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2011年08月26日

津波試算、副社長に報告…東電取締役会議論せず



       津波試算、副社長に報告…東電取締役会議論せず      

 東京電力福島第一原子力発電所の事故で、東電が従来の想定を上回る10メートル以上の津波が到来する可能性があると試算した2008年、当時執行役員だった武藤栄・原子力立地本部副本部長(現顧問)に担当者が試算結果を報告していたことが分かった。

 原発担当の武黒(たけくろ)一郎副社長(現フェロー)にもその後、報告されたが、対策は取られなかった。

 東電が08年春、マグニチュード8・3の明治三陸地震(1896年)と同規模の地震が、福島県沖で起きたと仮定して試算を行ったところ、津波は10メートル以上、遡上(そじょう)高で15メートルを超えるとの結果が出た。

 同社が25日の記者会見で明らかにしたところでは、同年6月、武藤副本部長は試算結果の報告を受け、それまで津波の計算に使ってきた土木学会の指針を見直すよう、同学会に要請することを了承した。

 試算結果は10年6月までに、武黒副社長にも報告されたが、取締役会で議論されることはなく、非常用ディーゼル発電機を高台に移すなどの対策も取られなかった。

(読売新聞 8月26日(金)3時5分配信)





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Posted by おだっちの菜の花油 at 18:13│Comments(0)
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