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2009年09月18日

9月議会の一般質問と町長答弁


尾田孝人議員が第3回(9月)町議会定例会で行った一般質問(9月10日)と町長の答弁です。再・再々質問と答弁は、会議録ができ次第掲載いたします。


 質問・尾田議員
 1、プレミアム商品券発行と地域活性化のあり方について。


 平成21年度国の追加経済対策として15兆円の追加補正予算に基づき、上ノ国町には地域活性化・経済危機対策臨時交付金として約2億5000万円が交付され、老朽施設の解体事業など16事業で総額6億8295万円を追加して実施することにしました。

 町は、地域経済活性化を図るために上ノ国町商工会が事業実施する「プレミアム商品券」の発行事業に対して、総額2232万6千円の補助等をする、第3回臨時町議会を7月13日に開会し、議会に上程し議決されました。
 プレミアム商品券1セット(1000円券10枚)の30%・3000円を補助をするというものでありますが、次の点について伺います。

① 総額7,242万円のプレミアム商品券の第1次の販売期間は、7月25日から8月10日まででした。この期間中の地域別販売実績と地域別購入世帯比率はどのような状況になったのか。  答弁・町 長
  10番、尾田孝人議員のご質問にお答えいたします。

 
 一般行政報告の中でも申し述べましたが、本事業は、生活支援と地域経済活性化を目的として、国の追加経済対策に基づく、地域活性化・経済危機対策臨時交付金事業の活用を図って、額面1千円10枚を1セットとし、額面1万円の1セットを7千円で、一世帯当り、3セットまで購入可能なプレミアム商品券を発行するものでありますが、総発行枚数、72,420枚、総額、7,242万円とする事業規模で上ノ国町商工会が実施しているところであります。

 第一次の販売期間であります7月25日から8月10日までの販売状況でありますが、各町内会単位での購入世帯数、購入金額、購入世帯比率は、
 湯ノ岱地区、106世帯、310円、60%、
 宮越地区、17世帯、50万円、52%、
 早瀬地区、14世帯、39円、58%、
 桂岡地区、59世帯、173万円、63%、
 中須田地区、143世帯、421万円、73%、
 小森地区、32世帯、87万円、64%、
 豊田地区、48世帯、141万円、65%、
 新村地区、60世帯、177万円、72%、
 大留地区、421世帯、1220万円、73%、
 北村地区、168世帯、488万円、69%、
 向浜地区、45世帯、131万円、75%、
 上ノ国地区、207世帯、607万円、75%、
 原歌地区、21世帯、62万円、100%、
 大崎地区、45世帯、133万円、67%、
 木ノ子地区、76世帯、224万円、59%、
 扇石地区、62世帯、176万円、61%、
 汐吹地区、83世帯、244万円、61%、
 石崎地区、162世帯、473万円、72%、
 小砂子地区、46世帯、143万円、71%となっております。

② 第2次及び第3次と期間を延長して販売していますが、この期間中の地域別販売実績と地域別購入世帯比率はト-タルでどのような実態となったのか。

 町 長
 第2次の9月4日現在までのトータルでの販売状況は、
 湯ノ岱地区、26世帯、43万円、15%、
 宮越地区、5世帯、11万円、15%、
 早瀬地区、3世帯、7万円、13%、
 桂岡地区、8世帯、20万円、9%、
 中須田地区、10世帯、30万円、5%、
 小森地区、4世帯、8万円、8%、
 豊田地区、6世帯、14万円、8%、
 新村地区、8世帯、23万円、10%、
 大留地区、35世帯、92万円、6%、
 北村地区、15世帯、31万円、6%、
 向浜地区、2世帯、6万円、3%、
 上ノ国地区、17世帯、42万円、6%、
 大崎地区、2世帯、3万円、3%、
 木ノ子地区、十四14世帯、30万円、11%、
 扇石地区、11世帯、24万円、11%、
 汐吹地区、12世帯、22万円、9%、
 石崎地区、8世帯、19万円、4%、
 小砂子地区、8世帯、16万円、12%となっております。

