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2011年02月10日

リンパ節の広い切除は効果疑問




     初期乳がん、リンパ節の広い切除は効果疑問  

 【ワシントン=山田哲朗】
 初期の乳がん患者に行われる、わきの下のリンパ節を広く切除する手術は、必ずしも必要でないとする調査結果を米カリフォルニア州の医師らがまとめ、9日、米医師会雑誌(JAMA)に発表した。

 米国の新規乳がん患者の2割(4万人)が影響を受け、この手術法は、日本でも普及している。今後、リンパ節の切除が最小限で済むよう治療方針の見直しが進む可能性がある。

 乳がんの治療では、腫瘍に近い「センチネル(見張り)リンパ節」に転移が見られた場合、拡大を防ぐため、周囲のリンパ節も切除する方法が一般的。しかし、リンパ液の流れが悪くなり、腕の浮腫など後遺症が出ることが多かった。

 研究チームは、この手術法の是非を調べるため、2004年までに全米115の病院で、センチネルリンパ節にがん細胞の転移が見つかった患者891人を、わきの下のリンパ節10個以上を切除したグループ(445人)と、切除しなかったグループ(446人)に分け、約6年間経過観察した。

 その結果、両グループの5年後の生存率や再発率に差がなかった。参加者はいずれも初期の患者で、乳がん摘出手術、放射線治療などを受けた。

 (読売新聞 2月10日(木)11時20分配信)





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Posted by おだっちの菜の花油 at 17:59│Comments(0)
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