2010年04月29日
政権浮揚策を練る?
<鳩山首相>連休前後の外遊見送り
政権浮揚策を練る?
鳩山由紀夫首相は4月下旬からの大型連休前後の外国訪問を見送った。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題の決着期限とした5月末が迫る中、解決への道筋さえ見えないという事情がからむ。「5月政局」の可能性もささやかれるだけに、政権浮揚策を練る休みになりそうだ。
歴代首相の多くは大型連休を使って首脳外交を展開してきた。過去10年では、森喜朗氏が00年に欧州や米国などに飛び、小泉純一郎氏は02年に東ティモールや豪州など、03年にはギリシャなど欧州を訪れた。
安倍晋三氏は中東、福田康夫氏はロシア、麻生太郎氏は欧州を訪問した。大型連休中の外遊見送りは、イラクに陸上自衛隊を派遣中で、小泉氏が危機管理を優先した04年以来のことだ。
鳩山首相は5月1日に熊本県水俣市で開かれる水俣病犠牲者慰霊式に出席するが、外遊日程はない。
その代わりに浮上してきたのが、首相の強い意向による5月4日の沖縄県訪問だ。普天間移設問題の決着期限をにらみ、首相は仲井真弘多知事らと会談し、沖縄の負担軽減に向けた自らの決意を直接、伝えたい考えだ。
首相の思いについて、周辺は「沖縄から逃げていると思われたくない」と解説する。ただ、政府が検討するキャンプ・シュワブ沿岸部(同県名護市辺野古)への移設案などに地元は猛反発している。
現時点で仲井真知事と会談しても途中経過の報告にとどまることから、官邸内にも根強い慎重論がある。
連休明けは夏の参院選をにらみ、与野党の対立がより激しくなる。内閣支持率の急落などで、首相の精神的な疲れを懸念する声も聞かれ、首相周辺は「大型連休は少し休ませ、政権戦略を考える時間をつくってあげたい」と気遣う。同僚議員などの訪問も制限し、できるだけオフにするよう働きかけている。【西田進一郎】
(4月29日20時35分配信 毎日新聞)
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Posted by おだっちの菜の花油 at 21:05│Comments(0)
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