2010年12月10日
<民主党>執行部、小沢氏招致の13日決定目指す
<民主党>執行部、小沢氏招致の13日決定目指す
民主党の小沢一郎元代表の国会招致を巡り、同党の鉢呂吉雄国対委員長は9日、国会内で公明党の漆原良夫国対委員長と会談し、小沢氏の衆院政治倫理審査会(政倫審)への招致議決を目指すことを13日の党役員会で決定したいと伝えた。
議決には輿石東参院議員会長ら参院側が強く反対しており、見通しは立っていないが、執行部側には公明党との連携で小沢氏側に圧力をかける狙いがある。【葛西大博、横田愛】
会談で鉢呂氏は漆原氏に議決に至った場合の協力を求め、漆原氏は「国会での説明責任を求めてきた以上、反対はしない」と応じた。
岡田克也民主党幹事長は9日の記者会見で「小沢氏が自ら出席することが望ましいが、実現しない時は(13日の)役員会で話し合う」と述べ、議決を目指す考えを改めて強調。小沢氏に近い党幹部が仙谷由人官房長官の更迭に言及したことについても「まったく党幹部としての自覚を欠いた発言だ」と厳しく批判し、対決姿勢を鮮明にした。
岡田氏ら執行部が強硬姿勢を見せているのは、小沢氏の「政治とカネ」の問題が来春の統一地方選や通常国会に向けた障害になっているとの認識があるためだ。鉢呂氏が公明党に協力を要請したのも、小沢氏問題を進めれば通常国会に向け野党との協力も進む、と党内にアピールする意味がある。
政倫審は委員の過半数の議決で開催できるが、強制力はない。しかし、岡田氏らは党の決定を経たうえで政倫審で議決すれば、小沢氏が出席を拒否した場合、党の処分が可能になることも念頭に置いているとみられる。
これに対し小沢氏側は、政権運営の障害は参院で問責決議を受けた仙谷氏にあると反撃する。松木謙公農水政務官は9日、「(小沢氏の国会招致より仙谷氏らへの)問責決議の方が重い」と指摘。ベテラン参院議員も「仙谷氏を辞めさせればいい。問責決議を受けた人はいったん下がればいい」と語った。
輿石氏ら小沢氏側も仙谷氏を問責した野党側と歩調を合わせる構えだ。小沢氏に近いグループの反対姿勢は硬い。小沢氏に近い党幹部は「13日に議決を決定することはできず、処分などできない」と言う。
小沢氏に近い新人衆院議員20人も9日、国会内で議決に反対する会合を開いた。会合では、側近の岡島一正衆院議員が小沢氏の意向について「司法の場できちんと説明するので、国会招致について(出席拒否は)変わっていない」と強調した。
(毎日新聞 12月9日(木)22時16分配信)
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Posted by おだっちの菜の花油 at 11:37│Comments(0)
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