2022年06月23日
JOC「札幌招致」に「やめませんか?」の声が続々
東京五輪の経費は1兆4000億円! 半額以上が税金、
赤字を出し続ける「負のレガシー」…
JOC「札幌招致」に「やめませんか?」の声が続々
SmartFLASH - 昨日 17:53
赤字を出し続ける「負のレガシー」…
JOC「札幌招致」に「やめませんか?」の声が続々
SmartFLASH - 昨日 17:53

理事会に臨む東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の
橋本聖子会長(左)と東京都の小池百合子都知事。(写真・共同通信)
東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の理事会が6月21日、東京都庁で開かれ、最終的な大会経費が1兆4238億円に上ったと公表した。招致決定前の2012年に示された経費は7340億円で、結果的には予定の2倍の経費がかかったことになる。
JOC(日本オリンピック委員会)の山下泰裕会長は、理事会で
「現在、われわれは札幌市とともに、五輪・パラリンピックが一体となって(招致に)取り組んでおります」
「JOCとしてもスポーツの価値を守り、つくり、伝える、というビジョンのもと、組織委員会解散後も東京大会のレガシーをつなぎ、スポーツがよりよい社会づくりに寄与できるように取り組んでいきます」
と語り、2030年冬季五輪・パラリンピックの札幌市招致への意欲を示した。
これに対し、ネットでは辛辣な声が。
《「レガシー」ねぇ… 聞こえは良いが結局は負の遺産じゃねぇかよ》
《また有耶無耶に税金を無駄遣いされる。冬季札幌五輪やめませんか?》
《オリパラが開かれたら、札幌にも毎年赤字の「レガシー」ができちゃうってことち??絶対やめてほしいっち》
「東京五輪・パラリンピックの経費1兆4328億円のうち、東京都と国の公費負担は総額の55%、7834億円にもなります。公費とはつまり税金です。
ここまで費用が膨らんだ大きな要因は、競技会場の整備費です。東京五輪・パラリンピックでは7つの競技施設が新設されました。1569億円をかけた国立競技場は今後、民間に運営権を売却する予定ですが、24億円と見込まれる年間維持管理費がネックとなり、難航しそうです。
残る6つのうち5施設は、年間収支が赤字となる見通しです。その総額は年間10億円以上になります。これらの赤字も今後、税金で負担することになります」(社会部記者)
まさに“負のレガシー”なのである。
「札幌市は2030年冬季五輪・パラリンピック開催を目指していますが、2022年4月に地元紙の北海道新聞が行った世論調査では、『賛成』『どちらかといえば賛成』が42%、『反対』『どちらかといえば反対』が57%でした。市では3100~3700億円と見積もっていた経費を、2021年11月に既存施設を有効利用する方針を示し、2800~3000億円に下方修正しています。それでもなお、不信感が強いということでしょう」(同前)
1998年の長野冬季五輪でも“負のレガシー”は問題となった。施設整備のための借金返済には20年かかり、ボブスレー施設は赤字が続き、2018年に運用休止となった。
「レガシー」とは「遺産」を意味する言葉だが、もうひとつ「時代遅れの」という意味もある。時代遅れの大イベントに、地元の「待った」がかかるのは当然だろう。
2022年02月19日
パシュートとほぼ同じ場所で…高木菜那が
パシュートとほぼ同じ場所で…高木菜那が
マススタート予選で転倒 北京五輪で三たびアクシデント
スポーツニッポン新聞社
マススタート予選で転倒 北京五輪で三たびアクシデント
スポーツニッポン新聞社
◇北京五輪第16日 スピードスケート・マススタート女子1回戦(2022年2月19日 国家スピードスケート館)


高木菜那 (C) スポーツニッポン新聞社
18年平昌(ピョンチャン)大会で同種目の初代女王に輝いた高木菜那(29=日本電産サンキョー)は、1回戦2組で登場も、14位で決勝進出ならず。連覇の可能性がついえた。
残り1周で先頭に立った高木菜だが、最終コーナー中間付近でバランスを崩して転倒。立ち上がってゴールまで滑りきったものの、中間でのポイントを獲得していなかったため、予選敗退が決まった。
平昌では団体追い抜き(パシュート)と合わせ、冬季五輪で日本女子初の金メダル2個を獲得する快挙を成し遂げた高木菜。1500メートルでは同走者との接触により失速して8位、団体追い抜きでは残り60メートルで転倒する不運に見舞われ、銀メダルにとどまった。集大成と位置付ける大会の最終種目に臨んだが、団体追い抜きとほぼ同じ場所で転倒。三たびアクシデントに見舞われる形で3度目の五輪を終えた。
2022年02月18日
「選手たちが長く続かない」「いわゆる使い捨てのような状態」
鈴木明子さん、ROCフィギュアの現状について
「選手たちが長く続かない」「いわゆる使い捨てのような状態」
2022/02/18 サンケイスポーツ15:02
「選手たちが長く続かない」「いわゆる使い捨てのような状態」
2022/02/18 サンケイスポーツ15:02
© サンケイスポーツ 鈴木明子さん

元フィギュアスケート選手の鈴木明子さん(36)が18日放送のTBS系「ゴゴスマ~GOGO! Smile!~」(月~金曜後1・55)にリモート出演。北京冬季五輪のフィギュアスケート女子でドーピング問題が発覚した15歳のカミラ・ワリエワ(ROC)が暫定4位で終わったことについて言及した。SPトップのワリエワはジャンプで2度転倒するなど失速し、合計224・09点で暫定4位。昨年12月のドーピング陽性が判明しながら出場が認められたが、ミスが相次いだ。
番組では、演技後にトゥトベリゼコーチから「なぜ気を緩めたの?」などと叱責され、号泣するワリエワの映像などを放送した。コメントを求められた鈴木さんは「ワリエワ選手が、ここまでミスが続くことが今シーズンの中で見たことがなかった。私も解説をしていて見ていることが、つらくなってしまいますし。状況を受け止めることが難しくなって、非常に困惑しました」と複雑な表情。トゥトベリゼコーチについて問われると、「今のフィギュアスケート女子で次から次へと素晴らしい選手たちを輩出しているコーチだし、チームだと思う」としながらも、「選手たちが長く続かない。数シーズンで違った子が同じ門下生からチャンピオンになっているという現況があります。いわゆる使い捨てのような状態になっている、というのが外から見た印象です」と私見を語った。
2022年02月18日
悲劇の15歳も使い捨てるロシア・フィギュア界の深い闇
ワリエワは無冠で“強制引退”か…悲
劇の15歳も使い捨てるロシア・フィギュア界の深い闇
日刊ゲンダイDIGITAL 2022/02/18 11:45
ワリエワは何度も転んで…(C)JMPA© 日刊ゲンダイDIGITAL ワリエワは何度も転んで…(C)JMPA
無冠のまま、氷の上から去ることになるかもしれない。
劇の15歳も使い捨てるロシア・フィギュア界の深い闇
日刊ゲンダイDIGITAL 2022/02/18 11:45
ワリエワは何度も転んで…(C)JMPA© 日刊ゲンダイDIGITAL ワリエワは何度も転んで…(C)JMPA
無冠のまま、氷の上から去ることになるかもしれない。

