバス適用地域に居住している生徒等、遠距離通学者に対し、交通機関を使用した1ヶ月分の定期券の7割補助を行い、生徒の負担軽減に努めております。

 そして、助成制度とは多少異なりますが、本町奨学資金の貸付制度により、経済的理由により修学が困難な者に対し、奨学資金を無利子で貸し付け、人材の育成に努めております。今年度は1,656万円の予算措置を講じております。奨学資金については、過去の5年間の実績を検証してみますと現在の予算で十分な金額でありまして、もっと皆さんに制度を有効に活用していただきたいと考えておりますし、また、本町の教育予算には直接関係はありませんが、財団法人北海道高等学校奨学会においても、月額の貸付額は異なりますが、道内の公立・私立の高等学校等の生徒に対し、奨学金の貸し付けを行っています。

 その他、中学校体育大会の参加に対する助成、上ノ国高等学校生徒海外派遣事業助成金など、教育予算の充実を図ってきております。
 本町の財政状況は大変厳しい現状でありますが、次代を担う児童・生徒に対しての教育予算を確保し、みなさんが安心して学業に専念できるように努力して参りたいと考えております。

質問者 小田川 弘志 議員
質問事項
【健康づくりセンタ-の運営について】
 私の質問は、健康づくりセンタ-の運営についてです。健康づくりセンタ-には、何度か行く機会がありましたが、その時は、子供達しか利用していなくて、町民の姿はあまり見受けられませんでした。私自身も健康づくりセンタ-の運営方法については、詳しく知らないので、広報活動の方法などを変えてわかりやすいものにしたらと思いますがどのようにお考えですか。また、料理の器(うつわ)などがあると聞きましたので、料理教室などを開いて、たくさんの町民が集まるような行事を企画してみてはいかがでしょうか。町長のお考えをお聞かせ下さい。



答弁(町 長)
 3番、小田川 弘志(おだがわ ひろし)議員のご質問にお答えいたします。
 健康づくりセンターは、高齢者など住民の地域保健福祉サービスを推進する施設として設置されております。
 健康づくりセンターの各種事業としては、高齢者などの健康相談や保健指導、健康診査、各種検診に関すること、又、食生活改善及び栄養指導、地域包括支援センターの運営に関すること、居宅介護サービス事業に関すること、その他保健福祉のための指導及び研修に関することなどを行うこととなっております。

 さて、センターは、年間約6千人の方が利用しており、その利用内容については、赤ちゃんや小学校に入学する前の子どもたちの健診や健康教育、30代以降の大人の方の健康づくりや健康診断、高齢者などの健康づくり教室などのほか、赤ちゃんからおじいちゃん、おばあちゃんまでのいろいろな年齢層の方が利用しています。

 このように沢山の健康づくりや福祉事業に利用されておりますが、その周知については、上ノ国町独自の上ノ国町生涯学習、健康づくりカレンダーや、町の広報紙、新聞等にも掲載しており、今後共、健康づくりセンターが町民に活用して頂けるよう、周知に努めて参りますのでご承知願いたいと思います。



 また、子供も、大人も健康に育つために、料理教室も開催しておりますが、健康づくりセンターで行う場合と、各種の物品を準備して出前でおこなう、地域での料理教室があります。
このような料理教室も含めて今後とも、同センターの効果的な運営に努めて参りたいと考えております。

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質問者 奥寺 裕哉 議員
質問事項
【高齢者向きの各種イベントの開催について】
 私の質問は、高齢者向きの各種イベントの開催についてです。
 現在、上ノ国町に来る観光客の数は多いとはいえない状況にあります。また高齢化が進んでいて、上ノ国町内においても老人が増えている現状にあります。しかし、上ノ国町のイベントは高齢者向きとはいえないと思います。
 そこで、高齢者を中心とした町民や観光客が楽しめるイベントを開催してはいかがでしょうか。例えば何かの教室を開いたり、大規模なパ-クゴルフ大会などが良いと思いますので町長のお考えをお聞かせ下さい。


