2012年09月29日
襟裳岬のゼニガタアザラシ捕殺へ…絶滅危惧種
襟裳岬のゼニガタアザラシ捕殺へ…絶滅危惧種
北海道の襟裳(えりも)岬周辺に生息する絶滅危惧種のゼニガタアザラシについて、環境省は近く40頭を上限として試験的に捕殺する方針を固めた。
個体数が局所的に増え、サケの定置網漁への被害が深刻化しているためだ。本来なら保護すべき絶滅危惧種を捕殺するのは、今回が初めてのケースとなる。
ゼニガタアザラシは体長1メートル70~90で、日本では道東の沿岸部のみに生息する。穴の開いた銭のような模様が体にあることが名前の由来だ。襟裳岬周辺では、岩場でのんびりと日なたぼっこするアザラシをお目当てに観光客もやってくる。
だがサケの定置網に入り込み、「トッカリ(アイヌ語でアザラシ)食い」と呼ばれる頭や腹だけを食べてサケが売り物にならなくなる被害に、地元漁協は頭を悩ませている。昨年度の被害額は約3000万円に上ったという。
地元では、かかしを載せた小舟を浮かべたり、海中にアザラシが嫌いな音波を流したりしてきたが、被害は収まっていない。
漁協からアザラシ対策を講じるよう要望を受けた環境省は「アザラシは学習能力が高く、特定のアザラシに常習性があるため生半可の手法は効果的でない」(野生生物課)とし、捕殺を決めた。
道東沿岸のアザラシは現在約1000頭とされる。かつては毛皮や食用目的で乱獲され、1970~80年代には約350頭まで激減。同省は98年に絶滅危惧1B類に指定した。
その後、個体数は襟裳岬周辺で大幅に増え、その数は600頭にまでなった。同省の有識者検討会は、襟裳岬周辺の適正な個体数は400頭程度としている。こうした状況を踏まえ、同省は今年8月、絶滅の危険度を1ランク下げ、絶滅危惧2類にした。
読売新聞 9月29日(土)14時54分配信
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Posted by おだっちの菜の花油 at 16:08│Comments(0)
│環境・自然
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