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2011年07月30日

売れ残り→飼料でブタ飼育




       売れ残り→飼料でブタ飼育
           →ハンバーグ 先進リサイクル


【すごいぞ!ニッポンのキーテク】

 スーパーのユニー、コンビニエンスストアのファミリーマート、サークルKサンクスの小売り3社が、畜産業者や食品メーカーなどの他業種と連携し、売れ残った生鮮食料品や弁当などを豚の飼料の原料として再利用し、飼育した豚の肉で作った総菜パンを3社の店舗で販売するという「食品リサイクルループ」を始めた。

 従来の食品リサイクルは、廃棄物が肥料や飼料となった段階をひと区切りにしていたが、今回の食品リサイクルは3社に加え、食品メーカーなどとも手を組むことで自治体をまたいだ広域の取り組みとなり、再利用した肥料や飼料を廃棄物を排出した事業者の商品生産につなげるのが特徴。

 「自社で出した食品廃棄物について最後まで面倒を見るという点で、一歩進めたリサイクル手法」(サークルKサンクス)としている。

 このリサイクルに参加するのは3社のほか、飼料製造のブライトピック千葉(千葉県旭市)、畜産事業のブライトピック(神奈川県綾瀬市)、プリマハム、山崎製パンの計7社。

 東京都や千葉県などのスーパーやコンビニ101店で売れ残った生鮮食料品や弁当、総菜などを、ブライトピック千葉の溝原工場で液体飼料化し、ブライトピックなどの豚の飼育に活用されるといった流れだ。

 食品廃棄物を自治体をまたいで運送する場合は当該自治体の許可が必要となるが、7社の取り組みは3月、食品リサイクル法に基づく「再生利用事業計画」として認定され、自治体の許可が不要となった。

 飼育された豚はプリマハムでハンバーグやそぼろなどに加工され、山崎製パンで作られる総菜パン「てりやきそぼろ&ハンバーグパン」(118円)の材料に使われる。

 小売り3社の101店で排出される1カ月の食品廃棄物は38.1トン。これが45万個分のパンを製造するための飼料となる計算で、パンは6月28日から小売り3社約5000店で販売されている。

 国は食品リサイクル法などに基づき、食品廃棄物の有効活用を奨励。廃棄物全体のうち、減量やリサイクルなどを達成した廃棄物の割合を示す「再生利用等実施率」を2012年度までに食品小売業全体で45%、食品製造業全体で85%とする数値目標を定めている。

 だが、スーパーやコンビニなど小売業での実施率は低迷しており、効果的な食品リサイクルの手法を模索していた。

 健康志向食品の共通企画を通じて交流のあった小売り3社は09年から、食品リサイクルループについて月1回のペースで協議を重ね、共同実施で合意した。

 これまでもリサイクル堆肥で生産した野菜を弁当などに使うコンビニもあったが、「コンビニ弁当では野菜が十分に活用できているとはいいがたい」(関係者)ことから、総菜パンへの活用を決め、プリマハムや山崎製パンなどとの連携に踏み切った。

 食品リサイクルループを活用して製造される商品は材料が国産となることもあり、価格は割高になる傾向がある。7社は協業によるスケールメリットを生かして経費を最小限に抑制。

 加えて、パンをメガネ型にして左右に異なる具を入れ、中心から半分に折ればハンバーガー風になるアイデアを採用し、価格相応の魅力を訴求している。

 7社は今後、この仕組みで生産する総菜パンの種類を増やす方向で検討を進め、他の地域にもシステムを拡大していきたい考え。(佐久間修志)

(産経新聞 7月30日(土)12時58分配信)




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Posted by おだっちの菜の花油 at 14:54│Comments(0)
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