17日のフリーで何度もジャンプミスをするなど、141.93点で、82.16点のショートプログラム(SP)と合わせて4位となった、ロシア・オリンピック委員会(ROC)のカミラ・ワリエワ(15)。金メダル候補といわれながらもドーピング疑惑で世界中から批判を浴びただけに、平静なスケーティングができなかったのだろう。演技後は両手で顔を覆い、キス&クライでも涙で顔を歪ませていた。
そんなワリエワに待ち受けるのが、ロシアの「切り捨て」ではないか。
今大会に出場したワリエワ、トルソワ、シェルバコワを指導するエテリ・トゥトベリーゼ・コーチは通称「鉄の女」。厳しい指導のみならず、スケート場を「工場」、選手を「原材料」と表現する。その言葉に従えば、ワリエワは「製品」だろう。つまり、ドーピングという「いわく」がついた「製品」は、もはや用済みになっても不思議ではないのだ。
そもそも、近年のロシアのフィギュア選手は、五輪に限れば1大会限定の「使い捨て」が多い。2018年の平昌五輪金メダリストのザギトワはまだ19歳ながら、今季の強化指定メンバーから除外。現在はインフルエンサーとして、テレビ番組の司会やモデル、タレントとしても活躍し、北京五輪も取材で訪れている。
ラジオノワ「16歳は決して若くない」と衝撃発言
ザギトワに加えて同じく平昌銀のメドベージェワ、14年ソチ五輪金のソトニコワも、五輪に出場したのは1回のみ。ただでさえ選手寿命が短く、それでいて候補となる「原材料」は山ほどある。世界選手権で活躍したラジオノワは15歳の時、「私はもうすぐ16歳だから、決して若くはないんです」と発言し、衝撃を与えた。
ロシアのアスリート養成施設「サンボ70」は国家の全面的な支援を受けている。つまり、すべてにおいて政府の息がかかっているも同然なのだ。
ワリエワが表彰台を逃したことで、予定通りメダル授与式も行われる。ロシアにとっても、これ以上の波紋を広げずに済んだ。
ワリエワのドーピングがシロかクロか、本人が現役続行を希望するか否かにかかわらず、このまま表舞台から消える運命だとすれば、返す返すも恐ろしい国である。
2022年02月18日
女子フィギュア「銅」坂本花織
女子フィギュア「銅」坂本花織
「完成度」ターゲットに難プログラムに挑んだ努力が結実
2022/02/18 14:48
「完成度」ターゲットに難プログラムに挑んだ努力が結実
2022/02/18 14:48
2月17日、北京五輪フィギュアスケート・女子フリーの演技をする坂本花織© AERA dot.
提供 2月17日、北京五輪フィギュアスケート・女子フリーの演技をする坂本花
織提供 2月17日、北京五輪フィギュアスケート・女子フリーの演技をする坂本花

2月17日、北京五輪フィギュアスケートの女子フリープログラム(FP)が首都体育館で行われた。ドーピング問題の霧が晴れぬ中、ショートプログラム(SP)に続く自己ベストの演技で銅メダルを獲得したのが日本の坂本花織だ。
昨年10月、北京の同じ会場で開催されたアジアンオープントロフィー。ロシア女子が一人も参加せず、勝てるはずだったこの大会で、坂本は表彰台の中央を逃した。ショートプログラムで首位に立ちながら、フリーで精彩を欠き125.58点。8.87ポイント差をひっくり返され、優勝を三原舞依に譲った。
坂本が苦労していたのは、振付師のブノワ・リショーが彼女に与えた難解なプログラム。ドキュメンタリー映画のサウンドトラックを中心に、女性の抑圧からの解放や自立、自己の尊厳の再確認を訴える、メッセージ性の強い4分間だ。コロナ禍で対面での振付もままならない中、8月の地方大会では3年前のフリー「ピアノ・レッスン」を再演。この試合ではノーミスの演技で優勝したことから、一時はプログラムを変更することも考えたという。
しかし、逡巡の時間は短かった。リショー氏の強い勧めもあったが、何よりも坂本本人が、この難プログラムと共に五輪シーズンを戦い抜くことを決意したのだ。
苦闘の成果は、北京の氷の上に表れた。アジアントロフィーとの最大の差は、 出来栄え点だ。10月にはトータルで6.97点しか付かなかったGOEだが、今回は16.88ポイントを稼ぎ出している。「完成度」をターゲットにひたすら積んできた鍛錬が、正しく結実した証だ。
一つ一つの要素に対して「良い出来栄え」と評価されれば、当然演技全体の構成点も上がる。特に、スケーティングスキルについては、フリー滑走全25名の中で最高の評価を得た。技術点のみに依存することなく、プログラム全体の完成度をひたすらに追求した結果が、フリーでの自己ベスト3点更新という数字に表れている。
今回、ドーピング問題の渦中にあったカミラ・ワリエワ(ROC)は、SP首位のリードを守り切れなかった。精神的な動揺が抑えきれなかったのか、2度のジャンプ転倒を含むミスを連発。蒼ざめた顔で氷上を降りると、キスアンドクライで点数が出た時にはついに号泣。コーチらに肩を抱えられながら、会場を去った。
ワリエワが表彰台を逃したことにより、3位以上の順位は確定。既に行われた氷上でのマスコットセレモニーとは別に、18日夜にはメダルセレモニーも開催される。
疑惑が晴れぬままの15歳の選手を競技の場に送り出したことについては、非難の声が上がっている。一方で、日ごろから厳しいドーピングチェックを遵守しながら今回の騒動に巻き込まれた他の選手たちも、本来不要なストレスにさらされた。坂本も、SP終了後の記者会見で執拗にコメントを求められ、困惑した表情を見せていた。
異様な雰囲気の中、重圧に打ち勝って自らの演技を表現し尽くした、誇るべき坂本の銅メダル。日本女子の五輪表彰台は、2010年バンクーバー五輪銀の浅田真央さん以来だ。5位入賞の樋口新葉もまた、浅田真央さん以来の「SPとFPでのトリプルアクセル成功」を成し遂げた。どこかすっきりしない幕切れとなった女子フィギュアだが、日本の同級生コンビは、曇りなく輝かしい結果を出した。(菱守葵)
※週刊朝日オンライン限定記事
2022年02月17日
キム・ヨナがワリエワ薬物摂取に噛みついた!
キム・ヨナがワリエワ薬物摂取に噛みついた!見え隠れする「私怨」と「ビジネス戦略」
日刊ゲンダイDIGITAL - 35 分前
日刊ゲンダイDIGITAL - 35 分前
ワリエワ騒動で世界中から賛同の声を集めているのが、元世界女王のキム・ヨナ(31)である。