③ 事業主体の商工会は、プレミアム商品券販売においてどのような体制を取って販売してきていますか。

 町 長 
 商工会の販売体制でありますが、商工会窓口において販売する体制となっております。

④ プレミアム商品券の有効期限は、来年の1月15日までとしていますが、完売するまで販売期間を延長して、販売させていくのかどうか。町長の所見を求めます。

 町 長 
 現段階では期間延長が当面の間とすることで商工会から報告を受けているところであり、町といたしましては、販売状況などを勘案しながら、商工会と検討して参りたいと考えておりますが、本件については、国の追加経済対策の主旨に沿って、事業主体であります商工会が諸状況を鑑み、判断することであると考えております。

 質問・尾田議員
 2、海水浴もできない上ノ国町でいいのか。海水浴場の設置を。


 今年の夏は町内海岸の海辺の大部分で、天候不順もありましたが、子どもたちの姿は殆ど見受けられませんでした。また、盂蘭盆にふるさとのわが家に帰ってきても、同じく海辺に立つことさえ許されない様な異様な雰囲気になった上ノ国町でした。

 漁業者の生産を脅かす悪質な密漁者が、町内沿岸海域でアワビやウニの密漁事件が頻発していることも、この様な海辺の状況を生み出している一因でもありましょう。しかし、管内で夏の海水浴場が開設されていないのがわが町だけであります。

 ふるさとのわが上ノ国に帰省する皆さんや町内外、都会の皆さんが上ノ国町内の浜辺で楽しむ交流人口を増やすためにも、密漁監視の威圧を受けなくてすむ、安心して短い夏を満喫できる海水浴場の設置を図るべきでありますが如何か。町長の所見を求めます。


 答弁・町 長
 海水浴場は、公共の自然レクリエーションの広場であることから、海水浴場の設置に当たっては、開設者には、利用者の安全で快適な海水浴の確保が求められます。
 北海道の海水浴場の管理運営に関する指導要綱の中での海水浴場開設管理基準では、
 1、潮流及び地形が静穏であること、
 2、海底の地形が安定し、急変な深みが少ないこと、
 3、河口部及びその付近海域でないこと、
 4、水温が一定温度以上であり、かつ、あまり変動しないこと、
 5、浮遊物、堆積物等がないこと、
 6、水浴及び遊泳するための良好な水質等が維持されること、
 7、海浜地が適当な広さを有し、かつ、その背後に急傾斜地が迫っていないこと、
 8、利用者の入込動向及び事故発生時の措置等を勘案し、交通事故及び通信施設の円滑な利用が可能であること、
 9、漁業権との調整を図るため、関係漁業協同組合との事前協議を行い、開設につい同意を得ていることなど、留意事項として9項目にわたり自然条件に適合するよう掲げられておりますことから、残念ながら現状では海水浴に適する海岸がないものと判断しておりますので、ご理解願います。

 質問・尾田議員
 3、ナマコ種苗生産中間育成試験事業と稚ナマコ確保の見通しは。


 北海道が檜山海域を実験海域として、ナマコ種苗生産中間育成実験事業として、ひやま漁協が事業主体となり、わが町も上ノ国町沿岸漁業振興特別対策事業費補助金を支出し、栽培漁業総合センタ-で委託事業として行っているところでありますので、次の点について伺います。

① 平成20年度のナマコ種苗生産中間育成試験事業では、親ナマコを340匹余りを収容して、沈着稚ナマコ約100万個体を中間育成する試験事業を実施しましたが、稚ナマコとして成長した個体数は何個体となったのか。また、その稚ナマコは町内漁港内にどのように放流されたのか。
 答弁・町 長
 本事業の概要は、ひやま漁業協同組合が檜山管内の対応施設を所有している本町を含む4町に協力を呼びかけて、平成18年度から平成20年度までの3箇年で、檜山支庁の地域政策総合補助金を受け、試験事業に取り組んでいるものでありますが、本町としての平成20年度事業は、同組合の委託を受け、漁業栽培総合センターの5トン水槽、2基を使用して、親ナマコの飼育、採卵から稚ナマコの中間育成までの試験事業に取り組みました。
その結果、本年度最終的に放流に至った稚ナマコ数は約960個となっております。また、放流した漁港は、汐吹漁港に放流しております。

