2010年12月04日
腹巻き、ブーム超えた?
腹巻き、ブーム超えた?
切り売り・パンツ型・スーツ用
冬本番を前に、おじさんくさいと思われていた腹巻きが若い世代に人気を集めている。好みの丈に切ってもらう「切り売り」や胴全体を包むロングタイプが女性の人気を呼び、男性にはスーツの下に着ても違和感のない商品が売り上げを伸ばす。
「エコ」の時代で暖房温度が抑えられるなか、昔ながらの温かさの確保策に熱い視線が注がれているようだ。
若い女性向けのファッションに力を入れる大丸心斎橋店(大阪市中央区)。女性肌着専門店「ウンナナクール」にはピンクやブルーなど色とりどりの腹巻きが並ぶ。
大阪府柏原市の会社員、西村晶子さん(28)は淡いオレンジ色の腹巻きを購入。「冷え性なので、冬場にスカートをはくときは必ずつけています」
同店はこの冬、腹巻きの品ぞろえを昨季より5割ほど増やした。10センチ単位で好みの丈に切ってもらう「切り売り」や、胸元から腰までをすっぽりと包む40~60センチのロングタイプ(1365円から)が人気だ。店頭に並んだのは、まだ汗ばむ日もあった10月。
肌着の長袖シャツなどの売れ行きは伸び悩んだが、腹巻きは順調に売れた。女性店員は「腹巻きは肌着のシャツより、簡単に脱いだり着たりできる点が好まれているのかも」と話す。
高島屋大阪店(同)でも今シーズン、おなかまで覆う毛糸のパンツ型腹巻きの種類を昨年の2倍に増やした。ハートやリボンなどのかわいらしい柄を多くそろえた。「部屋着として使ってもらいたいですね」と売り場責任者の山雄麻里子さん(39)は言う。
なんばマルイ(同)の今年の腹巻きの売り上げは前年同期の約5倍に。今シーズンから発売した男性用の「腹ロール」(1260~2415円)が大当たりした。広報担当者は「温かくて着け心地がよく、おしゃれという点が若い男性に人気」とみる。
大手肌着メーカーのワコール(京都市)の男性向け腹巻き「ボディウォーマー」も、「ワイシャツの下に着けても違和感がない」と人気を呼び、売り切れ間近だという。
環境省地球温暖化対策課の担当者は「おなかを温めれば体感温度も上がると言われている。職場の暖房温度を低めにするウオームビズや、家庭での光熱費を節約する『ウチエコ』などが浸透している。寒さ対策で腹巻きはおすすめ」と話す。(大野晴香)
(2010年12月4日13時19分 asahi.com)
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Posted by おだっちの菜の花油 at 16:52│Comments(0)
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