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2011年08月13日

被災地で初盆、「元気取り戻し祖先に報告」



        被災地で初盆、「元気取り戻し祖先に報告」     

 東日本大震災の被災地は13日、震災が起きてから初めてのお盆を迎えた。

 倒れたままの墓石に、被災者が花を供えて手を合わせる姿が各地で見られた。今も避難指示が出ている地域では、墓参りのための住民の立ち入りが許可された。一方、東京電力福島第一原発から20キロ圏内の警戒区域では、場所を区域外に移して震災の犠牲者や先祖の霊を慰めた。

 仮堤防が完成しておらず、避難指示が今も続く地区にある宮城県山元町の普門寺で13日、お盆の法要が行われた。寺は津波で本堂が壊れるなど大きな被害を受けた。町の許可がなければ立ち入ることができないが、墓参りする住民らは、お盆の13~16日の4日間、立ち入りができるようになった。

 山元町出身の女性(57)は「震災直後、寺はぐちゃぐちゃでひどい状態だった。住職らがきれいにしてくれて感謝している」と涙ぐみ、津波で亡くなった次女(当時31歳)の冥福を祈った。

 福島県相馬市尾浜の摂取院は、墓石約500基のほとんどが倒れた。自宅が濁流にのまれて市内の仮設住宅で暮らす男性(63)と妻(61)は13日朝、散乱した墓前に足場を見つけて手を合わせた。妻は「つらいことばかりで、今は自分たちのことで精いっぱいだが、元気を取り戻してご先祖に報告したい」と気丈に話した。

 同県いわき市では13日、「じゃんがら念仏踊り」が始まった。初盆を迎える家の前で、太鼓と鉦(かね)の音に合わせて念仏を唱え、歌と踊りで供養する。江戸時代から伝わる郷土芸能で、約100グループが継承する。

 小谷作(おやさく)地区の青年会の踊り手14人が、長源寺で「いわき平で見せたいものは、桜ツツジとじゃんがら踊り、アー、ヨーホイ、サーエー」と歌いながら、独特の踊りを披露し、初盆を迎える家に向かった。

(読売新聞 8月13日(土)14時5分配信)





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Posted by おだっちの菜の花油 at 17:03│Comments(0)
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