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2009年03月12日

町長・一般行政報告

 (工藤 昇 町長)

 本日、ここに平成二十一年第一回上ノ国町議会定例会を招集いたしましたところ、議員皆様には何かと御繁忙中にもかかわらず御出席を賜り、誠に有り難うございます。
 さて、議会開会に当たりまして、去る十二月定例会以降における町政推移の主なる事項につきまして、その概要を各課毎に順次ご報告申し上げます。

 はじめに、政策室所管業務についてご報告いたします。

 政府が昨年十月二十三日に決定し「生活対策」に盛り込まれた地域活性化・生活対策臨時交付金事業につきましては、歴史的風致地区駐車場整備事業や上ノ国中学校グランド防風ネット設置事業など計十五事業、総事業費二億五千四百十一万五千円を、去る二月二十日開会の平成二十一年第一回上ノ国町議会臨時会に補正予算を提出し、議決を頂いたところであります。

 この関連予算を盛り込んだ国の二次補正予算は、一月二十七日に成立したものの、交付金に充てるための財源を定めた関連法案の成立が三月四日までずれ込み、また事業開始が年度末になることから明許繰越の措置をとりましたが、国からの繰越承認が下りるまでは事業開始が出来ないと示達されていることから、事業実施については一部を除いて四月以降となる見込みでありますので、ご理解願いたいと存じます。
 なお、同交付金については、算定式により各自治体ごとに交付上限額が設定されており、本町の上限額は二億一千六百二十二万二千円となっております。

 次に、総合計画策定審議会委員を二月五日に決定し、第一回上ノ国町総合計画策定審議会を去る二月十三日に開催いたしました。
 会議では、会長職等の役員選出及び今後の会議の進め方、また策定にあたって協力を頂いております「ぎょうせい総合研究所」による研修を実施しております。なお、会長にはひやま漁業協同組合組合長理事市山亮悦氏、会長職務代理者には連合町内会長瀬戸文雄氏が選出されました。
 また、専門部会ごとに部会長、副部会長をそれぞれ選出しております。今後は、概ね月一回程度で会議を開催し、専門部会毎に審議していくこととしております。

 続いて、産業課所管業務についてご報告いたします。

 農業の状況につきましては、春先の低温により農作物への影響が心配され、また大豆や麦、馬鈴薯については、八月上旬に豪雨の被害を受けましたが、総じて好天に恵まれ水稲を始めとする農作物はほぼ順調に生育したところであります。
 新函館農業協同組合厚沢部基幹支店の資料に基づく平成二十年産農畜産物の販売実績は、三億九千百万円となっており、前年対比で五千百万円の増加となったところであります。
 主な品目毎では、水稲が一億四千七百万円で、前年対比三千九百万円の増加となりましたが、大豆・麦が三百六十万円で、前年対比二百万円の減少、馬鈴薯が五百八十万円で、前年対比三十万円の減少となっております。

 また、近年の穀物価格や原油価格の高騰により、化学肥料の価格高騰が農業経営に深刻な影響を及ぼす恐れがあることから、化学肥料の低減技術導入に取り組む農業者に対して、国が事業年の肥料費と基準年の肥料費との差額の七割を助成する「肥料高騰対応緊急対策事業」を創設し、本町では四十九名の方が申込みを行なっております。

次に、道営天の川中央地区中山間地域総合整備事業の進捗状況についてご報告いたします。
 今年度の事業費は一億六千四百万円、整備面積は二十二・三ヘクタールで、地区別では、豊田地区九・八ヘクタール、目名地区三・四ヘクタール、木ノ子地区九・一ヘクタールとなっており、ほぼ順調に推移しているところであります。

 次に、一月三十日に本町役場において、菜の花の栽培やナタネ油の生産を通じた資源循環型農業の実現を目指した「天の川・菜の花プロジェクト」の設立総会が開催されました。
 同プロジェクトは、町内の農業者や賛同する企業など六個人・三企業で構成され、町と檜山農業改良普及センターがアドバイザーを務めることとなっております。
 町においても昨年、檜山農業改良普及センターの指導のもと町農業指導センターで菜の花の試験栽培を始めており、「景観作物としての観光資源」、「農地の有効利用や輪作体系への組み入れ」、「ナタネ油としての生産・販売や肥料・飼料への還元」、更には「バイオディーゼル燃料の農業用機械への利用」など、資源循環型作物として期待しているところであります。

 次に、水産業の状況につきましては、平成二十年一月から十二月までの水揚げ漁獲量が一千五百七十三トン、金額で五億三千四十万七千円となり、前年と比較して数量で五百五十四トンの減、金額では一億二千二百六十万七千円の減となり、かつて経験がないほどの厳しい状況となりました。
 その内容としては、全体漁獲量の八割強を占めるスケソウダラ、ホッケ、イカ、ヒラメ、サケの主要五魚種で、漁獲量は一千三百四千トン、約三割の減、金額で三億二千九百四十九万八千円、約二割の減となり、昨年から引き続き、漁獲量、水揚げ金額ともに減少傾向に歯止めがかからず、大変厳しい状態が続くこととなり、燃油の高騰から始まり世界同時不況の煽りを受け、より一層厳しい漁家経営を強いられる結果となりました。

 次に、去る一月二十五日、町民体育館において「第二回食遊祭」が盛大に開催され、町内外から約一千人が詰めかけ、出店した十九店の安心安全な地場産食材を使った鍋などに舌鼓を打たれていました。また特産品である「かたこもち」や「こうれん」なども販売され、直ぐに売り切れるなど大好評となりました。
 同祭りで企画されました「我が家・我が企業のうまいものコンテスト」では九名、十四作品の応募があり、厳正な審査の結果、宮寿司さんの「寿司になってわるイカ」が優秀作品に選ばれ、三月六日から試作販売が行われております。
 このような地産地消活動や地場産農水産物を使った特産品開発の試みとともに本町の冬のイベントとして定着するよう大いに期待しているところでございます。

 次に、定額給付金に関しましては、これまで年度内支給を目指して準備を進めて参りましたが、国の関連法案が国会で成立していないことから申請書送付時期を見合わせておりました。ようやく成立しましたので、本日住民皆様に送付したところであります。
 受付事務は今月十八日から役場に常設する受付窓口で開始するとともに、一部の地区を除き三月中に各町内会を単位とする臨時窓口を設け対応することとしております。
 また給付金の支給時期につきましては、正確を期するため四月中旬頃からとなる予定でありますので、ご理解願いたいと存じます。

 続いて、施設課所管業務についてご報告いたします。

 土木・建築工事等の主なる発注状況についてでございますが、土木・建築工事では、上ノ国歯科診療所駐車場整備工事、道路及び河川の災害復旧工事等の計四件、土木・建築工事以外では、特定環境保全公共下水道調査設計その二業務委託、ハッソウ沢川小規模治山工事用地測量調査委託業務等の計六件の発注を終えており、平成二十一年度繰越工事につきましても早期の発注を目指し、業務の推進に努めているところであります。
 以上、行政推進の主なる事項について概括的に申し上げ、一般行政報告といたします。




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Posted by おだっちの菜の花油 at 16:51│Comments(0)議員活動
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