2011年08月20日
「復興トマト」収穫…畑の塩分除去に成功
<東日本大震災>
「復興トマト」収穫…畑の塩分除去に成功
東日本大震災で津波の被害を受けた宮城県岩沼市の畑で20日、真っ赤なトマトが収穫された。畑に残った塩分は海洋微生物の働きでほとんど取り除くことができたという。関係者は「復興トマト」と名付けてブランド化に乗り出すとともに、この農法を被災地に広めることにしている。
塩害を軽減する方法は民間企業「マイファーム」(本社・京都市下京区)の経営者、西辻一真さん(29)の考案。西辻さんは、海水につかった土地に海洋微生物が残っていることに着目。
微生物が持つ塩分を減らす作用を促すため特殊な肥料をまいたところ、3.2%だった畑の塩分が2~3週間で約1%に下がったという。
この農法の実用性を試すため岩沼市の農家、飯塚悦男さん(62)が、津波をかぶった約10アールの畑を提供した。「桃太郎」という品種のトマトの苗400株を6月に植え、
収穫にこぎつけた。
飯塚さんは「津波をかぶった農地でも野菜を栽培できることを証明できた。復興トマトを岩沼のブランドとして売り出せないか、仲間と相談したい」と顔をほころばせた。
苗の植え付けや収穫は東京都内からバスで駆け付けたボランティアスタッフらが支えた。その一人、茨城県守谷市の丸山敦司さん(45)は「仙台市内に住んでいたことがあり、役に立ちたくて参加した。トマトがこれほど成長するとは思わなかった」と驚いていた。【津久井達】
(毎日新聞 8月20日(土)20時0分配信)
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Posted by おだっちの菜の花油 at 20:18│Comments(0)
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