2011年08月02日
「脱原発」踏み込まず 広島市長「平和宣言」の骨子
「脱原発」踏み込まず
広島市長「平和宣言」の骨子発表
広島市は2日、「原爆の日」(6日)に同市で営まれる平和記念式典で松井一実市長が読み上げる「平和宣言」の骨子を発表した。
東京電力福島第1原発事故による放射線被害への懸念を表明し、国に「国民の理解と信頼を得られるよう、早急にエネルギー政策を見直す」よう求める。
菅直人首相は「脱原発依存」を打ち出しているが、市として明確に「脱原発」の姿勢を示す表現は見送った。
長崎市が7月28日に発表した平和宣言骨子によると、「原子力に代わる再生可能エネルギー開発を進める必要がある」との表現にとどめ、直接的な「脱原発」には踏み込まない。両被爆地とも、菅首相と一定の距離を置く形で足並みをそろえる格好となった。
広島市の松井市長は会見で、脱原発路線を盛り込むかどうかについて「(地元の有識者らと開いた平和宣言の)検討委員会でも意見が割れた」と説明。
「市民の代表としての立場を重視し、いろいろな意見のニュアンスの違いを伝えるようにした」と、多様な考え方に配慮したことを明らかにした。
宣言文では、同事故について「原子力発電に対する国民の信頼を根底から覆した」と指摘。
「脱原発を主張する人々」や「原子力管理の一層の厳格化とともに再生可能エネルギーの活用を訴える人々がいる」と現状をとらえ、日本政府に対しエネルギー政策見直しの具体策を講じるよう求める。
(産経新聞 8月2日(火)15時53分配信)
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Posted by おだっちの菜の花油 at 20:27│Comments(0)
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