2010年01月09日
日航「法的整理」
日航「法的整理」「外堀埋められた」3メガ苦渋
政府が日本航空の再建に法的整理を活用する方向になったことを受け、私的整理を主張してきた三菱東京UFJ銀行など3メガバンクは8日、法的整理による再建案を受け入れる方針を固めた。ただ、債権放棄などによる損失拡大は避けられない情勢で、業績悪化要因となる可能性もある。
金融機関の日航向け融資残高は直近で約7千億円に上るとされる。このうち日本政策投資銀行の融資は現在は3千億円強に拡大しているが、再建の重しとなる債務は極力減らす方がいいとの判断で、法的整理に傾いていた。
一方、三菱東京UFJ銀行、みずほコーポレート銀行、三井住友銀行の融資残高は約2千億円。法的整理は、再建の不確実性に加え、債権放棄や追加負担がどれだけ膨らむかわからないとの危機感もあり、反発していた。
ただ、政府が法的整理に傾いたことで「交渉というより宣告だ。外堀を埋められた」(メガバンク幹部)と、支援機構が主張する法的整理の再建を受け入れざるをえなくなった格好だ。週明けにも正式表明する。
事前に一定の引き当て金なども積んでいるが、みずほコーポレート銀行などでは「損失次第で今期の決算に影響する」(関係者)との声も聞かれている。
(1月9日配信 産経新聞)
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Posted by おだっちの菜の花油 at 19:45│Comments(0)
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