② 町内漁業者組織の「ナマコ部会」が、栽培漁業総合センタ-からの稚ナマコ確保の絶対数が足りないため、外から放流個体を確保して放流したと聞き及んでおりますが、どこから確保することができたのか。

 町 長
 ナマコ部会が確保した稚ナマコの確保先ですが、町内に事業所を有する海鮮倶楽部であると伺っております。

③ 農林水産省栽培養殖課によりますと、これまでナマコは収益性が低く、大規模に手がける業者がこれまでになく、日本では養殖技術が確立されていないとされています。
 国内では昨年、三重県桑名市の食品加工会社「ヤマモリ」が、中国・大連でナマコ養殖を手がける企業と合弁会社を設立し、技術提供を受け養殖ナマコの量産に取り組み始めました。

 同社は更に、南伊勢町内に20億円を投資して、種苗センタ-の拡大を図って孵化から稚ナマコまでの生産事業化を図ることにしているとのことであります。
 ナマコ孵化養殖技術が全くの初心者であるわが町において、負荷の大きい試験事業は、町民負担の増大が危惧される試験事業であると考えられます。

 北海道として栽培漁業振興にナマコ養殖事業を施策とするならば、自らの試験研究施設において、養殖事業の技術確立を急ぐべきであります。
 上ノ国町においては、漁業者が希望通り放流できる稚ナマコ確保のためには、北海道やひやま漁協に施設を貸し付けし、職員の派遣も含めての試験事業とすべきでありますが、町長の所見を求めます。


町 長
 北海道やひやま漁業協同組合に施設を貸し付け、職員の派遣を含め、試験事業をとのご提案でありますが、現段階では、北海道を始め、各団体・関係機関とも稚ナマコ生産の早期技術確立を目指している状況にあることから、ご提案主旨を踏まえ、受け入れの環境整備等諸条件を鑑み、働きかけを検討して参りたい存じます。

 質問・尾田議員
 4、全町民的新型インフルエンザ予防対策を。
 新型インフルエンザ予防対策について次の点について伺います。

① 新型インフルエンザの大流行が全国的規模で発生してきています。各自治体では予防対策に万全を期す体制を整備していますが、わが町ではどのような予防対策を講じているのか。

 答弁・町 長
 町の予防対策として感染を防ぐための防護マスク、消毒液、及び感染防疫服を準備し診療所等に配置しております。町民への情報の周知は広報紙、新型インフルエンザに感染すると重症化のおそれがある妊婦と乳幼児のいる家庭には個別通知による情報提供、関係機関には随時情報の周知をおこなっております。

② まずは、町の公共施設などに消毒剤の設置が率先される所でありますが、役場庁舎にも設置されていない現状にあるのではないか。早急にすべての公共施設に設置すべきですがとうか。

 町 長 公共施設への消毒剤の設置につきましては、一部総合福祉センター等に設置しておりましたが必要と認められる施設には直ちに設置いたします。

③ 道の駅のトイレで、手洗いの消毒石鹸が設置されていないのが、上ノ国の道の駅と見受けられますが、この様な実態にあっていいのかどうか。

 町 長
 道の駅のトイレにつきましては、株式会社上ノ国町観光振興公社と協議をし、直ちに設置することになりました。

④ 町内の各商店には不特定多数のお客さんが来店していますから、新型インフルエンザの予防対策を図って頂くことが重要でありますが、商工会等に対策を促進去るべき協議をすすめているのかどうか。

 町 長
 不特定多数のお客さんが来店する商店への予防対策につきましては、上ノ国町商工会が全会員に対して、通知文書及び予防パンフレットを送付しております。
さらに、商工会が各会員を訪問する予定があるため、その際に新型インフルエンザ予防対策の指導についてをお願いして参りました。

⑤ 町は全町民を新型インフルエンザから守るために、町内全世帯にマスクや消毒剤を配布するなど、万全な予防対策の予算措置を講じてでも実施するべきでありますが、町長の所見を求めます。

