2011年02月15日
首相「処分後」展望なし…
首相「処分後」展望なし…小沢グループは反発
民主党の小沢一郎元代表が強制起訴されて2週間、昨年10月に検察審査会の2度目の起訴議決が明らかになってからは約4か月。
民主党は14日、元代表を党として処分する手続きに正式に着手したが、処分を主導する菅首相や岡田幹事長の政局を巡る展望はさだかではない。
14日午後の民主党役員会では、小沢元代表を党員資格停止とする処分を提案した岡田氏に対し、役員全員が意見を述べた。輿石東参院議員会長ら参院幹部は反対論を展開、意見がほぼ出そろった約50分後、すべてを引き取る形で首相が岡田氏への賛意を表明、「ゴーサイン」を出した。
支持率低迷に苦しむ首相には、この問題で区切りをつけ、政権浮揚につなげたいという思惑が強い。
首相は1月4日の記者会見で小沢元代表の自発的な離党を求めた。当初は、元代表が拒否した場合は離党勧告を出し、それでも従わなければ除籍に踏み切る考えだったとされる。
ただ、「起訴=処分」の立場であっても、元代表の事例は、検察が起訴を見送った後での「強制起訴」という新たな仕組みに基づいているうえ、元代表が無実を主張している。過去の処分との明確な違いを踏まえ、岡田氏が「党員資格停止」で首相を説得したとみられる。
一方、小沢元代表に近い議員は処分に不満を募らせている。鳩山前首相は14日、東京都内で開かれた同党参院議員のパーティーで、元代表の処分問題を前提に、「党内でいじめのようなことが起きている」と執行部を批判した。
首相と岡田氏にとって、小沢元代表の処分は「もろ刃の剣だ」(党幹部)との指摘も出ている。
(読売新聞 2月15日(火)8時53分配信)
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Posted by おだっちの菜の花油 at 18:30│Comments(0)
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