2011年09月02日
野田氏「もう、最後はあなたしかいない」
野田氏「もう、最後はあなたしかいない」
野田新首相(民主党代表)の組閣構想は、内閣の要となる官房長官が決まったことで、一気に前進した。
難産だった官房長官人事は、有力候補の岡田克也前幹事長らの同意が得られず、側近の藤村修氏に頼らざるを得なかった。一方、他の閣僚人事では、小沢一郎元代表に近い山岡賢次元国会対策委員長の初入閣を内定するなど、党内融和にも配慮した。
「もう、最後はあなたしかいない」
野田氏は1日昼、衆院第一議員会館8階の野田事務所に藤村氏を呼び、カレーを一緒に食べながら、官房長官就任を要請した。
藤村氏は「考えさせてほしい」といったん保留したが、夕方になって受け入れる考えを伝えた。藤村氏は「いろいろな方に打診している経緯も知っていた。『困った時の藤村頼み』だと思って、受けることにした」と受諾の理由を周囲に語った。
◆初当選同期◆
藤村氏は野田氏が2005年に国会対策委員長に就任すると国対委員長代理として仕え、「偽メール問題」では、ともに辛酸をなめた仲でもある。野田グループは離脱者が複数出るなど苦しい時期もあったが、一貫して野田氏を支えてきた。野田氏が一度落選を経験したため、当選回数は1回多いが、野田氏とは初当選同期で、気心の知れた関係だ。
野田氏が官房長官人事で重視したのは、政治家としての「信頼感」だ。
藤村氏は、温厚な性格で「党内にも敵が少ない」と評され、グループ内には、官房長官への起用を早くから期待する声があった。ただ、閣僚経験がなく、タイプも地味。「内閣の要でスポークスマンの役割も担わなければならない官房長官は荷が重過ぎる」との指摘もあった。
(読売新聞 9月2日(金)8時0分配信)
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Posted by おだっちの菜の花油 at 08:31│Comments(0)
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