2022年05月24日
メモを見て「遺憾砲」の岸田首相がゼレンスキー大統領に学ぶべきこと
ダイヤモンド・オンライン
メモを見て「遺憾砲」の岸田首相がゼレンスキー大統領に学ぶべきこと
小倉健一
メモを見て「遺憾砲」の岸田首相がゼレンスキー大統領に学ぶべきこと
小倉健一
「極めて遺憾」「まことに遺憾」――。国際政治の舞台で、日本に不利益が生じた際に、首相や閣僚などが異口同音に発する決まり文句だ。しかし、何の実効性もなく、世間では「遺憾砲」とやゆされている。ウクライナで情報発信力を武器に国民を鼓舞し、世界を味方につけるウォロディミル・ゼレンスキー大統領に、日本のトップである岸田文雄首相は多くを学ぶべきではないか。(イトモス研究所所長 小倉健一)
Photo:JIJI
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ゼレンスキー大統領と比べて残念な岸田首相の発信力
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ゼレンスキー大統領と比べて残念な岸田首相の発信力

ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が類いまれな「発信力」でロシアの猛攻に立ち向かっている。コメディー俳優から大統領に就任した44歳は、ソーシャルメディアやメディア出演などを最大限活用し、ロシア軍の残酷さを訴えるとともにウクライナへのさらなる支援を呼びかける。
戦車や戦闘機といった軍事力で劣勢に立つものの、「情報戦」で優位に立つリーダーは、当初予想された短期間での「首都陥落」を遠ざけた。一瞬で情報が世界中に拡散される時代、わが国は「情報戦」へ備えることはできるのか。
「両国の首都は8193キロメートルを隔てています。平均すると、飛行機で15時間。しかし、自由に対するわれわれの感情、生存への希求、平和への希望にいかほどの距離があるでしょうか。2月24日、私は両国間に何ら距離がないことを理解しました。われわれの首都の間には1ミリの距離もなく、われわれの心に瞬時の差もないことを」
ゼレンスキー大統領は3月23日、日本の国会でオンライン形式の演説を行った。外国元首による同様の演説は史上初めてで「皆さまはチョルノービリ(チェルノブイリ)原子力発電所のことをご存じかと思います。ウクライナにある原発で、1986年に大きな爆発事故が起きたところです」と福島第1原発の事故を思い出させながら支援を求めた。
「核兵器が使用されれば、世界のいかなる人の信頼も、いかなる国も、完全に破壊されてしまいます」と、唯一の被爆国であるわが国の国会議員らに語りかける姿には、情報発信の重要性を考えさせられる。
では、日本の「発信力」はどうなのか。結論を先に言えば、雄弁なゼレンスキー大統領と寡黙な日本の首相との違いは明らかだ。ゼレンスキー大統領の他国での演説の内容をもう少し振り返りながら、岸田文雄首相の「リーダーとして好ましくない発信姿勢」に言及したい。
英国ではシェイクスピアやチャーチル
米国ではキング牧師の名言を引用
各国の歴史や文化に触れつつ、国民の心の琴線にも触れる表現を用いるのは、ゼレンスキー大統領が他国の議会で演説する際にしばしば見られるものだ。
3月8日に英国議会で行ったオンライン演説は、ロシアをナチス・ドイツとなぞらえ、「生きるべきか、死ぬべきか。それが問題だ」と英国の劇作家ウィリアム・シェイクスピアの名言を引用。第2次世界大戦の厳しい状況でウィンストン・チャーチル元英首相が国民を鼓舞した言葉も引きながら、「われわれは森の中で、野原で、海岸で、街頭で戦い続ける」と徹底抗戦を宣言した。
3月16日の米国議会での演説では、米国の礎を築いた4人の歴代大統領の顔が彫られているラシュモア山の国立記念碑に言及しつつ、公民権運動などを率いたマーティン・ルーサー・キング牧師の「私には夢がある」にならい、「私には必要なものがある」と米国の強力な支援を要請した。
2022年05月24日
ポーランド、ロシアとのガス供給契約を打ち切り
Reuters
ポーランド、ロシアとのガス供給契約を打ち切り
ポーランド、ロシアとのガス供給契約を打ち切り
[ワルシャワ 23日 ロイター] - ポーランドは23日、ヤマル・パイプライン経由で輸入していたロシア産天然ガスについて、ロシアとの供給契約を打ち切ったと明らかにした。ポーランドがルーブル建てでのガス代金支払いを拒否したことを受け、ロシア側は4月にガス供給を停止した。
ポーランド、ロシアとのガス供給契約を打ち切り
© Reuters/Vasily Fedosenko
© Reuters/Vasily Fedosenko

ポーランドのモスクワ気候・環境相は、契約解除を決定したとツイッターで発表。同国国営PAP通信に対し、契約を解除しても、ヤマル・パイプラインを通じたドイツからポーランドへのガス供給に影響はないと述べた。
ポーランドは以前、2022年末に期限切れとなる供給契約を延長しない意向を示していた。ポーランド国営ガス会社PGNiGは19年、ロシア国営天然ガス独占企業ガスプロムに対し、契約を更新しないと伝えていた。
モスクワ氏は、ロシアのガス供給停止は契約に違反しており、解除は当然だと訴えた。
同氏はPAP通信に対し、「ロシアとの政府間協定は欧州の法律に違反しており、もはや締結することはない」と説明。「ヤマル・パイプラインは、欧州の法律にのっとり稼働している。輸送方向を変えて、ドイツからポーランドにガス供給を継続できる」と述べた。
2022年05月21日
旧ソ連の記念碑撤去求める大規模デモ ラトビア
旧ソ連の記念碑撤去求める大規模デモ ラトビア
AFPBB News 2022/05/21 16:59
AFPBB News 2022/05/21 16:59
【5月21日 AFP=時事】ラトビアで20日、旧ソ連時代の第2次世界大戦(World War II)記念碑の撤去を求める大規模デモが行われた。記念碑は親ロシア派が集会を行う拠点となっている。
デモ参加者は「ウクライナへの支援を」というメッセージや「私たちの領土、私たちの統治」と書かれたプラカードを掲げたり、ラトビアとウクライナの国旗を振ったりした。地元メディアによれば、約1万人が参加した。
デモ主催者はAFPに対し、「圧政を記念するこのような記念碑は一種の公害だ」と話した。
1985年に建てられた高さ79メートルの記念碑を破壊・撤去する費用は、クラウドファンディングでこれまでに25万ユーロ(約3400万円)以上集まっており、市議会も撤去を暫定的に承認している。
エコノミストのマルティンシュ・クルスツ(Martins Krust)氏は「何十年かのうちにウクライナにおけるロシアの戦争犯罪を正当化するような人々が集まる場所に変わってしまった」と説明した。
毎年5月9日には、ラトビア人口の30%を占める数千人のロシア系住民が旧ソ連の対独戦勝記念日を祝い、記念碑に集まっている。しかし大半のラトビア国民は、この日を1991年まで続いたソ連の占領が始まった日と見なしている。
【翻訳編集】AFPBB News
2022年03月25日
赤っ恥「ロシア外交失敗」は語らず
逃げまくる安倍元首相しれっと“ウクライナ派”に転向!