答弁(町 長)
 4番、奥寺 裕哉(おくでら ひろや)議員のご質問にお答えいたします。
 上ノ国町の高齢者人口は1,938、人で、全人口の約30%を占めており、高齢化が進んでいる状況にあります。
 さて、高齢者向けのイベントを、というご質問でありますが、町内には老人クラブ連合会による年間の各種活動計画があり、活発に実施されておりますほか、パークゴルフやゲートボールによる大会などは定期的に行われております。

 更に、高齢者のスポーツ大会も年1回行われており、各町内会毎の敬老会も地区の皆さんの創意工夫で開催され、お年寄りの楽しみの一つとなっております。 このほか、有効町村交流では、市浦町とのゲートボール大会も継続されており、高齢者を対象とした大規模なイベントを開催することについては、その必要性や会場確保等に問題がありますのでご理解をいただきたいと思います。

質問者 竹内 直也 議員
質問事項
【上ノ国町の観光について】
 私の質問は、上ノ国町の観光についてです。
 現在、上ノ国町の観光は決して集客状況が良いとはいえないと思います。上ノ国町には、文化財や海産物など、他の町には無いものがたくさんあります。うまくアピ-ルをすることができたら、観光客も増えると思いますし、町の活性化につながると思いますので、特産品や観光名所を広くアピ-ルしてほしいと思いますので、町長のお考えをお聞かせ下さい。


答弁(町 長)
 5番、竹内 直也(たけうち なおや)議員のご質問にお答えいたします。
 上ノ国町への観光客は、年間おおよそ十万人前後で推移しております。
観光客の誘致にあたっては、上ノ国町観光協会が主体となり、夷王山まつり、産業まつりなどのイベントを開催して集客を図るとともに、観光パンフレットを作成し、旅行会社や道の駅等観光関係機関へパンフレットを配布してPRに努めています。

 また、共通した歴史的な繋がりをもつ近隣の江差町、松前町との3町による広域的な観光PRも道内外で行っております。
 上ノ国町への集客対策として、より効果的にPRするため、今後とも観光協会と連携を図りながら上ノ国町の特徴ある勝山館ガイダンス施設や旧笹浪家、上ノ国八幡宮などの観光資源や特産物を積極的にアピールして参りたいと考えております。

質問者 中里 唯 議員
質問事項
【大型店の誘致について】
 私の質問は、大型店の誘致についてです。
 現在、上ノ国町の商店や雇用状況は充実しているとはいえません。ス-パ-などの大型店を誘致し、人がたくさん集まるようになると、消費の拡大や雇用状況の改善が見こまれると思いますが、現時点ではそのような大型店を誘致する可能性がありますか町長のお考えをお聞かせ下さい。



答弁(町 長)
 6番、中里 唯(なかさと ゆい)議員のご質問にお答えいたします。
都市と地方の経済格差が広がる中、地方の雇用情勢は大変厳しい状況にあり、その対策が求められています。
 議員、ご提案の大型店の誘致は雇用創出に繋がる一つの対策ではありますが、ご存じのとおり当町には既に2店のスーパーがあり、それぞれ特徴を生かした営業活動を行っております。
 一方、町内各地区の小規模商店は経営が厳しくやむを得ず閉店されているところもあるのが現状でございます。

 大型店の出店には周辺の消費者人口を検討することが欠くことのできない重要な要素でありますが、現在、上ノ国町の人口は10月末時点で6,465人と近隣町と同様に減少しており、このような状況を踏まえますと、既存のスーパー2店で十分消費者の需要に応えているものと推察されます。
 このようなことから町では新たな大型店の誘致は今のところ考えておりませんが、雇用拡大に繋がる企業誘致、町の産業振興は積極的に推進して参りたいと考えております。



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Posted by おだっちの菜の花油 at 19:56│Comments(0)
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