2011年02月07日
供述調書、信用性争点に
陸山会事件初公判 供述調書、信用性争点に
石川被告ら元秘書3被告の公判で最大の争点となるのは、供述調書の信用性と任意性。民主党元代表の小沢一郎被告(68)に虚偽記入を報告、了承を得たとする調書は小沢被告の強制起訴の根拠ともなっている。また、公判で「裏献金」の有無が認定されるかどうかにも注目が集まりそうだ。
石川被告の供述内容は、小沢被告を「起訴相当」とした検察審査会の1回目議決を受け、東京地検特捜部が石川被告を任意で再聴取した際も維持され、強制起訴を求めた2回目議決の根拠となった。
しかし、石川被告は現在「(元代表には)単に収支報告書を見せただけ」と反論。再聴取時の録音記録を証拠申請し、「検事による誘導」と主張している。
元秘書3人の公判は計17回の期日を経て7月に結審し、判決は秋ごろ言い渡される公算が大きい。8日からは証人尋問が始まり、審理が本格化。検察側、弁護側ともに、大久保被告、石川被告、池田被告の順番で行う被告人質問を最重視しており、3月末までかかる見通しだ。
「裏献金」の存在については、検察関係者によると、中堅ゼネコン「水谷建設」(三重県桑名市)の元社長(53)らが捜査段階で特捜部に証言。平成16年10月に東京都内のホテルで当時秘書だった石川被告に5千万円を渡したなどとされる。
検察側は、石川被告が小沢被告からの借入金4億円を記載しなかったのは「裏献金を追及されたくないため」と主張。故意性を印象付ける狙いだが、石川被告側は裏献金の受領を全面否認。弁護側は「起訴内容と無関係」と反発している。
裏献金疑惑をめぐる証拠調べが始まるのは4月ごろから。元社長のほか、水谷建設の元会長ら計6人が法廷で証言し、激しい応酬が予想される。
(産経新聞 2月7日(月)15時29分配信)
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Posted by おだっちの菜の花油 at 19:39│Comments(0)
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