赤っ恥「ロシア外交失敗」は語らず
2022年03月25日 14時00分 日刊ゲンダイDIGITAL
赤っ恥「ロシア外交失敗」は語らず
2022年03月25日 14時00分 日刊ゲンダイDIGITAL
「蛮行は許さない」
メディアの取材から逃げまくっていた安倍元首相が24日、ようやくカメラの前で口を開いた。
何から逃げていたのかというと、赤っ恥アベ対ロ外交の“落とし前”だ。ウクライナ侵攻を理由とする日本の経済制裁に反発したロシアが21日、北方領土問題を含む日本との平和条約締結交渉を中断すると発表した。これを受け22日、在任中にプーチン大統領との“蜜月”で交渉を進めてきた安倍元首相に記者団が取材要請したが、「時間が取れない」として応じなかったという。
23日のウクライナのゼレンスキー大統領の国会演説の際も、安倍元首相は会場の後方にいて、終了後、メディア対応を避けるように早々と帰ってしまったようだ。
で、24日の安倍派の定例会合での冒頭の発言となったわけだが、驚いたことに安倍元首相は、「ゼレンスキー大統領とは2019年に来日した際に会談した」「その前の大統領とは5回会談した」などウクライナとの“親密度”をアピール。ゼレンスキー演説に日本中が沸いた翌日にちゃっかり転向するとはア然だ。
一方で、ロシアとの平和条約交渉が事実上の白紙となったことには一言も触れずじまい。「ウラジーミル、君と僕は同じ未来を見ている」という今となっては恥辱のフレーズは黙殺したいらしい。
重すぎる負の遺産
「4島から2島返還に勝手に舵を切り、プーチン大統領との“個人的信頼関係”をアピールし、自分のレガシーにしようとして失敗した。自らの責任について何も語らないのはおかしい」(永田町関係者)
領土問題解決と平和条約締結に向けた「新しいアプローチ」として進めた8項目の経済協力も頓挫だが、ロシア絡みのエネルギー事業では、対ロ制裁への対抗手段としてロシアが日本を含む「非友好国」向けの“奇策”を打ち出した。企業が天然ガスを購入する際に「ルーブル払い」を要求してきたのだ。
「中央銀行が外貨準備としてルーブルを持っていることはまれです。金融制裁の尻抜けにならないようにルーブルを調達するのも難しい。ロシアのLNG(液化天然ガス)の権益を手放したくない商社も日本政府にとっても悩ましい」(金融ジャーナリスト・森岡英樹氏)
安倍元首相の“負の遺産”がこの国に重くのしかかっている。
2022年03月11日
ロシア、北方領土を「経済特区」に指定…
ロシア、北方領土を「経済特区」に指定…
SNSでは「返還は絶望的」と無念の声
SmartFLASH 2022/03/10 20:50
SNSでは「返還は絶望的」と無念の声
SmartFLASH 2022/03/10 20:50

© SmartFLASH
択捉島を訪問したロシア首相(2021年7月、写真:代表撮影/ロイター/アフロ)
ロシアのプーチン大統領は、3月9日、実効支配を続ける北方領土を「経済特区」とする法案に署名し、成立させた。同法案は、北方領土に進出した企業に対し、法人税や所得税を20年間免除するもの。多くの企業を誘致することで、北方領土の支配を強める思惑があるとみられる。
プーチン大統領は、2016年、領土問題の解決に向けて、北方領土での共同経済活動をおこなうことを安倍晋三首相(当時)と合意している。
そのため、松野博一官房長官は「このような制度の導入に踏み切ったことは遺憾であり、改めてわが国の立場を申し入れました」と、ロシアに抗議したことを明かした。
「北方領土をめぐっては、ロシア側はこれまでも不穏な動きを見せてきました。太平洋でのアメリカ軍の活動を抑止するため、ロシアは北方領土を重要な軍事的拠点と考えています。
2016年、ロシアは択捉島と国後島に最新鋭ミサイルの『バル』と『バスチオン』を配備。2020年12月にも、地対空ミサイル『S300V4』を配備しています。ミサイルだけでなく、択捉島には戦闘機も配備されています。
2021年6月には、1万人以上の兵士が参加した軍事演習がおこなわれました。今年の2月にもミサイルを使った演習があり、懸念が広がっていたところです」(国際ジャーナリスト)
こうした状況を踏まえ、外務省の欧州局長は2月28日、「ロシアが北方領土を占領した」と国会で発言。すると、3月3日、ロシア外務省の報道官は「日本が北方領土の主権を主張することは永久に忘れたほうがいい」と語り、波紋を呼んだ。
「ウクライナ侵攻をめぐり、日本はプーチン大統領らの資産を凍結する制裁を加えました。その後、ロシアは『非友好国リスト』を公表。48の国と地域のなかに日本も含まれていました。
これにより、ロシア政府やロシア企業は債務をルーブルで返済することが認められました。日本政府はこれに対しても抗議していますが、今回の経済特区化により、両国の関係はますます不透明となりそうです」(同)
北方領土の経済特区化に、SNSでは非難や無念の声があがった。
《北方領土返還は絶望的と考えて良いだろうなあ》
《経済制裁全世界から食らってる状況で、経済特区も何も無いわな。現状見て参加する海外企業あったら頭おかしいわ》
《こんな場所経済特区にしたところで それほどロシア経済に良い事があるとは思えない。 完全に日本を脅しに来てんだぞコレ》