アイスショーやモデルとして活躍するキム・ヨナ(右) (C)ロイター/Star News

アイスショーやモデルとして活躍するキム・ヨナ(右) (C)ロイター/Star News
■「ドーピング規定に違反したアスリートは競技に出場できない」
日本では浅田真央の最大のライバルとして認知されるその2010年バンクーバー五輪金メダリストが、疑惑の女王候補に噛みついたのがフィギュアスケート女子SP開幕を翌日に控えた14日のこと。自身のインスタグラムに英語で、
「ドーピング規定に違反したアスリートは競技に出場できない。この原則は例外なしに守られなければならない。すべての選手の努力と夢は同様に大切だ」
と投稿すると、瞬く間に世界中から集まった賛意を示す「いいね!」は実に31万超。その中には右足首のケガで北京五輪出場がかなわなかった日本のエース紀平梨花(19)も含まれていた。
堂々と選手の本音を代弁した元女王の正論が支持されているわけだが、「ワリエワ批判の裏には私怨もありそう」(スポーツライター)といううがった見方も。キム・ヨナは五輪連覇を狙った14年ソチ大会で銀メダル。金メダルはロシアのソトニコワ(25)に譲る形となった。その後、大韓体育会と韓国スケート連盟が審判の不公正な人選をめぐって国際スケート連盟(ISU)懲戒委員会に提訴。審判にロシア連盟幹部の妻が含まれていたことなどを訴えたが、判定は覆らずに、訴えも棄却。現役最後の五輪は後味の悪いものとなった。
こんな話もある。
「キム・ヨナは現在、韓国国内でビジネスマンの卵として注目されています。母親が経営するマネジメント会社に役員として名を連ね、将来的にはその後を継ぐといわれている。キム・ヨナ自身はアイスショーやファッション誌のモデル、CM出演などを主な活動にしていますが、これは母親の会社のイメージアップという目的もあります。会社はキム・ヨナ効果でスポーツ選手との契約が増え、勢力が急拡大。ワリエワ批判によって、結果的に韓国国内での評価をさらに上げることになった」(前出のスポーツライター)
一部韓国紙によると、キム・ヨナは北京五輪での解説者のオファーをすべて断ったと報じられている。第一線からは距離を置いているようにも見えるが、緻密な計画が見え隠れする。
2022年02月17日
ワリエワは五輪出場「見合わせるべき」金メダリストが苦言
ワリエワは五輪出場「見合わせるべき」金メダリストが苦言
デイリースポーツ - 昨日 11:58
デイリースポーツ - 昨日 11:58
元スポーツ庁長官でソウル五輪競泳の金メダリスト・鈴木大地氏が16日、フジテレビ系「めざまし8」に出演し、ドーピング問題に揺れるROC(ロシアオリンピック委員会)のカミラ・ワリエワについて五輪出場は「見合わせるべき」と持論を語った。
鈴木大地氏 (C)デイリースポーツ


ワリエワは昨年12月のロシア選手権で提出した検体が、禁止薬物トリメタジジンに陽性反応を示していたことが今月8日に判明していた。使用についての明確な白黒が決定しないままの状態で15日に女子シングルに出場。ショートプログラム(SP)では1位となっている。
鈴木氏はワリエワについて「選手として、自分の体内に入れる物はすべて自分が責任を負わなきゃいけない」と選手としての自覚が必要とした。続けて「だからどういう事情にせよ(陽性反応が)出たということは責任を負わなきゃいけない」と意図せずに禁止薬物が体内に入ったとしても、責任はあると主張した。
世界アンチドーピング機構の委員を務めたこともあり、現状については「尿をA検体、B検体2つに分けてまずAが出て、次のBがどうかっていうところだとは思います」と冷静に分析。明確に結果は出ていないが「普通Aが(陽性と)出た時点でオリンピックへの出場を見合わせるべきなんじゃないかなっていう風に思います」と持論を展開した。
2022年02月16日
玉川徹氏、ワリエワのドーピング疑惑に
玉川徹氏、ワリエワのドーピング疑惑に
「15歳は子ども。責任が負えないから子どもなんであって」
報知新聞社 2022/02/16 09:27
「15歳は子ども。責任が負えないから子どもなんであって」
報知新聞社 2022/02/16 09:27
東京・六本木のテレビ朝日© スポーツ報知/報知新聞社 東京・六本木のテレビ朝日

