2011年08月13日
羊蹄丸、9月末でお別れ=旧青函連絡船、譲渡先募集
羊蹄丸、9月末でお別れ
=旧青函連絡船、譲渡先募集―「船の科学館」も休館へ
東京・お台場の「船の科学館」が老朽化のため9月末で休館し、旧国鉄の青函連絡船「羊蹄丸」(8311トン)の保存と一般公開が終了することになった。
運営主体の日本海事科学振興財団は今月末まで無償譲渡先を募集しているが、引き受け手がない場合は解体される。残り1カ月半となり、かつて帰省や旅行で連絡船を利用した中高年の来館者が増えている。
青函連絡船「桧山丸」の元船長で、7年前からボランティアでガイドを務める西沢弘二さん(71)は「羊蹄丸は当時の造船技術の粋を集めて造られた。航海中に乗客の赤ちゃんが生まれ、『羊』にさんずいを付けて洋子と名付けられたこともあった」と紹介。
「船長の制服を着て、きょうはどんな出会いがあるかとガイドを楽しみにしていたので、なくなるのは寂しい。9月には昔の仲間で集まって汽笛でも鳴らしてお別れしたい」と話す。
羊蹄山から名付けられた羊蹄丸は1965年に就航し、87年の国鉄分割民営化でJR北海道に引き継がれた後、青函トンネルが開通した88年3月に運航を終えた。青森―函館間を往復し続けた総距離は地球101周に相当する約403万キロ、延べ旅客数は約1178万人に上った。
同年、同財団が1億7500万円で購入。92年にイタリアで開かれた「国際船と海の博覧会」では日本政府のパビリオンとして活用された後、96年から一般公開された。今年6月末までの入館者は約317万人。
年間維持費が約3000万円掛かり、本館の改装資金も必要なことから譲渡先を探すことになった。対象は日本国内の法人だが、個人の場合も検討する。問い合わせは数件にとどまっているという。
(時事通信 8月13日(土)9時18分配信)
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Posted by おだっちの菜の花油 at 09:38│Comments(0)
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