《今なら国際社会は聞く耳を持つ。この機を逸さず、ただロシアに「抗議」するだけでなく、北方領土がロシアに不法占拠された日本領であることを強く国際発信すべきだ》
ロシアは2020年7月、憲法に「領土割譲の禁止」を盛り込んでおり、返還交渉そのものが難しくなると言われてきた。残念ながら北方領土問題は、膠着したまま、動きそうにない。
2022年03月11日
ウクライナへの1億ドル緊急人道支援を決定 日本政府
ウクライナへの1億ドル緊急人道支援を決定 日本政府
日テレNEWS
日テレNEWS
ロシアによる侵略で被害を受けたウクライナ国内にいる人たちや、周辺国に避難している人などに対して日本政府が1億ドルの緊急人道支援を実施することを決定しました。

© 日テレNEWS
ウクライナへの1億ドル緊急人道支援を決定.jpg
ウクライナ国内では、学校や病院などがロシア軍から攻撃を受け、多くの民間人の死傷者が出ているほか、ウクライナから200万人を超える市民が第3国に避難しています。
こうした事態をうけ、日本政府は、11日の閣議で一時的避難施設や保健医療、水・衛生、食料、子供の保健など、緊急性の高い分野で人道支援を行うことを決定しました。
これは、岸田首相が先月27日に表明した1億ドルの緊急人道支援を具体化させたものです。
また政府は、ベラルーシへの新たな制裁として、ベラルーシの3つの銀行の資産を凍結することを閣議で決めました。
松野官房長官は、会見で「今回の侵略に関するベラルーシの明白な関与は、我が国として看過することはできない」と述べ、今後も事態改善に向け、G7をはじめ国際社会と連携して取り組む考えを示しました。
2022年03月10日
米、ロシアに「経済戦争」宣言
米、ロシアに「経済戦争」宣言 対応検討へ=ペスコフ報道官
2022/03/10 00:24
[ロンドン 9日 ロイター] - ロシア大統領府は9日、米国がロシアに対し、エネルギー市場に混乱を引き起こす経済戦争を宣言したと非難し、米政府によるロシア産原油の禁輸措置への対応を検討すると警告した。
ペスコフ報道官は、西側諸国による制裁を「敵対的な騒ぎで、状況を困難しており、われわれは真剣な対応の検討を余儀なくされている」とし、「エネルギー市場の状況は混乱しており、今後どの程度混乱をきたすかは不明だ」と語った。
バイデン米大統領は8日、ロシア産の原油や天然ガス、石炭の輸入を禁止すると表明した。
ペスコフ報道官は「バイデン大統領が発表した決定を受け、極めて踏み込んだ分析を必要とする状況となっている」とした上で、「ロシアは自国の利益を守るため必要な措置を講じる」と言明した。
ロシア大統領府は9日、プーチン大統領が10日に閣僚らとの会議を開催すると発表した。主要議題は、制裁の経済への影響を最小限にする措置という。
米国のシン国家安全保障担当副補佐官は、ペスコフ報道官の発言に対し、「われわれは経済戦争とは呼ばない」と強調。その上で、ロシアのウクライナ侵攻は「残忍かつ不必要な侵略戦争で、エスカレートすれば、代償も拡大するとわれわれは明確にしている」と述べた。
2022/03/10 00:24
米、ロシアに「経済戦争」宣言 対応検討へ=ペスコフ報道官
© Reuters/POOL

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[ロンドン 9日 ロイター] - ロシア大統領府は9日、米国がロシアに対し、エネルギー市場に混乱を引き起こす経済戦争を宣言したと非難し、米政府によるロシア産原油の禁輸措置への対応を検討すると警告した。
ペスコフ報道官は、西側諸国による制裁を「敵対的な騒ぎで、状況を困難しており、われわれは真剣な対応の検討を余儀なくされている」とし、「エネルギー市場の状況は混乱しており、今後どの程度混乱をきたすかは不明だ」と語った。
バイデン米大統領は8日、ロシア産の原油や天然ガス、石炭の輸入を禁止すると表明した。
ペスコフ報道官は「バイデン大統領が発表した決定を受け、極めて踏み込んだ分析を必要とする状況となっている」とした上で、「ロシアは自国の利益を守るため必要な措置を講じる」と言明した。
ロシア大統領府は9日、プーチン大統領が10日に閣僚らとの会議を開催すると発表した。主要議題は、制裁の経済への影響を最小限にする措置という。
米国のシン国家安全保障担当副補佐官は、ペスコフ報道官の発言に対し、「われわれは経済戦争とは呼ばない」と強調。その上で、ロシアのウクライナ侵攻は「残忍かつ不必要な侵略戦争で、エスカレートすれば、代償も拡大するとわれわれは明確にしている」と述べた。
2022年03月09日
「生きるべきだ」シェークスピアの一節も…
「生きるべきだ」シェークスピアの一節も…
ゼレンスキー大統領が英下院演説
FNNプライムオンライン
ゼレンスキー大統領が英下院演説
FNNプライムオンライン
ウクライナのゼレンスキー大統領は8日、イギリス議会でビデオ演説を行いシェークスピアの言葉も引用しながら徹底抗戦を宣言、盛大な拍手を受けました。

「生きるべきだ」シェークスピアの一節も…ゼレンスキー大統領が英下院演説
© FNNプライムオンライン