16日放送のテレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜・午前8時)では、15日に行われた北京五輪フィギュアスケート女子ショートプログラム(SP)で、ドーピング陽性が発覚したものの出場が認められたロシア・オリンピック委員会(ROC)の15歳のカミラ・ワリエワが82・16点をマークし、首位スタートしたことを特集した。
コメンテーターで出演の同局・玉川徹氏はワリエワ側の「クリスマスに祖父と同じワイングラスで飲み物を飲んだことで心臓の薬が混入した」という主張を受け、「今回、SPも出場できているのは未成年だからですよね。要保護者というか。ロシアのドーピングの問題が大きくある一方で年齢の問題でいろいろ新たな問題が出て来ている」と指摘。
「(薬物が体内に入った)経路に関しても微に入り細に入り、うがち、聞くというのが保護の問題からできませんとなると、また、そういう(年齢の問題が)あるんだなと僕は思いました」と続けた。
さらに「いろいろ新しい競技がオリンピックに出てくると、むしろ大人になる前の方がいいスポーツというのが出て来た。女子フィギュアなんか、そうかも知れない。14歳や15歳の方が素晴らしいジャンプが飛べるんだということになると、こういうことが起きてくるんだろうなと。ただ、15歳は子どもですよ。責任が負えないから子どもなんであって、その子どもに対して、オリンピックで国を背負わせていいのかと。少なくともロシアはそうだよね。そういう国がある以上、年齢の問題というのは責任の取れる年齢の人がやるべきという提案をCAS(スポーツ仲裁裁判所)はしているんじゃないかと思います」と話した。
2022年02月16日
ワリエワの薬物「祖父のグラスの可能性」に「事実であるのであれば凄く難しい
村上佳菜子 ワリエワの薬物「祖父のグラスの可能性」に
「事実であるのであれば凄く難しいところでは」
スポーツニッポン新聞社 2022/02/16 09:01
「事実であるのであれば凄く難しいところでは」
スポーツニッポン新聞社 2022/02/16 09:01
村上佳菜子© スポーツニッポン新聞社 村上佳菜子

プロフィギュアスケーターでタレントの村上佳菜子(27)が16日、フジテレビ「めざまし8」(月~金曜前8・00)に出演。北京五輪のフィギュアスケート女子ショートプログラム(SP)が15日に行われ、昨年12月のドーピング違反が判明しながら個人種目出場が認められたカミラ・ワリエワ(ROC)が82・16点で首位発進したことに言及した。
ワリエワは、冒頭の両手を上げたトリプルアクセルはステップアウトしたが、続く3回転フリップを着氷すると、後半に高難度の3回転ルッツ―3回転トーループを決め、ステップとスピンでも魅了した。前日14日にスポーツ仲裁裁判所(CAS)が資格停止処分の解除は妥当と裁定。ロシア紙プラウダは、禁止薬物トリメタジジンが検出された違反について、祖父の薬が誤って体内に入ったと弁護士らがCASに主張したと報道。心臓疾患を抱える祖父が薬を服用する際に使用したグラスでワリエワが水を飲んだ可能性があるという。
MCの谷原章介に「選手は知らない間に自分が接種してしまったとしても、これは責任を問われる可能性ってあるんですか?」と聞かれた村上は「ありますね」としつつ、「ただ、例えば、このグラスに付いていたとか、例えば食べ物に入っていたっていうところまで選手側はそこまで一つ一つ全部のことに気を遣うってことは難しいかなと思う」とした。
その上で「ビタミン剤だったり栄養剤だったり風邪薬だったり、そういった可能性があるものは必ず医師が大丈夫と言って渡してもらっても、専門の人に聞いてからじゃないと口にしないようにっていうのは、本当に小さい頃からずっと言われてきていることなので、そこに関しては気を付けていますけれども、これがもし事実であるのであれば凄く難しいところではあるのかなと思いますね」と自身の見解を話した。
2022年02月15日
高木菜那「最後、転ばなかったら…悔しい」
高木菜那「最後、転ばなかったら…悔しい」
高木美帆「気持ちの整理をする時間必要」【北京五輪】
中日スポーツ 提供
高木美帆「気持ちの整理をする時間必要」【北京五輪】
中日スポーツ 提供
女子団体追い抜きで銀メダルを獲得した(左から)佐藤綾乃、高木美帆、高木菜那

女子団体追い抜きで銀メダルを獲得した(左から)佐藤綾乃、高木美帆、高木菜那
前回大会を制した日本(佐藤綾乃、高木美帆、高木菜那)は、今季W杯3勝のカナダと対戦。最終周回の最終コーナーで高木菜が転倒し、カナダに先着を許して銀メダル、2連覇はならなかった。
◇
競技後に3選手がインタビューに応じた。内容は次の通り。
―銀メダルでした。レース後にどんな声があったか
高木菜「…でもやっぱり最後、転ばなかったら優勝できたかもしれないタイムだったので、やっぱり悔しいです」
―まだレースが残っています。次に向けて
高木菜「…後で考えます」
―3つ目の銀メダル
高木美「どの銀メダルも違う思いがあって、また1500メートルの時とは違った悔しさというものがある。私の中ではもっと最初の方で何かできたことがあったんじゃないか、後半の戦いの前に、チームのリズムをつくれたんじゃないかという思いがあるので。まだ、どう言葉にしていいか分からないんですけど、これに関しては気持ちの整理をする時間が必要だと思います」
―後半強いカナダ相手のレース
佐藤「ファイナル終わってみて、やっぱりきょうはカナダが強かったんだなと思うレースだった。最後自分たちがゴールしたところで、きっと本当に僅差になったと思うんですけど、(高木)美帆さんと同じく、前半先頭に出た時とか、後半サポートに回った時とかもっとできたことがあったと思う。本当にこの結果自体も悔しいし、自分自身にも悔いが残るレースになった」
2022年02月15日
2試合しかないと思うか、2試合もあると思うかで違ってくる
連敗で4勝3敗 吉田知那美
「(残り)2試合しかないと思うか、2試合もあると思うかで違ってくる」
報知新聞社 - 2 時間前
「(残り)2試合しかないと思うか、2試合もあると思うかで違ってくる」
報知新聞社 - 2 時間前
◆北京五輪 ▽カーリング女子1次リーグ 日本4ー10英国(15日・国家水泳センター)

