2011年08月20日
海江田氏と小沢鋭氏が「小沢票」奪い合い
<民主代表選>
海江田氏と小沢鋭氏が「小沢票」奪い合い
菅直人首相の後継を決める民主党代表選に出馬の意向を示している海江田万里経済産業相と小沢鋭仁元環境相は19日、国会内の小沢一郎元代表の事務所を訪れ、元代表と個別に会談した。
海江田氏、元環境相とも、元代表と連携する鳩山由紀夫前首相と関係が深いため、小沢グループ票をさっそく奪い合う形になった。一方、共倒れ懸念があることから、一本化に向けた動きも出ている。
元環境相はクールビズを濃紺スーツと紺ネクタイに着替えて元代表との会談に臨み、「ご指導いただきたい」と支援を要請。元代表は「いいじゃないか、がんばりなさい」と答えた。
元環境相は訪問前の記者会見で、元代表の党員資格停止処分について「あまりにも厳しすぎる」との考えを表明。海江田氏も処分を見直す考えを示唆した。いずれも「親小沢」の姿勢をアピールする狙いがあるとみられる。
支持基盤が重なる両者を一本化する動きも出始めた。海江田氏を支持する赤松広隆元農相は18日、元環境相に電話し「一緒にやった方がいい」と呼びかけた。ただ元環境相は19日の会見で「全力を尽くす」と強調しており、成否は不透明だ。
これに対し、元代表はぎりぎりまで態度を明確にしない方針だ。海江田氏は19日、鳩山氏と会談したが、鳩山氏も支援を明言しなかった。元代表は23~25日、3日連続でグループ会合に出席。
25日には自らや細野豪志原発事故担当相らが発起人の高齢化社会に関する議連を発足させる。元代表周辺は「決起集会ではない」としながらも「どれだけ人が集まるか」としており、「数の力」を誇示する場になりそうだ。
一方、鹿野道彦農相は19日、国会議員26人から出馬要請を受け、「私の政治人生でもっとも重い要請だ」と発言。元代表への週明けの面会を申し込んだ。ただ、同時に非小沢系の渡部恒三最高顧問にも面会を要請した。
元代表からの支持を期待しながらも、早期に特定のグループ色がつくことを避けたとみられる。馬淵澄夫前国土交通相は19日、「一人一人向き合って話す」と述べ、元代表グループ全体への支援要請はしない考えを示した。
旧民社党系議員グループは19日、国会内で会合を開き、川端達夫前文部科学相を念頭に独自候補擁立を目指すことを決めた。川端氏自身は慎重とみられる。【朝日弘行、青木純】
(毎日新聞 8月20日(土)2時33分配信)
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Posted by おだっちの菜の花油 at 16:08│Comments(0)
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