イギリス議会下院には多くの議員があつまりゼレンスキー大統領のビデオ演説を見守りました。
「生きるべきか死ぬべきか、それが問題だ。これはシェークスピアの問いかけだ。我々は15日間、この質問を投げかけられてきた。だが今わたしははっきりと答える。生きるべきだ」
またイギリスのチャーチル首相が1940年にナチスドイツと戦った際の議会演説での「我々は海岸で戦う」という一節を思い起こさせる「我々は森で、平原で、海岸で、そして通りで戦う」とのフレーズを述べて、徹底抗戦の意思を強調、議員たちから盛大な拍手を受けました。
一方でゼレンスキー大統領はイギリスを始め各国にロシアへのより強い制裁を求めたほか、飛行禁止区域の設定も念頭に「ウクライナの空の安全を確保してほしい」と訴えました。
2022年03月09日
若狭勝弁護士 プーチン大統領を分析
若狭勝弁護士 プーチン大統領を分析
「犯罪を犯す人は損得ではなく、やむくもに突っ走ってしまう傾向」
スポーツニッポン新聞社
「犯罪を犯す人は損得ではなく、やむくもに突っ走ってしまう傾向」
スポーツニッポン新聞社
元東京地検特捜部副部長で衆院議員の経験もある若狭勝弁護士(65)が9日、フジテレビ「めざまし8」(月~金曜前8・00)に出演。7日付の英紙タイムズが、ロシア情報機関、連邦保安局(FSB)のウクライナ侵攻は「完全な失敗」だとする内部文書とみられる報告書の内容を報じたことに言及した。
真偽は不明だが、文書はロシア軍の死者が既に1万人規模に上っている恐れがあるとし「ロシアは追い詰められている。勝利の選択肢はなく、敗北のみだ」と指摘している。ロシア軍の死者について、同国国防省は今月2日、498人と発表。ウクライナ外務省は8日、最大1万2000人としている。
MCの谷原章介が「この内部文書、正しいものでしょうか?」と聞くと、若狭氏は「少なくとも、侵攻が失敗だったということになったとしても、プーチンさんにしてみると、今ほとんどそういうものに耳を貸さないし、もはや暴走してる」と言い、「私の経験で、私はプーチンさんは犯罪者だと思っているんですけど、犯罪を犯す際っていうのは、どちらが得かという発想ではなく、やむくもに突っ走ってしまうという傾向があると思うんですよね。ですからこういうような文書があって、あるいは経済制裁されたとしても、突っ走るところまで突っ走っていくっていうのが今の危険なプーチンさんだと思います」と自身の考えを述べた。
2022年03月09日
『同士討ち』多くの兵士は「今回の戦争を望んでない」
中日スポーツ
ロシア兵がロシア兵を…ウクライナ市民への銃撃を拒否した兵士に対し
『同士討ち』多くの兵士は「今回の戦争を望んでない」
ロシア兵がロシア兵を…ウクライナ市民への銃撃を拒否した兵士に対し
『同士討ち』多くの兵士は「今回の戦争を望んでない」
ロシアのウクライナ侵攻から9日でちょうど2週間が経過。8日の英紙デーリーメールは「ロシア軍の士気、崩壊」の見出しで、ロシア軍が市民への攻撃を拒否した味方の兵士を銃撃したり、軍務を放棄する逃亡兵が続出していると報じた。
ウクライナが公表した動画では、20歳前後とみられるロシア軍兵士が一般市民への攻撃命令に背き、もう一人の上官とともにウクライナ人の母子を安全に退避させようとしたと告白。だが、これに気付いた味方のはずのロシア軍から銃撃を受け、上官と母親は死亡。20代の娘と自身は何とか逃げ切り、ウクライナ側に保護されたという。
また、他の動画では、こちらも20代とおぼしきロシア軍の工兵が「上層部は、逃亡兵は懲役7年だ」と脅すが、それでも自身を含めて戦線を離脱する兵士が続出していると話した。「自宅からも戦線からも、逃げている兵士がたくさんいる。戦争に行きたくないんだ。何のための戦争だ? 誰も今回の戦争を必要としていないし、望んでもいない」
さらに「戦争に反対だから、逃げているんだ。戦線にとどまっている連中は『逃亡兵は懲役7年だ』と言われているから。獄につながれたい者などいない」と語った。
また、ウクライナの捕虜になったロシア国家警備隊・特別緊急対応部隊のミハイロビッチ中佐は「ロシア人は戦争を支持するよう洗脳されてきたが、ウクライナでの状況を自分自身で見て、いまは“ジェノサイド(民族大量虐殺)”に加担したことを恥じている」とコメント。さらに「まだ戦っているロシア軍兵士たちよ、お願いだから、遅すぎる状況になる前に戦闘をやめてくれ。ここでは勝てない。勇敢になってくれ。これはジェノサイドだ。人々は、ただ殺されるだけなんだ」と訴えた。
7日の英紙タイムズはロシア情報機関・連邦保安局(FSB)の内部文書を入手。報告書は、ロシア軍の死者は1万人以上の可能性があると指摘し、「ロシアは追い詰められている。勝利の選択肢はなく、敗北のみだ」と悲観視し、さらに「主要部隊と連絡が取れていない」と、軍部内の連絡網が破綻していると記されているという。
2022年03月08日
浜矩子「我が心のウクライナが不滅のウクライナであり続けますように」
浜矩子「我が心のウクライナが不滅のウクライナであり続けますように」
2022/03/08 17:00
2022/03/08 17:00

浜矩子/経済学者、同志社大学大学院教授© AERA dot.