 町 長
 町内全世帯にマスクや消毒剤を配付するなどの予防対策ですが、感染症対策は個人一人一人が手洗い・うがいを徹底すること、感染予防としてマスクの着用が有効であることなど、正しい予防への普及が町の予防対策の責務であることから、配付については考えておりませんのでご理解願います。

   9月議会の一般質問と町長答弁
         一般質問後、すぐに役場入り口に置かれた消毒剤
   9月議会の一般質問と町長答弁


 質問・尾田議員
 5、基本的戦略のない場当たり的専任職員の配置ではないのか。


 今議会の一般会計補正予算で、ふるさと雇用再生特別対策事業費292万2千円を補正し、上ノ国町観光協会の業務を商工会職員が職務の合間に観光協会の業務に努めているので、選任スタッフと補助スタッフを配置する予算であるとされていますので、次の点について伺います。。

① 町は今年度、435万円余りの補助金を観光協会に支出していますが、観光協会が主にイベント開催等の取り組みだけで、上ノ国町の観光振興を促進できるとしているのかどうか。
 答弁・町 長
 未曾有の世界金融危機の影響から日本経済や北海道経済が大打撃を受け、雇用悪化による失業者の急増や個人所得の減少などの様々な要因が複雑に絡み合い、個人消費が低迷するなど長引く経済悪化により、観光産業を取り巻く環境は厳しい状況となっており、これらの取り組みのみで、観光振興を促進するには、極めて厳しい環境下にあると認識しております。

② 観光協会が事務業務を商工会に委託しての事業等を行っているところでありますが、この様な補助金交付団体が再委託事務をしている状況で、上ノ国町の観光を産業として振興できると認識して、観光の振興を図っているのか。
 また、選任スタッフと補助スタッフを配置するだけで、これまでの脆弱な取り組みが、強化され振興発展するとしているのか。


 町 長
 今回の2名のスタッフ配置につきましては、商工会職員が兼務している状況を解消すること、観光案内所を休日に開所して観光客に対してきめ細やかな対応を図ること、ホームページを新たに開設して本町の観光情報を発信すること、観光に携わる方々の人材育成のための勉強会を開催することなどを目的として実施するものでありますが、このことにより、観光振興が少しでも現状より前進することを期待し、国の制度を活用して実施するものであります。
 観光に関する基本的な部分の整備に努めとともに雇用の場の提供や雇用の確保を同時にするものでありますので、ご理解を賜りたいと存じます。

 質問・尾田議員
 6、産業観光の振興は上ノ国町観光振興公社が中核を担うべき。


わが町から撤退したNPO法人自然体験学校が、豊浦町が旧商工会事務所を事務所として提供し町が誘致をしました。
 その自然体験学校が誘致されて2年目の今日、豊浦町・豊浦町商工会・NPO法人豊浦観光ネットワークなど、豊浦町の行政・民間で、主に体験観光の受入れを目指した、「豊浦町ふるさとづくり地域協議会」が設立され、まちづくりのために色々な事業を行っています。NPO法人自然体験学校が事務局をつとめています。

 また、ニセコ町では全国から事務局長になる職員を公募して、観光協会を株式会社組織にして、産業観光の振興に取り組んでいます。

 私はこれまでも町の産業観光振興の中核に、上ノ国町観光振興公社が担うべきであると発言してきました。今議会に補正予算に計上した「ふるさと雇用再生特別対策事業」こそ、正に第三セクタ-の上ノ国観光振興公社が担って行うべき事業でありますが、町長の所見を求めます。

 答弁・町 長
 本年度に観光振興公社の経営基盤の強化を図るため、議員皆様のご理解のもと、1千万円の増資を行ったところであります。
 公社の経営状況は、上ノ国町議会へ報告しているとおり、厳しい経営を強いられておりますが、本年度から新たな事業に取り組むとともに公社の体質強化を進めているところでもあり、直ちに公社が担うことは厳しい状況であると判断しております。
 5点目でもお答えしております本町観光推進のための基本的な部分の整備に努めるとともに現状の体制を強化しながら、産業観光振興を公社が担えるよう検討を進めて参りたいと考えております。



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Posted by おだっちの菜の花油 at 21:07│Comments(0)議員活動
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