2011年08月18日
<天竜川転覆>「考えられない事故」…専門家
<天竜川転覆>「考えられない事故」…専門家
天竜川で川下り船が転覆した事故はなぜ起きたのか。公益社団法人「日本河川協会」理事を務める杉山恵一・静岡大名誉教授(生物学)は「現場付近はかなりのスピードが出る場所なので、操舵(そうだ)を誤って岩にぶつかったのだろう。ただ、今回の川下り船ほどの大きさがあれば、単に流れに巻き込まれただけでは、大惨事に至らなかったはずだ。客の乗船位置の偏りなど、不測の事態があった可能性も考えられる」と推測する。
栃木県日光市の鬼怒川で川下り船を運営する鬼怒高原開発の沼尾敏司・総務課長は「川の形状によっても異なるが、船頭は普通、事前に危険な場所を把握し、それを避けて通るテクニックを持っている。事故当時の川の状況が通常通りであったのなら、考えられない事故だ」と話した。
国土交通省浜松河川国道事務所によると、現場の約2キロ下流にある鹿島観測局の17日午後2時の水位は平年より約30センチ低かったが、同事務所河川管理課の担当者は「ごく普通の8月中旬の状況で、安定していた」と話す。
現場の約3キロ上流には、水力発電用の船明(ふなぎら)ダムがあるが、17日午後2時の放水量は毎秒190トンと少なく、船の運航に影響はなかったとみられるという。【木村健二、和田浩幸、山田奈緒】
(毎日新聞 8月18日(木)13時5分配信)
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Posted by おだっちの菜の花油 at 17:27│Comments(0)
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