経済学者で同志社大学大学院教授の浜矩子さんの「AERA」巻頭エッセイ「eyes」をお届けします。時事問題に、経済学的視点で切り込みます。
* * *
昨年5月3-10日号の本欄で、ビートルズ作品の「バック・イン・ザ・U.S.S.R.」を取り上げた(「今度はバック・イン・ザ・どこ? ウクライナとジョージアの命運」)。あの時も書いたが、この歌には次のくだりがある。「ウクライナ娘にゃノックアウトされるぜ、西側娘は目じゃないね」(筆者訳)。この作品が出た1968年時点で、ウクライナは旧ソ連邦の一部であった。
そして今、ロシアのプーチン大統領が再びウクライナをのみ込もうとしている。のみ込むというよりは、もみ消すといった方がいいだろう。ウクライナという国を21世紀の世界地図上から抹殺する。彼は、それを自分の使命だと心得ているようだ。
人類は、進化の過程でこのような蛮行と暴挙を歴史の向こう側に置き去ってきたものと思っていた。静かに平和に独立を守ってきた人々に対して、いきなり攻撃をしかける。でっち上げの理由で「自衛戦」に打って出る。この人の頭の中では、一体、どんな狂気の論理が蠢(うごめ)いているのだろう。どんな狂った回路が作動しているのだろう。
民族自決の確立とその維持。そのためのウクライナ人たちの戦いには、長い歴史がある。その英雄的闘争が、創作活動に携わる人々の想像力をかき立てる。「バック・イン・ザ・U.S.S.R.」の歌詞は、あらかたポール・マッカートニーが書いたらしい。ポールもまた、激動のウクライナ史に思いを寄せたのか。
歌詞からすれば、単に、美女ランドとして勇名を馳(は)せるウクライナの娘たちに目を奪われただけかと思わないでもない。だが、彼もまた偉大なるアーティストだ。ウクライナ人としての自我をもちながら、「イン・ザ・U.S.S.R.」でなければいけない人々の憂いに、きっと魂の琴線がかき鳴らされたに違いない。
SF小説界の怪人、マイケル・ムアコックも、ウクライナへの熱き思いを抱いている。彼の大作“Byzantium Endures”(不滅のビザンティウム)のヒーローは、キエフ生まれの浪漫派だ。
今この時、地球上の我々全てが、ウクライナに心惹かれていなければいけない。我が心のウクライナ。不滅のウクライナであり続けますように。
浜矩子(はま・のりこ)/1952年東京都生まれ。一橋大学経済学部卒業。前職は三菱総合研究所主席研究員。1990年から98年まで同社初代英国駐在員事務所長としてロンドン勤務。現在は同志社大学大学院教授で、経済動向に関するコメンテイターとして内外メディアに執筆や出演
※AERA 2022年3月14日号
2022年03月07日
「ロシア滞在の日本人2400人」に出国検討を呼びかけ
【速報】松野官房長官
「ロシア滞在の日本人2400人」に出国検討を呼びかけ
FNNプライムオンライン 2022/03/07 12:11
「ロシア滞在の日本人2400人」に出国検討を呼びかけ
FNNプライムオンライン 2022/03/07 12:11
松野官房長官は7日の記者会見で、6日時点で、ロシアにいる日本人は約2400人だと明らかにした上で、出国を検討するよう呼びかけた。
松野長官は7日の会見で「各国の経済措置および、それに対するロシアの対抗措置のため、航空便の運航停止が相次ぎ、ロシアからの出国手段が著しく制限されている。また、各国の制裁措置によりロシアの市民生活にも影響が出始めており、緊張した状況が生じ得ると見込まれる」と述べ、ロシアに滞在する日本人に対して、商用便による出国について検討するよう呼びかけた。また、6日時点でロシアには約2400人の日本人が滞在していることを明らかにした。
外務省は7日、ウクライナ国境周辺地域以外のロシア全域の危険情報を引き上げ、「渡航中止勧告」としている。
一方、ウクライナに滞在している日本人について、松野長官は、5日時点で約90人だと明かした。2日時点から20人減少し、陸路での退避が進んでいるとみられる。
2022年03月07日
松本人志、世界中のウクライナ支援に「ものすごく感動してます。
松本人志、世界中のウクライナ支援に
「ものすごく感動してます。困った時はみんな助けてくれる」
ORICON NEWS 2022/03/06 10:57
「ものすごく感動してます。困った時はみんな助けてくれる」
ORICON NEWS 2022/03/06 10:57
お笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志が、6日放送のフジテレビ系『ワイドナショー』(毎週日曜 前10:00)に出演。ロシアの侵攻を受けるウクライナへの支援が世界中に広がっていることについて「世界って捨てたもんじゃないなってすごく思ってます」と語った。
ウクライナという国について「本当お恥ずかしい話、こういうことがあるまでウクライナの国旗すら分かってなかったレベル」という松本だが、「ロシアと中国は絶対なにかしでかすだろうなって言うのは、10年以上前から思ってましたね。だからそこまで驚きはなくて」と明かす。
世界中がウクライナへの支援に動いている状況について「めちゃくちゃ感動してて、そうよねって、なんかみんなウクライナを守ろうってバックアップね、そのやり方が難しいんだけども、やっぱり正義って言ったらあれかな、でもみんなこうやって困った時はみんな助けてくれるんやっていうのは、ものすごく感動してますね」と思いを吐露。
日本でも「全然対岸の火事とか思ってない人達いっぱいいるし、自分たちのことのように考えてるから、世の中、世間、世界って捨てたもんじゃないなってすごく思ってます」「ウクライナの人達が本当に一生懸命頑張ってるから、みんなの気持ちがそっちに向くんだと思うんですよね。それも素晴らしいなと思います」と心境を述べた。