女子の1次リーグ(L)第7戦が行われ、世界ランク7位の日本代表「ロコ・ソラーレ」は同8位の英国に4ー10で敗れ、今大会初の連敗を喫した。通算4勝3敗。
第1エンドからビッグエンドをつくられるなど、主導権を握れなかった。第8エンドに2点を許し、コンシードした。
リードの吉田夕梨花が「試合の入りから、あまり自分たちのペースをつかめず、アイスが読み切れなかった。3点を2回、前半で取られ、後半に追いつくのも難しくなった」と振り返ると、セカンドの鈴木夕湖「相手が上手なので、しっかりチャンスをものにしないと、点を取られてしまう。しっかり決められるように明日アジャストしていきたい」と米国戦へ気持ちを新たにした。
サードの吉田知那美は「戦っているのは対戦相手というより、自分の持っている20投を、大切に投げられるか。五輪の試合は残り(予選は)2試合しかない。でも、2試合しかないと思うのか、2試合もあると思うかで、気持ちも違ってくる。次は今日よりも、いいプレーができるようにしっかり準備したい」と前を向いた。
スキップの藤沢五月は「昨日と今日の試合、とくに前半で3点取られてしまった部分の反省点が一番大きい。そこはエンドの最初の入り方であったり、ちょっとした工夫で自分たちから変えられるところ。負けてしまったけど、チャンスはつくれていたし、いい部分もあった。いい部分をしっかり継続して、直すところは直す。負けて悔しいけど、残り2試合。4年待って、この舞台にやっと立てたという思いもある。しっかりいい試合を残り2試合やりたい」と話した。
2022年02月15日
女子団体追い抜き銀メダル!
女子団体追い抜き銀メダル!
高木美帆は今大会3個目の銀で日本女子最多6個目メダル
2022年2月15日 17時31分スポーツ報知
高木美帆は今大会3個目の銀で日本女子最多6個目メダル
2022年2月15日 17時31分スポーツ報知
女子団体追い抜きで日本が銀メダルを獲得した。高木美帆(日体大職)、高木菜那(日本電産サンキョー)、佐藤綾乃(ANA)で挑んだ決勝でカナダに及ばず、2連覇は逃したが、2大会連続のメダルを獲得した。リードして迎えた日本は、最終周の最終コーナーで隊列が乱れ、カナダが金メダルを獲得した。
5種目挑戦中のエース・高木美は今大会3個目で、夏冬通じて柔道・谷亮子らを上回る通算6個目のメダルを手にした。13日の女子500メートルでは1500メートルに続いて銀メダルを獲得すると、14日夜にメダル授与式に出席。ハードスケジュールに「体力勝負になってくる」と気を引き締め、準決勝からの2試合を戦い抜いた。
日本は平昌五輪で初めて頂点に輝いた。その後も自分たちが持っていた世界記録をさらに更新するなど強さを見せていたが、海外勢も先頭交代の数を減らすなど戦術の研究を進め、今季のW杯はカナダが3連勝。日本もさまざまな戦術を試してきたが、2位、転倒による8位、2位だった。
今大会の前に先頭交代の数を平昌五輪と同じ3度に戻した。1回戦は高木美が1・75周、佐藤が1周、高木菜が1・5周、高木美が再び1・75周を引っ張る形で2分53秒61の五輪新記録をマーク。準決勝も同じ布陣、戦術でROC(ロシア・オリンピック委員会)を下した。準決勝で前回銀のスケート大国・オランダを破ったカナダに敗れたものの「世界一美しい隊列」で挑んだ。
これにより今大会の日本勢メダル(金2、銀5、銅6)は、過去最多13個(金4、銀5、銅4)のメダルを獲得した18年平昌五輪に並ぶ。今大会で日本選手団の主将も務める高木美は、スピードスケートの日本女子最多に並ぶ1大会5種目にエントリーしており、1500メートル、500メートルの銀に続く3つ目のメダル獲得となる。冬季では単独最多となる通算獲得メダル数を6に伸ばし、夏冬通じて「5」で日本女子最多だった柔道・谷亮子、シンクロナイズド・スイミング(現アーティスティックスイミング)の立花美哉、武田美保を上回った。
2022年02月12日
高木美帆&菜那、再出発!「まずホッとしています」
高木美帆&菜那、再出発!「まずホッとしています」
連覇狙う団体追い抜きは五輪新記録で準決勝へ
2022年2月12日 17時39分 スポニチアネックス
連覇狙う団体追い抜きは五輪新記録で準決勝へ
2022年2月12日 17時39分 スポニチアネックス
◇北京五輪第9日 スピードスケート女子団体追い抜き(2022年2月12日 国家スピードスケート館)

スピードスケートの女子団体追い抜き(パシュート)は、12日に1回戦を行い、連覇を狙う日本は第1組で登場。開催国の中国と同走で、2分53秒60で滑り終えて、いきなり五輪新記録をマークした。これまでの五輪記録は、18年の平昌五輪で日本が記録した2分53秒89だったが、1回戦で早くも更新した。
これにより日本は1位通過。ライバルのカナダが2位、オランダが3位と続いた。4位はROCで、日本は15日の準決勝でROCと対戦することが決定。決勝も同日15日に行われる。
日本は高木美帆、佐藤綾乃、高木菜那の3選手でスタートし好発進。得意にしていた7日の女子1500メートルでは、18年平昌王者のイレイン・ブストに及ばず、無念の銀メダルに終わった高木美帆(27=日体大職)も、チームをけん引した。
高木美帆は「まだ評価するのは難しいが、順当に進められたのは、まずホッとしています」と1位通過に一安心した。佐藤は「今年からきょうまで本当に色々な作戦を練って試して、うまくいったもの、いかなかったものあったんですが、きょうはとにかく予選1位通過をすることが目標だった。まだ終わっていないが、ベストのレースはできた」と話し、高木菜那は「カナダとコンマ3しか、差がないということで、自分たちも出し切ったレースをしての差なので、まだまだ改善点はある。見つけながら、次につなげたい」と次戦を見据えた。
高木美帆は7日の女子1500メートルで金メダルを獲得できなかった。「レース直後は悔しくて、ほかのことを考える余裕がなかった」というほどのショックを受けたが、気持ちを切り替えて、残り3種目での再出発を切った。8日は主に休養に充て、選手村でゆっくりと自分の時間を持った。これまでの競技生活を振り返り、女王ブストへの感謝の念も抱き「私のスケート人生で、初めてかっこいいなと思った選手。そういう選手と長い間、戦えたことは大切な宝物」と、改めて敬意を表した。8日夜のメダル授与式には「晴れやかな気持ち」とすっきりした表情を見せていた。今後は13日に500メートル、15日に団体追い抜き準決勝と決勝、17日に1000メートルが控えている。
また、7日の女子1500メートルで中国選手と接触し、不本意なレース内容だった高木菜那も、気持ちを切り替えて再出発となった。
2022年02月12日
女子団体追い抜きで連覇狙う日本 いきなり五輪新記録!
女子団体追い抜きで連覇狙う日本 いきなり五輪新記録!
世界一美しい隊列の“新戦術”ベール脱いだ!?
2022年2月12日 17時4分 スポニチアネックス
◇北京五輪第9日 スピードスケート女子団体追い抜き(2022年2月12日 国家スピードスケート館)
2022年2月12日 17時4分 スポニチアネックス
◇北京五輪第9日 スピードスケート女子団体追い抜き(2022年2月12日 国家スピードスケート館)

