2011年09月21日
原発行動計画の実効性に懸念―IAEA総会
原発行動計画の実効性に懸念
=事務局長、見直しに言及―IAEA総会
【ウィーン時事】19日からウィーンで開かれている国際原子力機関(IAEA)年次総会で、IAEAが策定した原発安全強化のための行動計画に対し、実効性を懸念する意見が欧州諸国を中心に相次いでいる。天野之弥事務局長は各国の不満に配慮し、将来の見直しの可能性に触れた。
総会で承認される見込みの行動計画には、原発保有国への安全調査団の派遣が盛り込まれている。しかし、原発依存度を強める新興国などが規制強化に反発した結果、自主性を強調した内容になり、当初案より後退したと指摘されている。
福島第1原発の事故後に脱原発に転じたドイツのオットー経済政務次官は「透明性が十分に考慮されていない」と批判。脱原発を堅持するオーストリアのシュピンデルエッガー外相は「実施期限などの重要な点が抜けている」と指摘した。
また、ベッソン仏エネルギー担当相は、福島の事故後、国内の全原発でストレステスト(耐性検査)を実施する方針を決めたと説明し、「検査は世界中で行うべきだ」と主張。天野事務局長は「今後の状況に応じて行動計画を改定する」と述べ、理解を求めた。
(時事通信 9月21日(水)14時45分配信)
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Posted by おだっちの菜の花油 at 15:14│Comments(0)
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