ディスカウント店「ドン・キホーテ」の親会社のパン・パシフィック・インターナショナルホールディングスが、ウクライナからの避難民100世帯を受けれることを発表したことについても、好意的に紹介した。
2022年03月06日
大学生「初めて戦争だと意識」渋谷デモ4000人参加
大学生「初めて戦争だと意識」渋谷デモ4000人参加
テレ朝news
テレ朝news
大学生「初めて戦争だと意識」渋谷デモ4000人参加
「ウクライナへの支援に賛同する方々によるデモ行進が始まりました。」
主催者によると、デモに4000人が参加したといいます。
仁科健吾アナウンサー
「参加している方はウクライナ人はもちろんのこと日本人の姿も目立ちますね。」
初めてデモに参加した大学生(19)
「初めて戦争だと意識をしてみる映像が(テレビで)たくさん出てきた。ウクライナの方の声を直接聞いて、周りの友達にも広めたい。」
ロシア人も参加していました。
「ウクライナの人を応援したいからです。とても悲しいです。どうしてこんなにひどいことを政治家がするのか理解できない。」
このデモを日本にいるウクライナ人とともに主催する岸慶紀さん。
ウクライナの友人の家に爆弾が落ちたことがきっかけでした。
「ボランティアも日本の方がたくさん協力してくれて、すごくありがたい。」
日本のNPO法人も現地で活動を始めています。
ピースウィンズ・ジャパン 福井美穂さん
「私たちはポーランドの首都ワルシャワを朝3時に出て、ウクライナ国境に向かっています。」
ピースウィンズ・ジャパンは、ウクライナとポーランドの国境付近にスタッフを派遣し、必要な物資などの調査を行っています。
ピースウィンズ・ジャパン 福井美穂さん
「国境地帯では大きな混乱は無いのですが、お母さんと娘さんであったりとか、やはり女性のグループが結構来ていて。」
道路には、車の長い列。避難民と、迎えにきた家族のものです。
ウクライナの家族を迎えに来た人
「母と、子どもを迎えにきました。どこか、もう近くまで来ているようですが、2日間も待っています。」
避難民
「砲撃から逃げました。お金も洋服も持たず、車に飛び乗ってここまで来ました。車も手りゅう弾の破片で損傷しました。ブランケットをもらいました。どこかに子供用のペンやマーカー、ノートはありますか。」
現地では、連絡の手段も必要とされています。
「みんなSIMカードや食料を求めてています。腹をすかせ、家族と話したがっている。僕は手助けをしたいだけだ。」
福井さん「(こんな状況なので)みんな話し相手がほしいでしょう。」
支援物資が不足している現状に、日本でも、準備が急ピッチで進められています。特に必要なのが、医療品です。
ピースウィンズ・ジャパンでは、必要な物資は近隣諸国から調達し、国境でウクライナ国内のNGO団体に引き渡します。調達が難しい場合は、日本からも輸送する予定です。
ピースウィンズ・ジャパン 福井美穂さん
「今現在は、私たちが直接(ウクライナ)現地に入るということができないと考えていますので、現地の提携団体を通して、医療品・医薬品を送ると。私たちのできる範囲で、一番質の高い支援展開をしたいと考えています。」
2022年03月06日
対ロ経済協力を加速させた安倍元首相の大罪 識者はバッサリ
プーチン大統領に足元みられ…
対ロ経済協力を加速させた安倍元首相の大罪 識者はバッサリ
日刊ゲンダイDIGITAL - 8 時間前
対ロ経済協力を加速させた安倍元首相の大罪 識者はバッサリ
日刊ゲンダイDIGITAL - 8 時間前
ウクライナ侵攻を受け、欧米企業が次々とロシアからの事業撤退を表明している。引き続きロシアと付き合えば、国際世論は猛反発。撤退すれば大損──。日本が難しい判断を迫られるのは、石油・LNG(液化天然ガス)開発事業「サハリン1、2」だけじゃない。北方領土交渉で「良好な関係」を築くため、安倍元首相が加速させた対ロ経済協力は「負の遺産」となりかねない。
2016年5月にロシア・ソチで開催された日ロ首脳会談で、当時の安倍首相はプーチン大統領にエネルギー開発など「8項目の経済協力プラン」を提案し、こう訴えた。
「ウラジーミルにもこれに応えて真剣に検討してもらいたい。2人で協力して日ロ関係を飛躍的に発展させたい」
14年のクリミア併合を受け、欧米各国が経済制裁を科し、ロシアにソッポを向く中の猛アタック。プーチン大統領は高い評価と賛意を示し、会談は3時間10分もの長時間に及んだ。
同年12月の山口・長門会談で、官民80件、日本側が3000億円規模の投資をすることで合意。最大規模の対ロ経済協力が発表された。
安倍氏は「今までの日ロ関係で前例のないことだ」と成果を強調し、プーチン大統領は「エネルギーはロ日協力の戦略的分野です。ロシアは日本への信頼できる炭化水素(天然ガスや石油)の供給者です」と胸を張った。
こうして政治主導のビッグプロジェクトが加速していった。
北極海のLNG事業「ヤマルプロジェクト」はクリミア問題で欧米諸国が撤退していたが、プラント建設で日揮や千代田化工、融資で国際協力銀行など日本企業が続々参入。19年からは日本向けの出荷が始まっている。
■林外相は“白旗”
23年から生産予定の北極海の「アークティックLNG2」にも、三井物産やJOGMEC(石油天然ガス・金属鉱物資源機構)が参画している。本契約の署名式は、わざわざ19年6月のG20大阪サミットの日ロ首脳会談に合わせて行われた。
国際ジャーナリストの春名幹男氏はこう指摘する。
「ヤマルもアーク2も場所は北極海です。欧州向けのLNG供給には寄与しますが、遠い日本にはあまりメリットがないものでした。北方領土問題に前のめりの安倍首相の足元を見て、プーチン大統領が日本から資金や技術をうまく引き出したと言えるでしょう」