スピードスケートの女子団体追い抜き(パシュート)は、12日に1回戦を行い、連覇を狙う日本は第1組で登場。開催国の中国と同走で、2分53秒61で滑り終えて、いきなり五輪新記録をマークした。これまでの五輪記録は、18年の平昌五輪で日本が記録した2分53秒89だったが、1回戦で早くも更新した。
これにより日本は1位通過。ライバルのカナダが2位、オランダが3位と続いた。4位はROCで、日本は15日の準決勝でROCと対戦することが決定。決勝も同日15日に行われる。
日本は高木美帆、佐藤綾乃、高木菜那の3選手でスタートし好発進。注目の先頭交代回数は3回で、この日は平昌五輪と同じだった。
日本女子の団体追い抜き(高木美帆、高木菜那、佐藤綾乃、押切美沙紀)は、メンバーの息がピタリと合うスケーティングで世界一美しいと称される隊列を組むことでも有名だ。ただ、今季のワールドカップでは長距離の実力者を擁するカナダが3戦3勝。平昌五輪銀メダルのオランダも今大会にピークを合わせ、イレイン・ブストら団体メンバーが10日までに実施された中長距離の全3種目を制覇。ライバルは手ごわく、日本は綿密に対応策を検討していた。
現地入りした後の2日、会場での練習後に高木菜那は新戦術に関して「固まった」と明かしていたが、詳細については「見てからのお楽しみです」と笑みを浮かべてけむに巻いていた。日本は高木美帆(日体大職)を軸に姉の高木菜那(日本電産サンキョー)、佐藤綾乃(ANA)が不動のメンバー。前回大会後もこの3人で組めば無敗を続け、2年前に自分たちの世界記録を塗り替えている。
女子団体追い抜きは3人で隊列を組みリンクを6周、最後尾の選手がゴールしたタイムを争う。空気抵抗が大きい先頭を誰が務めるかが、鍵を握る。先頭交代は体力消耗を抑えられる一方で、隊列が崩れて減速するため、日本は18年平昌五輪で3回行った先頭交代の回数を減らす新戦術を模索してきた。この4年で世界の戦術もめざましく進化し、最後まで先頭の選手を変えずに滑りきるチームも出てきている。“攻めのレース”か、“安定感重視”か、戦略選択にも注目が集まる大会だ。
2022年02月12日
ロコ・ソラーレがデンマークに逆転勝利
【カーリング】ロコ・ソラーレがデンマークに逆転勝利
藤沢五月が最後にスーパーショットで3点
日刊スポーツ新聞社
藤沢五月が最後にスーパーショットで3点
日刊スポーツ新聞社
© 日刊スポーツ新聞社
日本対デンマーク 第10エンド、ラストショットで3点を奪いガッツポーズする藤沢(撮影・足立雅史)

日本対デンマーク 第10エンド、ラストショットで3点を奪いガッツポーズする藤沢(撮影・足立雅史)

<北京オリンピック(五輪):カーリング 日本8-7デンマーク>◇1次リーグ◇12日◇国家水泳センター
18年平昌オリンピック(五輪)銅メダルに続く2大会連続メダル獲得を目指す日本代表のロコ・ソラーレが、デンマークに劇的逆転勝ちした。
世界ランキング日本の7位に対し、デンマークは10位。ランキングでは上回る日本だが、好ショットを連発する相手に劣勢を強いられた。
3-4と1点リードされて後半に入ると、逆転の可能性もあった第6エンド(E)は藤沢のドローショットがわずかに寄りきらず、同点止まり。直後の第7Eで2点を奪われ、リードを広げられた。
その後は両チームが1点ずつを取り合って迎えた最終E、最後にスキップ藤沢がスーパーショットを決めて3点を奪い、劇的展開で、逆転勝利を挙げた。
日本はこれで、1次リーグ2勝1敗。12日は2試合を戦う。もう1試合、第4戦は日本時間午後9時5分からROC(ロシア・オリンピック委員会)と対戦する。
2022年02月11日
ワリエワ出場OKにIOCが異議申し立て
ワリエワ出場OKにIOCが異議申し立て…
ロシア側の判断を疑問視
報知新聞社 - 7 時間前
ロシア側の判断を疑問視
報知新聞社 - 7 時間前
北京五輪でドーピング検査を管轄する国際検査機関(ITA)は11日、フィギュア女子で金メダル最有力候補の15歳カミラ・ワリエワ(ロシア)について、ドーピング検査で陽性だったが、北京五輪の参加継続が認められたとする声明を発表した。国際オリンピック委員会(IOC)はスポーツ仲裁裁判所へ異議を申し立てる方針。ITAは「法的手続きの最終結論は出ていない」とし、女子シングルのショートプログラム(SP)が行われる15日まで混乱は続きそうだ。
カミラ・ワリエワ© スポーツ報知/報知新聞社

