2011年07月27日
61人の懲罰的な「日勤教育」は違法
61人の懲罰的な「日勤教育」は違法
JR西に620万円賠償命令
JR西日本が業務でミスした際に課す懲罰的な「日勤教育」で精神的苦痛を受けたとして、運転士ら258人が同社に1人当たり100万円、総額約2億5千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が27日、大阪地裁であった。
中村哲(さとし)裁判長は原告61人の日勤教育について違法と認定し、1人5万~30万円、総額620万円の賠償を命じた。
原告は、JR西日本労働組合(西労)に所属する大阪や神戸、広島各支社などの運転士と車掌。
中村裁判長は判決理由で、「JR西は事故防止のためには、社会通念上、認められる範囲で教育を行うことができる」と指摘。
その上で原告それぞれが受けた草むしりやリポート作成などの日勤教育の内容を検討。61人については「裁量の逸脱、濫用があった」とする一方、残る197人の請求は退けた。
原告側は「ミスの原因と関連のない日勤教育を受けさせるのは人格権の侵害」と主張。JR西側は「事故などの再発防止のためには必要」と反論していた。
日勤教育をめぐっては、同様の訴訟で一部の原告について違法性を認めた大阪高裁判決が昨年3月、最高裁で確定している。
【用語解説】日勤教育…JR西日本がオーバーランなどのミスをした運転士や車掌に対して、通常の業務から外して課す再教育。平成17年4月に乗客106人が死亡したJR福知山線脱線事故の運転士も過去に受けており、国土交通省航空・鉄道事故調査委員会(現・運輸安全委員会)は事故の背景に懲罰的な日勤教育があった可能性を指摘した。その後、JR西は内容や日数の見直しを行っている。
(産経新聞 7月27日(水)12時7分配信)
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Posted by おだっちの菜の花油 at 13:13│Comments(0)
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