もともと、両プロジェクトは安倍氏の政治的野心が生んだ“いわくつき”な上に、ロシアのウクライナ侵攻で行き詰まるのは必至だ。
「国際世論の目もあり、両事業を継続するわけにはいかないでしょう。撤退すれば、投資元の損失は避けられず、天然ガスも調達できない。クリミア問題で経済制裁を受けているロシアに対し、プーチン大統領の口車に乗り、過去最大規模の経済協力を進めた安倍元首相の責任は重大です」(春名幹男氏)
林外相は1日、「8項目の経済協力」について「進めていく状況ではない」と白旗を揚げた。官民の損失は巨額に膨れ上がる恐れがある。安倍元首相はどう落とし前をつけるのか。
2022年03月05日
1938年のナチスの各地への侵攻は似ている(三枝成彰)
大ロシア復活を夢見るプーチン ウクライナ侵攻と
1938年のナチスの各地への侵攻は似ている(三枝成彰)
日刊ゲンダイDIGITAL - 5 時間前
1938年のナチスの各地への侵攻は似ている(三枝成彰)
日刊ゲンダイDIGITAL - 5 時間前
1938年、ナチスはドイツ系移民の多く住むチェコスロバキアのズデーテン地方(現在のチェコ)に侵攻した。翌39年、ナチスはポーランドに、そしてフランスに相次いで侵攻した。チェコやポーランド在住のドイツ系移民の保護が建前だったが、目的は第1次大戦の敗戦で失った領土を取り戻し、「大ドイツ」の名誉を回復するためだった。そのとき国際社会は徹底的に非難したが、止めることをしなかった。それがナチスの増長を促し、その後の各国への侵攻を許したともいえる。
今回のウクライナ侵攻と、ナチスの各地への侵攻はよく似ている。プーチンは30年前の民主化で著しく弱体化したロシアを、かつての「大ロシア」に戻したいのだろう。1991年のバルト3国および連邦構成国15のうち14カ国の独立を経て、ロシアの人口は2億8000万人から半減して約1億5000万人になった。ワルシャワ条約機構は解散(ソ連を含む6カ国。東独は90年の統一でNATOに編入)、GDPも半減して世界11位だ。
強い指導者、強い国──20世紀初頭に世界を席巻した力への志向が、100年後の現代にも蔓延(まんえん)し、ファシズムを呼び起こしている。元共産圏のロシアと現在も共産主義の中国もファシズム化している。
アメリカも一概にロシアを非難できない。9.11テロの後、大量破壊兵器保有の疑いでイラクに戦争を仕掛け、フセインを殺した。9.11自体、当時のG・W・ブッシュ政権の陰謀で起きたともいわれる。
フセインが原油取引の決済をドルからユーロに変えようとしたのが理由だともいわれ、ドルの権威を守りイラクを悪者にすべく周到に準備され実行された“自作自演”だという見方もあり、多くの人が事件の不自然さを指摘している。この一連の出来事は「自由の国」ですら自国の利益のためには他国民の自由と主権を踏みにじるのだと世界に知らしめた。
大国が小国を力で圧倒して従わせるのが20世紀以前の世界では当たり前だった。21世紀の世界はそこから脱却しかかっているが、今回の侵攻でいまだにロシアは古い価値観のままでいることが示された。
ウクライナの国民はモンゴルの血をひくともいわれるコサックの末裔(まつえい)だ。勇猛果敢で独立自治を重んじ他国の干渉には簡単に屈服しない。プーチンはその強さを受け継ぐウクライナの人々を、かつての同胞だからと見くびりすぎた。
日本も彼らと戦った経験がある。1905年の日露戦争中の奉天(現在の瀋陽)で、露軍10万のコサック兵に対し秋山好古少将率いるわずか8000の支隊が立ち向かい、善戦してこれを退けた。司馬遼太郎氏の「坂の上の雲」にも描かれた。
プーチンは、ウクライナを勝ち取って“男”になりたいのだろう。しかし、いま世界から求められる理想の男子は昔ながらのマッチョではなく、中性的で美しい優男だ。世の中の変化を彼は理解せず、相変わらず肉体を誇示したり男らしさをアピールしている。その時代錯誤が「大ロシア」復活への志向と重なったのだろう。
小国が大国に打ち勝った例は他にもある。フィンランドが1939年から44年まで2度にわたりソ連の大軍の侵攻を受け、領土の一部を失ったが、国の存続は保たれたのだ。
ウクライナは長い間ロシアの一部で、その関係性は日本の本土と沖縄よりも濃かった。それが独立するのは体の一部を切り離されるようでプーチンには耐え難かったのだろう。だがもはやそれが通る世の中ではないことを彼は読み違えた。
ウクライナの人たちはどうか命を大切にしてほしい。ひと月、耐え抜いていただければ必ず世界は動き、ロシアを退けることができる。
もう力の時代ではない。必ず事態は好転する。
(三枝成彰/作曲家)
2022年03月05日
外国人志願兵がウクライナへ続々
外国人志願兵がウクライナへ続々
1週間で1万6千人…戦闘経験ない一般人も
読売新聞 - 6 時間前
1週間で1万6千人…戦闘経験ない一般人も
読売新聞 - 6 時間前
【クラクフ(ポーランド南部)=上地洋実】ウクライナに軍事侵攻したロシア軍との戦闘に参加するため、外国人志願兵が続々とウクライナ入りしている。兵力で劣勢のウクライナにとっては貴重な戦力だが、各国が退避勧告を出している中で、自国民が戦闘に参加することに慎重な姿勢を示す国もあり、対応は分かれている。
© 読売新聞
ポーランド東部メディカの国境検問所で、戦闘に参加するため、
ウクライナに向かう男性(2日、AP)
ポーランド東部メディカの国境検問所で、戦闘に参加するため、
ウクライナに向かう男性(2日、AP)

ロシアの軍事侵攻を受け、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は2月27日、外国から志願兵を募り、外国人部隊を編成すると表明した。各国にある大使館を通じて志願を呼び掛けた結果、1万6000人が集まったという。ゼレンスキー氏は3日、「ウクライナは既に外国人志願兵を迎え入れている。彼らは我々の自由と命を守るために戦う」と述べており、一部がすでに到着していることを明らかにした。
