2012年10月31日
文化勲章に山田洋次監督「面食らっている」
文化勲章に山田洋次監督「面食らっている」
政府は30日、2012年度の文化勲章を映画監督の山田洋次氏(81)やノーベル医学生理学賞が決まった、iPS細胞作製で知られる幹細胞生物学の山中伸弥氏(50)ら6人に贈ることを決めた。
また文化功労者には歌舞伎俳優の松本幸四郎(70)ら15人を選んだ。映画「男はつらいよ」シリーズで知られる山田氏は、「寅さんは『文化勲章って、それ何だい?』って言っているでしょうね」とテレくさそうに笑った。
「『そんな立派なものもらっていいのかい? オレみたいなできそこないを主人公に映画を撮っていたのに』と、冷やかすでしょうねぇ」
1969年から48本を製作した「男はつらいよ」シリーズの主人公・寅さんがいたら?との質問に、都内で会見した山田氏はフッとほほえんだ。
54年に松竹に入社し、61年「二階の他人」で監督デビュー。受章の知らせに「かなり面食らっている。でも映画界を代表して受け取ろうと思った」と心境を明かした。
50年余の監督人生で大事にしてきたことを問われると、「僕が見たい映画を作る、ということ」とひときわ強い口調。寅さんを演じた俳優の故渥美清さん(96年死去、享年68)との出会いが「僕の大きな転機でした」。
来年1月には監督50周年記念作品として、小津安二郎監督の傑作「東京物語」(53年)をモチーフにした「東京家族」が公開される。
「いつも作りたいと思う映画が2、3本はある」と今も精力的だが、「渥美さんが生きていたら、きっと喜んでくれたでしょうね」と、この時ばかりは少し寂しそうな表情を見せた。
サンケイスポーツ 10月31日(水)7時51分配信
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Posted by おだっちの菜の花油 at 08:37│Comments(0)
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