陽性が確認されたのは昨年12月25日、ロシア選手権期間中に採取された検体で、血管拡張作用のあるトリメタジジンが検出された。今年2月8日に判明し、即時に暫定的な選手資格停止処分が発動。ワリエワは停止処分解除の権限を持つロシア・アンチドーピング委員会(RUSADA)に異議を申し立てた。9日夜にRUSADAは公聴会を開き、ワリエワの資格停止処分解除を決定。北京五輪への参加継続が認められた。
16歳未満の選手は世界アンチ・ドーピング機構(WADA)の規定で「保護された人」とされ、氏名は公表されない。しかしITAは「広く報道されたことにより人々の関心が高まった」として実名公表、経緯説明に踏み切った。検体が採取されたのはロシア選手権で裁定などはRUSADAの管轄だが、今回の結果が北京五輪に大きく関わる。そのため、ロシア側の判断を疑問視するIOCはスポーツ仲裁裁判所へ訴えて15日までに裁定を仰ぐ考え。IOCから五輪期間中のドーピング案件を委任されているITAは「IOCに代わって訴えを主導する」としている。
2022年02月11日
「平野歩夢らしさ」追い求めつかんだ金メダル 二刀流が礎に
「平野歩夢らしさ」追い求めつかんだ金メダル 二刀流が礎に
毎日新聞 - 1 時間前
毎日新聞 - 1 時間前
北京冬季オリンピック第8日の11日、スノーボード男子ハーフパイプ決勝が河北省張家口の雲頂スキー公園であり、平野歩夢(23)=TOKIOインカラミ=が金メダルを獲得した。スノーボードで日本勢の優勝は初めて。平野歩はソチ、平昌五輪の銀に続き、冬季では日本勢初の3大会連続のメダル獲得となった。
© 毎日新聞 提供
決勝3回目のランを終え、手を上げて歓声に応える平野歩夢=雲頂スキー公園で2022年2月11日、宮間俊樹撮影
決勝3回目のランを終え、手を上げて歓声に応える平野歩夢=雲頂スキー公園で2022年2月11日、宮間俊樹撮影

パイプの上で平野歩が仁王立ちするように両足を開き、背筋を伸ばす。辺りを取り巻く空気が一瞬で変わった。わき上がる感情は、信じがたいほどの高さへの高揚感、未知の技への期待感。平野歩がこだわるのは「勝ち、負け」ではない。いかに「納得いく滑りで、自分を表現できるか」だ。
雪上では涼しげな表情で大技を連発するが、下支えになっているのは豊富な練習量だ。幼い頃からスケートボードとの「二刀流」の日々で、多くの時間を「横乗り」のボードの上で過ごした。滑り、踏み切り、膝の使い方。体に染み込ませた一つ一つの技術が、今も土台になっている。父英功さんは「競技としてマニュアルがない中、感覚的に多くのことを身につけた小さな頃の体験が生きている」という。
史上5人目の夏冬五輪出場を果たした昨夏の東京大会。わずか半年での切り替えに、さすがの平野歩も「時間との闘い。一日も無駄にできない」とこぼした。だが、その不安すら杞憂(きゆう)に終わる。東京五輪を経て、平野歩の視線は周囲ではなく、いかに自分らしい滑りをするか、という一点に集中した。取材で繰り返した言葉は「自分との闘い」「チャレンジ」。昨年12月、実戦で初めて軸を斜めにして縦3回転、横4回転する超大技「トリプルコーク1440」を成功させた。
総仕上げは1月下旬。2位だった冬季Xゲーム後、米国で約1週間、「居残り特訓」を積んだ。エアマットを使ったジャンプ練習で、多い時は1日約70本を飛び、小さな不安も取り除いた。「あとは出し切るだけ。やってきたことを全て、本番でばちっと表現できればいい。悔いなく思い切ってやりたい」
真っ白な雪煙を上げ、平野歩が空中に舞った。縦に横に複雑に体をひねり、ボードをスピンさせる。見る者が言葉を失うほどの、圧倒的な躍動感。これこそずっと追い求めてきた「平野歩夢ならではの表現」の到達点だった。【角田直哉】
2022年02月11日
高梨沙羅〝スーツ問題〟さらなる波紋
高梨沙羅〝スーツ問題〟さらなる波紋
「ジャンプ界分裂」「検査官追放」の可能性も
2022年2月11日 5時15分 東スポWeb
「ジャンプ界分裂」「検査官追放」の可能性も
2022年2月11日 5時15分 東スポWeb
高梨沙羅らが失格となったスーツ規定違反騒動で国際スキー連盟が大混乱に陥っている(ロイター)

日本の高梨沙羅(25=クラレ)らが失格となった北京五輪スキージャンプ混合団体のスーツ規定違反騒動で、国際スキー連盟(FIS)が大混乱に陥っている。全日本スキー連盟(SAJ)が意見書の提出を決めた中、ドイツスキー協会(DSV)も失格裁定の見直しを要求する方針を決定。他の〝被害国〟も追随してジャンプ界が分裂する可能性も出てきた。
SAJでは高梨の失格を受けて本人から聞き取りを行った上でFISに意見書を提出する動きが出てきたが、ついに〝大国〟がこぶしを振り上げた。
ドイツの放送局「ARD」の番組「スポーツショー」は「DSVが現在、失格の見直しを要求している」と報道。DSVでスキージャンプとノルディック複合を統括する要職にあるホルスト・ヒュッテル氏が、FISに対して失格の取り消しなど裁定の再考を要求する方針を明らかにした。同氏は「だまされない。女子選手は愚かではない」と怒りをあらわにしており、正式に協会として動く構えだ。
日本、そしてドイツが行動に移したことで、同じく失格裁定を下された国も追随する可能性が高まっている。オーストリア放送局「ORF」によると、同国スキー連盟でスキージャンプの責任者を務めるマリオ・シュテヒャー氏は「突然、厳格な管理が行われた」と不満を示し、ノルウェーの放送局「NRK」の報道では、同国スキー連盟のクラスブレーデ・ブローテン氏も今回の裁定を批判し「我々は五輪が終わる前に〝片付け〟なければならない」と言及。今後何らかの対応に打って出ることを示唆した。
失格者が出た国はいずれもジャンプはもちろん、冬季五輪における強豪国。FISとの対立姿勢を強めることになれば、同組織やジャンプ界の分裂に発展する事態も十分考えられる。
一方で、今回の大騒動を引き起こした〝元凶〟とも言われるフィンランド人検査官のミカ・ユッカラ氏に厳しい〝処分〟が下される可能性が出てきた。
ドイツ紙「フランクフルターアルゲマイネ・ツァイトゥング」によると、団体戦の混乱に大激怒した前任者のジョセフ・グラッツァー氏が「ユッカラ氏が大会後も続投することに疑問を持っている。まだフライング世界選手権といくつかのW杯が残っているが、彼のイメージはすでに非常に悪くなっていると思う」と指摘。今回の騒動の責任を追及し、今後は別の担当者に交代する必要性を訴えているという。当のユッカラ氏は「私は関係ない」と主張しているが、検査担当を〝クビ〟になるかもしれないのだ。
混迷を極めるスーツ騒動は、国際問題へと発展しそうな雲行きだ。
2022年02月10日
高梨沙羅「失格」の舞台裏判明!
高梨沙羅「失格」の舞台裏判明!
厳格審査の男性担当者が〝介入〟し大混乱=ドイツ紙
東スポWeb 2022/02/10 05:26
厳格審査の男性担当者が〝介入〟し大混乱=ドイツ紙
東スポWeb 2022/02/10 05:26