ロイター通信によると、米国やカナダからは、退役軍人から戦闘経験のない一般人まで幅広い人が志願。ウクライナの首都キエフに到着した米国人男性は、「欧州が再び戦争に突入することが耐えられなかった」と、動機を語った。2008年にロシアの侵攻を受けたジョージアからも志願兵が殺到している模様だ。
露軍の総兵力が約90万人なのに対し、ウクライナ軍の兵力は約26万人にすぎない。ウクライナはロシア兵9000人が死亡したと主張する一方で、自国兵の犠牲は公表していない。ゼレンスキー氏は兵力補強のため、外国人だけでなく、海外在住のウクライナ人にも祖国防衛に加わるように求めている。また、戦闘参加を条件に軍事経験のある服役囚を釈放すると宣言した。
志願兵についての各国政府の対応は割れる。ロシアと国境を接するラトビアでは、議会が2月28日、自国民の志願兵としての渡航を認めることを全会一致で決定した。ロシアのウクライナ侵攻を自国の安全保障に関わる問題として捉えていることが大きい。
一方、自国民が紛争地に入り、戦闘に巻き込まれることに懸念を示す国も少なくない。米国や英国は自国民に対し、ウクライナに渡航しないように改めて求めている。日本政府も参加しないように呼びかけており、在日ウクライナ大使館がツイッターに一時投稿した「義勇兵」の募集案内は削除された。
2022年03月05日
ウクライナから100万人超の避難民 ポーランドが一丸となって支援
ウクライナから100万人超の避難民 ポーランドが一丸となって支援
テレ朝news 2022/03/04 19:32
テレ朝news 2022/03/04 19:32
ロシア軍によるウクライナ主要都市のインフラを狙った攻撃が激しくなっていて、ウクライナからは100万人を超える人が避難を続けています。多くの人たちが身を寄せているポーランドから報告です。
(西橋拓輝記者報告)
私がいるのは国境から車で20分ほどのプシェミシルにあるボランティアの拠点です。
この建物は元々はショッピングセンターで、今は避難してきた人の一時滞在先として開放されています。ここで一晩を過ごす人もとても多いです。
中では寒いので家族が身を寄せ合って寒さをしのいでいるといった人々の姿が見受けられました。
ある女性に話を聞くと、この女性は4日未明に到着していて、こうした支援について「本当に素晴らしい」と話していました。
支援について今回、ポーランド政府は特設のサイトを立ち上げています。
このサイトは支援をしたい人と支援を受けたい人の両者をマッチングするものです。
例えば、支援をしたい人は自家用車で避難する人を目的地まで送り届けたり、自分の自宅の一室を宿泊施設として貸し出すことができるなど、自分が提供できることを登録し、それを見た避難してきた人がスムーズに必要な支援を届けられる仕組みになっています。
このようにポーランドでは国が一丸となって避難してきた人のサポートにあたっているという状況です。
2022年03月05日
自国が恥ずかしくウクライナの方に申し訳ない
ベラルーシ人、涙目で「自国が恥ずかしくウクライナの方に申し訳ない」…
大使館前で抗議
読売新聞 2022/03/04 17:43
大使館前で抗議
読売新聞 2022/03/04 17:43
ベラルーシ大使館に向けて抗議の声を上げる人たち。大使館職員に顔を見られないよう背中を向けている(1日、品川区で)© 読売新聞 ベラルーシ大使館に向けて抗議の声を上げる人たち。大使館職員に顔を見られないよう背中を向けている(1日、品川区で)

ウクライナに侵攻したロシアとの「共闘」を宣言しているベラルーシに抗議しようと、在日ベラルーシ人ら15人ほどが1日、東京都品川区の同国大使館前に集まり、「戦争反対」などと訴えた。
ベラルーシから留学中の女子大学生(25)は「自分の国のことが恥ずかしくてならない。ウクライナの方に申し訳ない」と涙目で語った。文京区の男性会社員(29)は母方の祖父がウクライナ出身といい、「ベラルーシが加担したせいで家族がバラバラに引き裂かれている。許せない」と憤っていた。
2022年03月02日
「義勇兵」に 約70人の日本人志願に「気持ちを示していくのは重要」
鈴木大地氏、ウクライナ「義勇兵」に
約70人の日本人志願に「気持ちを示していくのは重要」
報知新聞社 - 3 時間前
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約70人の日本人志願に「気持ちを示していくのは重要」
報知新聞社 - 3 時間前
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初代スポーツ庁長官の鈴木大地氏が2日、コメンテーターを務めるフジテレビ系「めざまし8(エイト)」(月~金曜・午前8時)に生出演した。
フジテレビ© スポーツ報知/報知新聞社


番組では、ウクライナ政府が募集しているロシアと戦う外国人「義勇兵」に約70人の日本人が志願していることを報じた
1日にBSフジの報道番組に出演したコルスンスキー駐日大使は「約70人の日本人が応募しているのか?」と聞かれ「その通りだ」と述べた。一方でコルスンスキー氏は番組内で「国内法に違反するものであってはならない。日本での敏感さは理解している」と述べた。
鈴木氏は、日本人の志願兵に「法律上の問題は聞きましたので、なかなか難しいとは思いますが」とした上で「連帯を示すような気持ちがあるっていうことは示せたんではないかなと思います」とコメントした。
さらに「今後、日本にもしかしたら有事があったときにも世界中から助けてもらうためにもそういう気持ちを示していくのは重要かなと思います」と明かしていた。