© 東スポWeb 高梨は大粒の涙をこぼした(ロイター)
これがスーツ問題の〝核心〟か――。北京五輪スキージャンプ混合団体で、スーツの規定違反により高梨沙羅(25=クラレ)ら女子選手ばかり5人が失格になった騒動が新展開を迎えた。同種目で世界選手権を4連覇しながら、失格の影響で五輪初代王者を逃したドイツでは、ほぼ原因を断定。女子選手の測定に、通常はいないはずの男性コントローラーが突然介入し、大混乱を招いたという。〝元凶〟となった人物は猛批判を浴びるなど、さらなる波紋が広がっている。
世界中で「茶番」と評された大騒動は測定者と選手側の証言が大きく食い違い、謎が深まるばかりだった。試合後、マテリアルコントロール(道具チェック)責任者でポーランド人女性のアガ・ボンチフスカ氏は「新たな測定の手順は一切踏んでいない」と主張していた。
しかし、シリエ・オプセトが失格したノルウェー代表のブラーテン監督は、通常の測定では選手は腕を体から30センチほど横に向けて伸ばして待つが、団体混合の当日は腕を頭の上に置いたままだったとノルウェー紙「VG」で反論した。また、通常は検査を1人で行うが、この時はなぜか3人だったという。
最大の疑問は、5日に行われた女子個人戦で5人とも同じスーツを着ていたにもかかわらず、失格になっていなかったことだ。この理由についてカタリナ・アルトハウスの失格により優勝を逃したドイツの伝説的ジャンパーで、2002年ソルトレークシティー五輪団体金メダリストのスベン・ハンナバルト氏は、女子のスーツ測定に男子担当者が〝介入〟したことを挙げた。
ドイツのホルンガッハー監督によると、通常ならマテリアルコントローラーは男子種目には男性、女子種目には女性が担当。しかし今回の混合団体では、男性コントローラーが突然、女子の測定にもついてきたという。ハンナバルト氏はドイツメディア「ワトソン」に対し、団体戦で着用したスーツは個人戦で女性のコントローラーがOKを出したものだったが、団体戦では男性コントローラーが違うやり方で測定したことから今回の大混乱が起きたと指摘した。
この男性担当者は、非常に厳格な測定で知られるフィンランド人のミカ・ユッカラ氏。ハンナバルト氏は「(測定で)女子には違うやり方があったようだが、それはシーズンを着実に進めるためなのだろう。ユッカラがルール厳守を示すのはいいことだが、よりによって五輪でこの厳しさは…。女子選手にとって厳しすぎた。試合の1日か2日前に、ユッカラが『自分のガイドラインに従って適切にコントロールする』と、女性たちに伝えるべきだった。あるいは、女子には女性のコントローラーがつき、ユッカラはいつも通り男子をコントロールすべきだった」と猛批判した。
ユッカラ氏に対しては、3月までコントローラーを担当していた前任者のジョセフ・グラッツァー氏も痛烈に批判。ドイツ紙「ティロラー・タゲズゼイトゥン」に「あれは大失敗だ。ユッカラはある日突然、すべてを変えてコントロールしようとして、仕事を違った形で行おうとしている印象がある。僕にとって、今の彼は試合場に立つべき人間ではない。ミスがあったんだ」と怒りをぶちまけている。
今大会で初採用となり、スキージャンプの魅力をアピールしたかったはずが、多くの選手を苦しめる格好になった混合団体戦。アルトハウスは「女子ジャンプをぶち壊した」と非難した。高梨は自身のインスタグラムで暗黒の画面とともに謝罪を表明し、今後の進退についても言及するなど精神的なダメージが心配されている。
何より今回の騒動をきっかけに、スキージャンプという競技そのものへの関心にも影響を及ぼしかねない。国際スキー連盟(FIS)は、一体どう〝落とし前〟をつけるのか。
2022年02月09日
”高梨失格”に「珍しいケース」
「飛んだ後に抜き打ちで検査」テレビ解説の竹内択さん
”高梨失格”に「珍しいケース」【北京五輪ジャンプ混合団体】
中日スポーツ昨日 16:50
”高梨失格”に「珍しいケース」【北京五輪ジャンプ混合団体】
中日スポーツ昨日 16:50
◇7日 北京五輪 ノルディックスキー・ジャンプ混合団体(張家口
)
高梨沙羅(AP)© 中日スポーツ 提供
男女各2人の計4人で争う新種目の混合団体に臨んだ日本は1人目の高梨が103メートルの大ジャンプを見せたものの、スーツ規定違反によりまさかの失格となった。
日本テレビの中継で解説を務めた五輪3大会出場の竹内択さん(34)は「飛んだ後に抜き打ちで検査をされるんですが、そこでスーツの大きさだったり、体重が足りているか、板の長さ、板と金具の位置が合っているか、たまに測られる」と説明。スーツを巡る事情について、「だいたいこういう時に失格になるのはスーツが大きいのか、体重が足りているか。考えられるのはスーツのどこかの箇所が大きくて失格ということではないか。なかなかスーツを、毎回その日に合わせるのはすごく大変。選手はシビアに見ているところではあるんですけど、なかなか今回のは珍しいケース」と話した。
さらに、ドイツやオーストリアの選手にも失格者が出たことを踏まえて「もう何と言うんでしょうね…。1人が、ということはあるんですけど、ドイツも、オーストリアもという…今までW杯でもないような試合展開ですね」と驚きを隠さなかった。